静かなる水上戦。 | あんり オフィシャルブログPowered By Ameba

静かなる水上戦。

皆様、こんにちは。




再び訪れたとかげ大湖公園とかげです。

湖にはコサギやゴイサギなど色々な種類の鳥が生息しており、
その中には私の大好きなバンもいます。





先日、日本で初めて見たとかげオオバンとかげの姿も
ここ大湖にて確認できました。



「オオバン」「バン」と比較しながら観察できるとは
なんという幸運なのでしょう!



オオバンは名前どおり、バンより大きな体つきをしています。



そして、オオバンは
バンには無い 弁足(各趾に木の葉状の弁膜がある) を備えている為
水上をゆったり泳ぐことができます。



大湖公園に暮らすバンの数は30を優に超えますが、オオバンはこの1羽のみです。



湖の端に位置する浮島は彼らの拠点となっているようです。







普段浮島周辺にいるのは
浮島の住人であるバンファミリーとオオバン
そして数羽のコサギやゴイサギです。

しかし時折 とある来客 により、バンたちの間に緊張が走ります。






とかげアヒルとかげです。


大湖のアヒルは常に3羽で行動しています。


一番体格の良いアヒルを先頭に列をなして浮島へ向かいます。











アヒルの襲来に、バンたちは体を水面に貼り付け
ミサイルのような格好をとって静かに威嚇します。







しかし大きなアヒルにバンの威嚇は通用しません。



すると、オオバンが果敢にも両者の間に割って入り、アヒルに睨みを利かせます。





攻撃するわけでも、鳴き声で威嚇するわけでもありません。
ただアヒルにぴったりと並泳し
その「存在」を以てアヒルを威圧しているようでした。



さすがのアヒルも無言の圧力に屈したのか、3羽揃って浮島を後にしました。



武力行使なしに浮島の平穏を守り抜いたオオバンに脱帽です。



生物の分類階級上
バンはバン属、オオバンはオオバン属…
というように、バンとオオバンは「属」を異にしますが
「属」より上位の分類階級「ツル目クイナ科」は共通です。

バンとオオバンが良好な関係を保ち共存しているのは
単に親や兄弟など同種の仲間と姿かたちが似ているためなのか
或いは視覚以外の感覚によって仲間と認識するためなのか
理由は不明ですが、
大湖のバン社会には台湾大学と一味違う面白さがあります。