ハイドン:交響曲第86番 | angsyally1112のブログ

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ハイドン
交響曲第86番 ニ長調 Hob.I:86
セントポール室内管弦楽団 - Saint Paul Chamber Orchestra
ヒュー・ウルフ - Hugh Wolff (指揮)


懐かしい昔の童謡でも始まるような優しい序奏です。
近寄りがたい上品さを秘めた第85番と違い、再び愉しさ全開のハイドンサウンドです。
ハイドンは、やはりこうでなくっちゃね!

今回は、パリセットでは一番傑作といわれている第86番です。
今まで聴いてきた同じ『パリセット』の曲と違うのは、中間の第2楽章及び第3楽章メヌエットの充実です。
その上に両端の第1楽章、第4楽章の熱気です。
最初から最後まで聴き処満載で、人気があるのも良く分かります。
実は私も1週間この曲ばかり10数種類の演奏を聴き続けていました。

その中でまず一番のお気に入りは、このヒュー・ウルフ盤です。
アントニーニの82番、トーマス・ファイの84番と並んでこのヒュー・ウルフの86番は、私のハイドン交響曲への先入観を打壊してくれました。
圧倒的な迫力にもう言葉もありません。
少しゆったりめの第2楽章は、深いドラマ性を感じさせます。

私のハイドン交響曲の旅は、各曲のベスト盤を求める事ではなく、私の心に今、深く突き刺さる音楽を求める事なので、この体験は、誠に感動的です。


(このディスクに関しては、過去に多くの方々がネット上に称賛のレビューを投稿されています。) 

参照:Daisyさんの

『ハイドン音盤倉庫』


ハイドン: 

● 交響曲第86番ニ長調 Hob.I:86

モントリオール・シンフォニエッタ(モントリオール交響楽団の選抜メンバーによる)
シャルル・デュトワ(指揮)

録音時期:1991年5月

でも、一番良く聴いていたのは、このデュトワ盤です。どうも私の心が矛盾しているようですが。
カラヤン、バレンボイム盤等と同様に、美音系の演奏ですが、迫力と熱気も十二分にあります。
第1楽章は、モーツァルトのジュピターのモデルですね。
メヌエットトリオは、ハイドン特有のメロディ、何となくのちのマーラーを彷彿させます。


ハイドン:

・交響曲第82番ハ長調『熊』(録音:1962年)
・交響曲第83番ト短調『牝鶏』(録音:1962年)
・交響曲第84番変ホ長調(録音:1966年)0
・交響曲第85番変ロ長調『王妃』(録音:1966年)
・交響曲第86番ニ長調(録音:1967年)
・交響曲第87番イ長調(録音:1967年)

ニューヨーク・フィルハーモニック
レナード・バーンスタイン(指揮)
録音方式:ステレオ


ネットの記事を読んでどうしても聴きたくなったバーンスタインの『パリセット』、結局購入してしまいました。『ロンドンセット』全曲も含む7枚セットで新品です。先程到着しました。
まずこの第86番から聴く事にしました。
凄い!! 期待していた以上の興奮度です。
NMLできいたシューリヒトの第86番(1954年)をステレオ盤で聴くならばこんな風かなあと勝手に想像してしまいます。
ハイドン独特の愉悦感を体一杯に感じる事ができる演奏です。


ヘッドホンは、DENON AH-D5000バランス接続です。