2、短所は長所
以前紹介したところでもありますが、田岡監督を語る上で絶対はずせないシーンです。
魚住がきつい練習とチームメイトからの陰口で耐え切れず辞めると言い出します。
田岡監督は少し驚いた表情をしてやさしく魚住を諭していきます。
田岡監督は魚住の雰囲気を感じ取って本気だなと思ったはず。こんなにもおいつめられていたのかと感じたはず。
自分の期待した選手がこんなにも苦しんでいる姿を見た田岡監督は魚住の話を全て聞き終えた後いいました。
「技術や体力は身につけさせることは出来る。だがお前をでかくする事はできない。立派な才能だ。」
魚住は身長は高いけど「ただでかいだけ」と思われていることにコンプレックスを感じていました。
同時にそれだけは許せないと思っていました。
そこで田岡監督は短所と思っていることは実は長所だと魚住を励ましました。
加えて、自分の夢の全国出場の事を話し一緒に行こうと元気づけ、チームの中心となるのは君だと必要性を説いています。
魚住はこの言葉で吹っ切れ県NO2のCにまでなりました。
自分では短所と思っていても角度を変えれば長所になるという事を教わりました。
