ハイドン:交響曲第99番 変ホ長調 | angsyally1112のブログ

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ハイドン:交響曲第99番 変ホ長調
Hob.I:99


いよいよ『ロンドンセット』後半の6曲、ハイドン最後の6曲の交響曲に入ります。

前作の第98番で予感したように、パワー全開というか、凄い事になって行きます。

「チャクチャクザクザク」
この音こそ『ハイドンサウンド』です。
名盤も目白押しのようで、とても全部試聴は勿論不可能です。しかし、結構増えた所有するCDと、NAXOSミュージックライブラリーで、目一杯聴きました。
どれを聴いても素晴らしく聴こえるのはこの曲が名曲だからでしょう。
その中から特にお気に入りの演奏を選んでみました。全く私の好みです。


交響曲第99番
サー・トマス・ビーチャム(指揮)ロイヤル・フィル
1958年~1959年録音

先ずは、先日購入したビーチャム盤です。
『ロンドンセット』後半は、全曲ステレオ録音で、とても音質が良いです。
どんなに激しいサウンドも優しさに包まれるような慈悲深い世界に聴こえます。
ロマンと慰めのハイドンならば随一です。


交響曲第99番変ホ長調
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
コリン・デイヴィス(指揮)
録音:1975、77、79、80、81年


コリン・ディビス盤
『ロンドンセット』に入る前に事前購入していたコリン・ディビス盤、正直今まで出番がなかったのですが、この曲の演奏は素晴らしい。
誠に堂々とした名演です。両端楽章のアクティブな表出、第2楽章のたっぷりとした歌心等誠に感動的です。
車の中で、少し高音部を強くして大きな音で聴くとこの演奏の素晴らしさが、良く分かります。多分デジタル化の過程でノズル削除の為、相当に高音部がカットされているのでしょう。


1. ハイドン:交響曲第99番変ホ長調 Hob.I:99
2. シェーンベルク:ピアノ協奏曲 Op.42
3. チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調 Op.36


ジョン・オグドン(ピアノ:2)
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
ラファエル・クーベリック(指揮)
録音時期:1968年9月8日


フルオーケストラ盤の一番のお気にいりはこれです。
1982年のバイエルン放送盤と比べて圧倒的にこちらの方が素晴らしい。
残念ながら入手はできませんでした。
NAXOSミュージックライブラリーよりアナログ録音~デジタル変換してCDRに落として聴いています。
その際、編集ソフトを使って、第1楽章の呈示部を繰り返しにしました。
叫ぶような燃え上がる情念の爆発に圧倒される名盤です。


● ハイドン:交響曲第99番変ホ長調 Hob.I:99
● シューベルト:交響曲第5番変ロ長調 D.485
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
シュテファン・ゴットフリート(指揮)


しかし、私にとってのこの曲の一番お気に入り演奏は、このシュテファン・ゴットフリート盤です。
飯森範親盤、トーマス・ファイ盤、ミンコフスキー盤、ブルーノ・ヴァイル盤等最近の演奏はどれも素晴らしいのですが、この演奏はそれらのどれよりも激烈なサウンドです。
20世紀のフルオーケストラのハイドンも良いのですが、今世紀のピリオド楽器もしくはピリオド奏法のハイドンを聴くと、その刺激的なサウンドにすっかりはまってしまいます。
アントニーニの盤と同様に、入力制限の針を振り切った音割れ状態の録音が、この刺激的なサウンドを産んでいるのでしょうか?
ハイドンを聴いているというより、何か得たいの知れない新しい音楽を聴いているような感動に襲われます。これはもう新しい体験です。
この盤はどうしても欲しいので発注しました。



ヘッドホンは、Beyerdynamic dt1990pro又はAH-D5000バランス接続で聴きました。