本当は浦野CinDyのことを先に書こうと思ったんだけど、あまりといえばあまりな展開なので、彼女たちについて先に書いてみる
菊池・早乙女・小原。彼女たちの共通点はチームB。チームBを離れることになった菊池と早乙女、そしてその混乱の渦中で研究生から昇格加入してしまった小原。
この辺の流れは非常に混沌としている。
早くから尾木プロに移籍したり選抜に選ばれたりなど、チームBにおいて渡辺を追うような立場にあった菊池彩香(当時)は、ひとつのキッカケで転落した。彼氏とのプリクラの流出という事件に対してAKB48・尾木プロ両方のマネジメントは「メンバーとしての自覚に欠ける」という理由で彼女を解雇するという判断を下した。つまり、アイドルであるAKB48のメンバーは彼氏なんて作ってはいけない、そういう基準で厳罰に処したのだ。
しかもこの解雇劇はAKB48からの解雇が先で、それを受ける形で移籍先の尾木プロの方も解雇に至ったという流れである。つまり、AKB側が先に菊池を見放したのだ。事務所移籍したメンバーのマネジメントは基本的に移籍先事務所であって、AKBのマネジメントはそのメンバーのAKB48としての活動のみをマネジメントすることになるのだが、結果的にはホームグラウンドだったAKB側が先に彼女の将来を奪ったことになる。
だが、彼女は帰ってきた。
7期研究生オーディションに合格し、その後のチーム研究生オーディションにも通過した彼女は再び劇場の舞台に立っている。
私は菊池の解雇時点ではまだヲタになりきってなかったので、この件については特に感情がないが、腑に落ちないところがあるのだ。
トガブロには菊池の復帰について「スタッフの『中学生くらいの時はいろいろ失敗しながらやってきた』的なコメントを受けて、チャンスを与えることにした」と語られている。
ここがわからないのだ。
プロとして失格だからと解雇した人間を、まだ若いからといって同じステージに戻すというのがわからない。論点がずれているのだ。
しかもこの解雇劇はAKB48のみの問題で完結していない。尾木プロという他所を巻き込んでいる。だというのに、先に解雇というスイッチを押したAKBマネジメントが、独自の判断で彼女を復帰させてしまったのだ。
これは完全に順序が違う。尾木プロが「やはり復帰させたい」という意向を持ち、AKBがそれを飲んだというならわかる。だが、復帰において尾木プロは蚊帳の外にいる。
どういう判断をするかなんてマネジメントの裁量権なのだからどうしてもいい。ヲタもそれに従うのみしかない。だが、そこには統一見解は必要と思う。
私が真っ先に思ったのは、これで許されるなら大堀めしべの1万枚企画もウソになってしまうということだ。プロとして失敗しても、別のところで評価余地があれば戻れてしまうというのでは、彼女のあの一ヶ月はなんだったんだろうか。
「マネジメントに不慣れ」という発言もあるが、こんなグダグダでいいのだろうか。慣れていないというが、それ以前の社会人としての問題だ。大人としての問題だ。
もし普通の会社でこんな判断をするならば、それ相応の責任をマネジメント側も負うことになるはずだ。外向けの関係を損じても解雇した人間を復帰させるというならば、解雇という判断をした責任者が今度は会社を去るなどの責任を取ることになるはずだ。それすら、ない。
さらにこの話をややこしくするのが早乙女美樹への処分だ。
「メンバーとしての自覚に欠ける。チームメンバーとしてのレベルに達していない。」という、不透明な理由で研究生への「降格」という初の処分を受けた。
具体的に何があったのかは推測の域を出ないが、何がしかの問題があったのは事実なのであろう。
とはいえ、
「AKBに合格した頃の気持ちに戻る為に研究生として頑張りたい」
というコメントを本人が出したというのはあまりに不自然だ。
これは間違いなく
「AKBを辞めるか、さもなければ研究生になるか」
という2択をマネジメント側が迫ったのだろう。
菊池の件と併せて考えてみると、自覚や態度を理由に解雇することはできなくなってしまったので、降格という新たな対処法を作らざるを得なかったのではないか。また逆に、この機会に「努力しない(=いつまでもペイしない)メンバーはレギュラーから外すぞ」という一種の脅しをメンバーに対して作ったのではないか。
そんな邪推が働いてしまう。
そして、この4ヶ月という短期間にメンバーを二人失い、更に松岡を卒業で失ってしまうことでチーム力が落ちたチームBのてこ入れとして研究生から小原がチームBへの昇格を果たした。
これもまた一つの悲劇だろうと思う。
彼女は元々研究生の中でもパフォーマンス・人気ともにレベルが高く、既に事務所移籍も果たしている小原は、まだ弱々しいチームBから見れば即戦力といえる。初めからレギュラーポジションを保証されている昇格といえる。
が、彼女と彼女推しのヲタの心境は穏やかではない。
各種公演のアンダーを勤めていた小原であるが、明らかにチームAのステージでの気合が高かった。恐らく周りも含めてAへの昇格を待ち望んでいたのだろう。一軍であるAへの道を!
研究生の場合、昇格システムには光と影の両方の側面がある。これまでで言えば、研究生からの昇格は1度きりのチャンスで、その後にチーム間移籍ということも基本的にはない以上、どこに入るかは非常に重要なのだ。
あくまでAKB48のフラッグシップであるAなのか、いまだ混沌とするBなのか。どちらがいいとは限らないが、どちらに行くかによってその先が明確に異なるのは間違いない。
そして、小原にとって目指す方向はA入りだった。
憶測以外の何物でもないが、11月のNHKホールコンサートで5人が抜けたチームAにはあと2つの昇格席があるといわれていた。そしてそこには小原と石田春香が入るのではないかと思われていた。特に小原についてはA5thステージ開幕からレギュラー状態で参加しており、そのままスライド昇格することも自然であり、ほぼ当確と思われていた。
ここから2つの事件が起きる。
ひとつは6期生・高城亜樹の追い越し。小原と同じくA5th開幕からレギュラー状態で参加していた高城は劇場人気に後押しされ、異例の高速昇格。小原を追い越して『昇格席』をさらっていってしまった。研究生からの昇格は必ずしも年功序列ではなかったものの、ここまでの棒抜きは他になかった。
そして、もうひとつが前段の早乙女降格である。これでチーム間のバランスが完全に壊れた。チームAのリソース不足よりも深刻な状態にチームBが勝手に陥ってしまった。
悲しいかな、パフォーマンスの高い小原はこの対応をすることになってしまったというのも、あながち間違いではないだろう。
3人の少女の運命を翻弄しながら『新生』チームBは2/8に4thステージ開幕を迎える。
1人のAKBファンとして願うのは、ただただ彼女たちの明るい未来だけだ。