6月5日~7日。


この3日間で、ベラクルス北部からハラパまで旅をした。

金曜日の仕事後、ベラクルス北部に住んでいる雅夫さんがわざわざマルティネスまで迎えに来てくださり、昼食後ドライブをしながら雅夫さんのお宅まで向かった。
その距離300Km。
つまり、雅夫さんは、往復で600kmも運転したことになる。

好奇心旺盛な雅夫さんに、マルティネスのことをいろいろ突っ込んで質問されても、分からないことが多い私。
2年間もいるのに、な~んにも分かりません。
笑うしかありませんでした。

イタリアンレストランで昼食後、海岸沿いの道を通って北上。


途中で、路上で果物などを売っている所でバナナを雅夫さんが選んでいたら、遠くの方から、私の名前を呼ぶ声が聞こえてきた。
「誰?誰が私のことを呼ぶの?」
そう思って振り向くと、ベラクルス州政府のJICA担当のおじさんが手を振りながら笑顔で私の方へ向かって歩いてきていた。

たまたま道路を通過したら、私の姿を見かけて、引き返してきてくれたそう。

しかし、ここは、マルティネスから数時間北上した所。
なんで、こんな所で会うの?
って思うくらいその偶然に驚いた。

しかも、その方に会ったのは、去年の3月以来。
私の名前をしっかり覚えてくださっていたことにも驚いた。

来週末の私の最終報告会で再会することを確認して別れた。


その後、雅夫さんの奥さんの家族のお宅へ寄り道をし、雅夫さん宅へ。

先月大阪で隊員OGや現役隊員で集まった時に撮ったプリクラを雅夫さんにプレゼント。
数年前にいた隊員が作ったアルバムの隅っこに貼らせてもらった。
いくつかある中から、名前が書いてある物を選んだんだけど、小さすぎて、雅夫さんには読みにくかったみたい。


朝8時までゆっくり寝て、とれたてのマンゴをいただき、朝食後出発。


本当に短い時間だったけど、雅夫さんに会えて、そしてゆっくりいろいろ話ができたのはよかった。
いい時間でした。


その後。
3時間ほどバスに乗り、ツゥクスパンという街へ。
1年ちょっと前に旅先で知り合った友達に会いに出かけた。
昼食を友達とそのお母さんと3人でとり、市場へ。
私にお土産をって言って、市場でオレンジの蜂蜜と、バニラエッセンスを買ってくれた。
しかも、結構な量。
うれしかった。
本当にうれしかった。
だけど、こんなに液体ばっかり、持ち込めるのか、それが心配。

ほんの数時間しか一緒にいられなかったけど、すごく楽しかった。
忙しいのに私の為に時間を割いてくれたことに、感謝しないと。



そして、今日。
ハラパへ。
ハラパでオリエンタルレストランをしている松井さんに会いに。
松井さんには、とてもお世話になったような、そうでないような、よく分からないけれど、海に連れて行ってもらったり、食事を御馳走してくださったり、やっぱりお世話になったんじゃないかと思って、今日訪ねた。

一時帰国をする前に、日本に帰るって電話をしたっきりだったから、私が訪ねたことに少々混乱されていた。
このレストランで、ハラパにいるシニアボランティアのHさんと、ハラパ近郊で働いている隊員OBのMさんと食事をした。
名前は日本食なんだけど、ちょっと違う料理。
それはそれなりに美味。

お土産を渡し、記念撮影をしてお別れした。


その後、Hさんのお宅で1時間ほどおしゃべりをして、マルティネスへ帰った。


この3日間で、いろんな人に会った。
だけど、どの人も本当に心が温かい。

旅先での出会いや、先輩隊員を通しての出会いなど、職場や任地での出会いとは異なる出会い方をした人ばかり。
これも縁だと思う。

大切にしないと。
感謝しないと。


しかし、ここ数日食べ過ぎで、空腹感がありません。
体重がどうとかっていう問題はもうどうでもよく、消化不良なのか、胃がもたれやすくなってしまってて。
食べられないって断っても、よそってくれたり、悲しい顔をされたり。
あと1週間、これが続きそう。

6月4日。


隣町のトラパコジャンへ行った。
先輩がいた保健所の人達と、アパートの大家さんに帰国の挨拶をしに。

この保健所へは先輩がいた頃は仕事で行く機会が結構あったけど、先輩の帰国後は疎遠になっていた。
でも、挨拶だけはきちんとしたくて、出かけた。

保健所に着くと、所長さんとカルメン、そして先輩の同僚パブロが忙しく仕事をしつつ私を歓迎してくれた。かなり嬉しかった。名前を覚えていてくれたことも。
そして、あいさつだけするつもりだったのに、プチ送別会を保健所の近くにある小さな食堂でしてくれた。
いろいろ話をした。

先輩は、帰国後1度もカルメン以外の同僚達にメールをしていないらしい。
これはかなりびっくりした。
そして、帰国してしまうと、メキシコへなかなかみんな来ない、ということも。

忘れられちゃったんじゃないか・・・

そんなことを何回も言われた。

先輩達は今、とても忙しいみたいだから、それでメールできないでいるんだと思うっていうのにも1年連絡がないんじゃぁ効果なし。


所長さんに、何回も、
「今日は来てくれて本当にありがとう。帰国してしまっても、みんなは私の心の中にずっといるんだよ。だから、私達は君たちのことを忘れない。」
そう言われた。

私の方こそ、いろいろ経験させてもらったり、お世話になったというのに。

連絡先を交換し、帰ろうとしたら、わざわざ見送りに来てくださった。
そして、定時前なのに、カルメンに早退の許可まで出してくれ、カルメンにトラパコジャンの中心部まで連れて行ってもらえるようにしてくれた。


その後、大家さんに会った。
一時帰国前に、私が緑茶を一袋ドーンとあげたことを気にしていたみたいで、お金を払うって言われてしまった。大家さん、緑茶にはお腹の調子を整える効果があるって信じているみたい。

雑談をした後、大家さんに、
「本当は何かプレゼントしたいんだけど、何をあげたらいいのか分からないんだよね。」
って打ち明けられた。気持ちだけで充分だから・・・・
そんなことを言って遠慮したんだけど、聞く耳持ってもらえず、大家さんがやっている小さなプレゼント屋さんへ連れて行かれた。そして、好きな物をここから選びなさい、と。

そんなことを言われても・・・・

そう思って店内をウロウロしていたら、大家さんがブレスレットを持って来てくれた。
革製で結構かわいい。
一目見て気に入ってしまった。
あかん、あかん、って思いつつ、断れなくてもらってしまった。

私は、大家さんがあれこれ選んでくれている間、うずらの卵の殻に顔が書いてあって、メキシコの帽子をかぶりメキシコのビールを持ち、ギャグが書かれた旗を持った小さな人形に気を奪われていた。
すごくかわいいから、お土産にできないかなって思って。
3つ選び、レジへ持って行ったら、大家さん、お金を受け取ってくれなかった。
払うって頑張ったんだけど。

遊びに行くと食事を御馳走してくださったり、1年ちょっと前、いろいろ問題があってそのアパートに住むかもって話が出てきた時も、快く受け入れてくれようとされたり、本当にお世話になりっぱなし。

再会を喜びつつ、もうトラパコジャンへ行く時間が帰国までになく、今日で本当のお別れとなった。



別れの時、私は本当に周囲の人に恵まれていたな~、愛されていたな~って実感する。
辛い出会いもあった。
だけど、それを救ってくれたのは、別の出会い。
そして、辛い出会いがあったからこそ、別の出会いがいいものとなった。
そう考えたら、どの出会いも全てが私にとって、貴重な出会い。


ところで。
私のことをよく知るカルメン。
私がハマイカ(ハイビスカス)の葉っぱを煮出して作る飲み物が大好きなのを知っていて、3袋もくれた。昨日、自分で買ったっていう話をした直後に。
日本の自宅に1袋。昨日私は3袋買った。そして、カルメンからさらに3袋。
ハマイカ三昧!
だけど、そんなにどうしよう・・・・

6月3日。


今日は地域保健所の活動日。

朝から、
「久しぶり~!」
「帰ってきたの~!」
「おかえり~!」
攻撃を同僚やら患者さんやらから受けた。
1日中。

来週いっぱいで本当に帰国しちゃうって話をするのが心苦しかった。


保健所は、私が帰国してももう大丈夫。
この1年間一緒に活動してきた同僚達が、一緒に作った手帳を継続して活用してくれる。
しかも、数か月ごとにちゃんと評価をしながら使用するって言っていた。
かなり嬉しい。
ここで活動してよかったって心から思った。

そして、保健所でも最終報告会を行うことになった。
来週水曜日。
本当は、今週金曜に会議があるのに、それをわざわざ私がいる水曜日にずらして。


これは忙しくなるぞ!
来週は2つもプレゼンがある。


そう思い、すぐにパソコンを取りに帰り、早速準備を開始した。

そしたら、結構すぐにスライドも原稿も出来上がった。
所要時間約3時間。

後は、これを読みこんで、プレゼンに備えるのみ。




夕方、帰国に備えてお土産を買いに出かけた。
任地で買える物は、食料品だけ。
でも、首都で買うよりは安いから、任地で出来るだけ用意しようかと思って。
前回帰国した時は、何もお土産を用意することができなかったし。

明日から、送別会がボチボチ。

6月2日。


活動再開2日目。


来週ある最終報告会に向けて準備中。
スペイン語のチェックを多くしてもらう必要があるため、今日は師長室に居座り、副師長と師長の時間がある時に手伝ってもらいながら仕事をした。

今日やっと書いた4月分の報告書を印刷するために事務室へ。
ちょっと待ち時間があったため、椅子に座って考えごとをしていたら、何やらコソコソ話しているのが聞こえてきた。

その内容は、私が戻って来たことに対する言葉。
日本でもインフルエンザが流行しているから落ち着いたメキシコに戻って来たんだ、といったこと。

直接言われたこともある。
直接言われれば、冗談だって受け止めて、軽く流しつつもそうじゃないことを説明している。


だけど、やっぱり陰でそうやって言う人もいる。
世の中、いろんな人がいる。
それは分かるけど。
仕方がないのも分かるけど。


なんだかな~って思った。

6月1日。


6月になった。

活動再開。

朝から、帰任の挨拶にあっちこっち出かけた。
保健監督署。
事務所から連絡がいっておらず、関係者みんなびっくりしていた。

地域保健所。
朝保健監督署へ行った時にバッタリ所長に会い、満面の笑みで迎えてくれた。
十分なあいさつはできなかったけど、とりあえずお土産を渡し、あいさつだけした。

病院。
師長達は歓迎してくれた。
何も知らなかった同僚達はびっくりしていた。
私が今回また同じアパートに住むことについてごちゃごちゃ言っていた経理担当者が、満面の笑みで迎えてくれたのだけが異様だった。


夕方、ポサリカの友達がわざわざ私に会いに来てくれた。
お昼御飯を一緒に食べ、雨が降ってきたため別れた。
その後、先輩のホームステイ先へ。
戻って来たことを喜んでくれたものの、またすぐに別れがあることをさびしそうにしていた。


この1週間、日本からメキシコへ、そしてそこから任地へ大きな時差と標高差を経験したためか、ここにきて疲れが出てきた。
気が付いたら、昼寝していてしかも、ぐっすり2時間も寝て目覚めた時は驚いた。