医療現場のグリーフについて思いを馳せる(医療と動物医療) | 獣医師が教えるペット手当て療法「アニマルレイキ®︎」公式ブログ

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ペットが具合悪い時、病院に行くほどじゃないけど、どうにかしたいということありませんか?そんな時、あなたの手で癒すことができます。その方法を私が教えています。

医師の友人から、

(人の)患者さんが亡くなってしまい、

寂しさ、グリーフに苛まれている。

と大変そうなメールをもらいました。

 

これね、溜まっていくんですよね。

忙しくて自分のケアをする時間がないと。

 

「大丈夫、向き合ってみるね」

という頼もしい言葉。

大人になったなあ。

とお母さん的気持ちと。

 

実は、お互いに大切だった方が亡くなって一周忌。

彼の前の職場の病院へ行ってペイントを書いてきたそうです。

 

正直、生きている場所が似ているようで違うので、

ぴんとこないというか。

 

医療現場のグリーフってどんなだろう。

動物病院とはまた違うんでしょう。

だって、毎日お話したり人生観を共有したり、二人三脚で歩いてきた方とのお別れ。

 

感謝もあれど、

個人個人への自分のケアが適切なものだったか

やり切れたか、などの悔やみもあるでしょう。

 

ERだともう助からないということもあるでしょうし。

 

痛みにも慣れるというか

事務的になるお医者さんがいるのも、わかります。

それは、シンプルに防衛本能が働いているからです。

 

さて、

7ー8年くらい前の記憶。

昔一緒に働いた動物看護師さんのことを思い出しました。

 

動物が大好きで、本当に素直で優しく良い子でした。

彼女は、皮膚ガンで毎日洗浄に来ていたわんちゃんのお世話をしていて、その子が亡くなってしまったときに

大泣きをして、そのまま仕事をやめてしまいました。

 

どのような動機で看護師になったのか

どんな性格か

どのようなグリーフ体験があるのか

 

が、土台として重要ではあるのですが

 

私も獣医師としてのロス体験もありますが

むしろ、麻痺をしている獣医師がほとんどでしょう。

 

もちろん、お別れは誠意をもってするし

感謝をもって命に関わらせてもらったことに対峙しているはず。

 

しかし、

私たち獣医師はやはり6年間の教育のあいだに

ある程度のグリーフは乗り越えてきたはずですし

獣医師という仕事がら

安楽死という選択も経験された方も多いでしょう。

 

動物看護師の方の多くは

純粋に「動物が好き」で

専門学校に通い、

だから仕事中でも、本当に「動物が好き」なんだな、と思う

 

院長職は、経営面でもまわしていかないといけないから、

立ち位置が違うということです。

 

 

その動物看護師さんに対して

今だったらこうできるな、と思うのは

職場で、彼女の気持ちを共感して聞いてあげること。

 

職場スタッフみんなで

グリーフの共有が大事だと思います。

グリーフの形は個人個人違います。

 

だから、誰かの価値観を押し付けないこと。

ここの摩擦でも痛みが生じますので。

 

グリーフは乗り越えるものという空気があるかもしれませんが

医療現場だと一般にそうストイックになるのは

概念がないからで、

個人的に癒される必要が大きくあります

 

一人のお話を出しましたが

動物医療現場ではたくさんあります。こういう体験。

 

先日入院したけど、看護師さんって

お話聞いてくれるのも、お世話してくれるのも

本当になんでもやってくれるので(ありがとうございます)

グリーフは相当でしょうね。

もちろん処世術もあるでしょうけど。
 
文献をひとつ見つけました。
 

みなさんの

魂が傷つかないように。

癒されますように。

 

ありがとうございます。

 

(ばっと書いてしまったので

あとで直すかもしれません)

 

「死生学」について

アルフォンス・デーケン教授

先日お亡くなりになりました。

著書や講座など

たくさん学ばせていただきありがとうございます。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%83%B3