犬猫の てんかん重積

 

てんかん重積症 は、5 分以上続くてんかん発作活動、または意識の回復を伴わない 2 回以上のてんかん発作の発生です。

重積状態になると永久的に脳を損傷し、全身の合併症をおこしますので、直ちに発作を止めなければなりませんで、救急病院に受診してください。

 当院ではてんかんの既往症がある患者さんで、直ぐに病院を受診できない方には、ご家庭で迅速に発作を止める 鼻から投入する薬を処方しております。

鼻から投与することで 迅速に脳に薬が届き、発作を止めます。

 

留める

犬猫 慢性腎不全 における高リン血漿   

                  

腎不全の動物はリンを尿として体外に出す力が弱くなり、体内にリンが蓄積されてしまいます。 腎臓病用の処方食はリンを制限されておりますが、腎不全が進行すると処方食だけ食べていてもリンが高くなってしまい、腎不全をさらに進行させます。リンが 1 mg/dL 増えるごとに、死亡リスクが 11.8% 増加し、腎不全の進行のリスクが 41% 増加します。当院では定期的にリンの血中濃度を測定し 獣医国際腎臓学会の基準に沿って 腎不全のステージを分類して

リン濃度が

ステージ II  4.6 mg/dL

ステージ III  5   mg/dL

ステージ Ⅳ  6  mg/dL

以下になるように リン吸着剤を処方しております。

 

当院は獣医国際腎臓学会の基準に沿って検査治療を行っております。

獣医国際腎臓学会のサイトです

http://www.iris-kidney.com/

猫喘息の治療はステロイド剤ですが、マイコプラズマという細菌が関与している可能性があります。抗生剤を投与してあげることで、喘息が治癒する可能性がありますので、現在ステロイド治療をされておられる猫ちゃんにはマイコプラズマを退治する抗生剤を投与してあげましょう。

自発性アレルギー性喘息の猫における呼吸障害
Aida I. Vientós-Plotts , Aaron C. Ericsson , Zachary L. McAdams , Hansjorg Rindt ,
and Carol R. Reinero
概要
中核となる気道微生物叢からの逸脱は、喘息の発症と進行、および疾患の重症度と関連しています。ペットの猫は、アトピー性小児喘息に似た疾患を自然発生的に発症するため、アレルギー性喘息の大型動物モデルとなります。この研究の目的は、喘息のペット猫の下気道微生物叢を説明し、それを健康な猫と比較して、気道の炎症を伴う呼吸障害を記録することでした. 喘息の猫は、可能性のある病原体の同定を含む微生物群集組成の豊富さ、多様性、および変化の減少を特徴とする下気道の腸内細菌叢を持っていると仮定しました。現在の研究では、フィロバクテリウムおよびアシネトバクター属。は、標準的な培養に基づいて文書化された感染のない喘息猫の優勢な分類群として特定され、猫の下気道の病原体を表す可能性があります。猫の下気道病原体として知られているマイコプラズマ フェリスは、喘息の猫の 35% で確認されましたが、健康な猫ではありませんでした。

猫コロナウイルスが原因で発症する猫伝染性腹膜炎FIPは致死的疾患(発症すると100%死亡する疾患)です。現時点では有効な治療法はなく有効な治療薬も発売されておりません。 新しく開発された人間のコロナウイルス治療薬であるモルヌピラビルが猫伝染性腹膜炎治療に有効である可能性があります。現時点で猫伝染性腹膜炎に対するモルヌピラビルの治療頭数は少なく 有効性 安全性 は確立されておりませんが、他に有効な治療薬がありませんので、当院でも処方を開始しました。

SARS2の起源がコウモリからセンザンコウであることが確定されました。

https://www.nature.com/articles/s41586-020-2169-0

SARS1の発生後、中国は広範囲に抗体検査を行って、雲南省の住民の一部にSARS1の起源であるARSr-BatCoVに抗体陽性者が存在することをみつけました。SARS1感染原コウモリはキクガシラコウモリであったことが確定されており、SARS2感染原も同じキクガシラコウモリである可能性があります。キクガシラコウモリは日本にも広く分布しており、一部の日本人にBatCoVに抗体陽性者が存在する可能性があります。