先日の遺族側と歌劇団との話し合いについて遺族側弁護士からの会見が報道され、ファンもまたもやざわついてます。私もその一人ですが。
この11月25日を最後に劇団員のジシを巡る一件について直接的なことを書いてなかった私。それは劇団に対し呆れ返り、この件関連に嫌気がさしているというのもあります。そして一過言を持ったままでは観劇する気もおきない、または観劇しても楽しくないと思い、自分で蓋をしてきました。
しかしジシした彼女の妹さんの言葉を読み、にわかに今回の件は「事故」でもなく「事件」でもない、ましてや筋書きのある「芝居」でもない、大切な家族を亡くしたご遺族の「願い」なんだと改めて思いました。
現役劇団員の立場で発言することの覚悟を決め明確に「姉の受けたパワハラ」の凄まじさを語った彼女の決意を劇団と団員の皆さんはどう受け止めたのでしょう。
me too発言を待っているのではなく、改革と心の気づきを待ちます。宝塚が200年を目指す劇団ならば旧態然とした秘密主義や隠蔽体質と呼ばれては、それも望めません。エンタメ業界にはある程度仕方のないこと、と業界を知る人が発言するとしてもエンタメ業界と一般社会をそもそも区別することが理解できません。
エンタメ業界も社会の一員なのですから社会的規範を最低限遵守すべきなのは当然では？と考えるからです。誰もパワハラを受けていいわけありません。全てのハラスメントは撲滅しなくてはいけないから昨今問題視され、クローズアップされてきたわけです。
誰でも自由で活力に満ちた活動をし、生きる権利が平等にあると思います。
加害者とされた人々を擁護することもわかりますし、否定しませんが本当にその人の事を思い信じているなら「悪い事をしたなら真摯に謝罪と自らの進退を、無実ならとことん闘うべき」と考えても良いのではないかと。やみくもに「そんなことする人じゃない。冤罪だ」的な盲目な信心はその生徒さんのためにならないような気がしますが…その生徒さんのファンの中には私のように考える人もいますので、冷静になれないかもしれませんが冷静に見据えることも必要ではないでしょうか。
妹さんの発言にあるように、加害者とされる生徒もジシした彼女もそして妹さんも劇団の大切な生徒の一人なのです。生き残っているからといって加害者とされる生徒の言い分だけを劇団は受け止めるわけにはいかないと冷静に判断をしてほしいです。
事実は1つでも人の数だけ真実がある、けれど多数の人の同意見があれば真実は多数によるものに近いと考えます。大多数の法則ではありませんが少数意見を無視するのということではありませんので悪しからず。
私の素朴な疑問はヘアアイロンの当事者もパワハラ首謀者とされる人も同じ仲間がジシしたことで胸が痛まないのか？謝罪拒否する神経がわからないです。昨日まで一緒にいた仲間が突然亡くなったら悲しく、ましてやその原因の発端の一部が自分にあるかもとされれば罪の意識に押しつぶされそうになると思うのですが…私ならたとえご遺族に拒否されても焼香し頭を下げに行く事を強行したいと思いますがね…