パン生地の恐怖

 

ご家庭でパンを焼く時、 生のパン生地はペットの届かない場所においてください。

食べてしまうと死亡することもあります。

 

どうして危険なのか?

パン生地に含まれる酵母はCO2とエタノールを作ります、この過程がペットの胃の中で起こります。胃の温度と湿度は酵母が発酵するのに最適な場所なのです。

 

パン生地は胃の中で膨張し、胃拡張を起こし血液の流れを遮断し、胃の周りの臓器の血流も遮断してしまいます。胃はねじれて動物はショックを起こし心停止してしまいます。

 

エタノールはお酒に含まれるアルコールですから、急性のアルコール中毒を引き起こします。

 

直ちに動物病院に連れて行ってください。

 

パン生地はキッチンの高い、ペットの届かいないところで管理してください。

ブドウ レーズン中毒

犬はわずかな量のブドウを食べただけで 腎不全をおこします。

2001年にブドウを食べた犬が重度の腎不全を発症した症例が初めて報告され

2002年に原因毒素はぶどうに含まれる酒石酸と推定されました

■猫はぶどうを好んで食べないので、症例はほとんど報告されていません。

■ブドウ接種後に救急病院で治療を受けた606匹の犬の研究では、食べてから治療開始までの時間がかかった症例ほど 重度になりました。

■どのくらい食べたら危険なのか?

ぶどうは 体重1Kに 0.7オンス(1オンス≒28G)

レーズンは体重1Kに0.11オンス

ただしこれ以下の量でも中毒になる場合もあります

■ぶどうジュースの毒性は不明ですので与えないでください。

■もし食べてしまったら

すぐに吐かせて、解毒剤を投与しその後活性炭で毒性物質を吸着させます。

輸液治療で利尿(尿を沢山作り)させ、3日間は腎臓に損傷がおきないかモニターします。

早期に治療を開始することが重要です



国産の電子タバコにはニコチンが含まれていないはずですが、輸入電子タバコにはニコチンが含まれている可能性がありあます。小型犬は20㎎で致死的になる可能性がります。ニコチンが含まれていても内容物が放出されるまで時間がかかることあり、症状が出るまでに数時間かかることもあります。

ニコチン中毒症状は

よだれ、下痢、嘔吐、落ち着きがなくなる、呼吸増加です

重症では

意識障害、けいれん 震え、高血圧 痙攣です

さらに重症になると 不整脈から心停止します。

 

以下厚生労働省の注意喚起です

ニコチンが含まれる電子タバコがあります。
使用にはご注意ください!

https://www.mhlw.go.jp/topics/2010/08/tp0819-2.html

キシリトールの入った シュガーレス ガムやキャンディ 歯磨き粉、は犬にとって有害です. キシリトールは、砂糖の40%のカロリーで砂糖と同じ程度の甘味があり、歯周病の予防等 人間にとっては素晴らしい薬剤ですが 犬には非常に危険な物質です

低血糖

犬の膵臓はキシリトールを糖と勘違いして 大量(3-7倍)のインシュリンを放出し、犬は急速に低血糖になります、小型犬は少量のキシリトールでも死亡します。症状は30分以内に始まりますが

12時間後まで症状がでないこともあります。

肝壊死
肝臓の組織を破壊します、肝臓のATPという物質の枯渇と肝細胞への直接障害が原因です

低血糖にならなくても 肝臓だけ破壊されるケースもあります。肝不全になったのち 血液が固まらなくなることがあります

危険なキシリトールの量は?

犬のキシリトールの血糖降下量は、体重 1 キログラムあたり約 0.075 ~ 0.1 グラム と考えられています。ガム1個でも中毒になる可能性があります。

治療

30分以内であれば、吐かせることができますが、時間がたっているとすでに吸収されています、血糖値をモニターしながら、糖の点滴が必要になります。血糖、肝臓と血液凝固検査は3日間厳密に監視します。肝臓壊死した犬は効率で死亡します。カリュウム濃度とリンの濃度は重要な予後判断になります。

 

以下はFDAの動画ですがわずか1時間で死亡することもある

https://www.youtube.com/watch?v=9NUK-kWaN4w

グレイン(穀物主にイネ科植物(米、麦、トウモロコシ、キビ)の種子)が健康に悪いと考えて、グレインフリーの食事(人間)を食べて、自分の飼っているペットにもグレインフリーのフードを与えている飼い主さんがおられます

 

数年前からグレインフリーのペットフードが原因で心不全を起こす症例がアメリカで報告されており

FDA(FDAとは、アメリカ食品医薬品局(Food and Drug Administration)の略称)が注意喚起しておりました。

日本ではグレインフリーのペットフードはそれほどポピュラーでなかったので、当該症例に遭遇することはありませんでしたが、今年になって数例経験しました。

猫でも同様の心臓疾患になりますので 動物にグレインフリーのフードは与えないでください。

 

 

 

 

 

特定の食事と犬の拡張型心筋症との潜在的な関連性に関する FDA の調査 以下リンク

 

https://www.fda.gov/animal-veterinary/outbreaks-and-advisories/fda-investigation-potential-link-between-certain-diets-and-canine-dilated-cardiomyopathy