ハイドン:弦楽四重奏曲Op.64/メディチ四重奏団 | angsyally1112のブログ

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ハイドン:第3トスト四重奏曲 Op.64(全6曲)
・弦楽四重奏曲第63番ハ長調 op.64-1 Hob.III.65
・弦楽四重奏曲第64番ロ短調 op.64-2 Hob.III.68
・弦楽四重奏曲第65番変ロ長調 op.64-3 Hob.III.67
・弦楽四重奏曲第66番ト長調 op.64-4 Hob.III.66
・弦楽四重奏曲第67番ニ長調 op.64-5『ひばり』 Hob.III.63
・弦楽四重奏曲第68番変ホ長調 op.64-6 Hob.III.64
メディチ四重奏団
録音:1975,76年(ステレオ)

(NMLのライブラリーより)


大好きな第3番変ロ長調は、コダーイ四重奏団で充分かもしれません。
新鮮な感動に満ちたドーリック四重奏団もお気にいりのCDです。
今回、このメディチ四重奏団盤を選んだ理由は、第4番ト長調の第3楽章Adagioを聴き始めた時、思わず胸に込み上げる感動に襲われたからです。6分47秒というタイムは、この楽章のおそらく最もスローなテンポなのでしょう。

この楽章は、名を挙げ功を成した人への賛歌ではなく、私たちのように名もなく貧しく平凡に暮らした人々への『ご褒美の賛歌』のように聴こえるのです。

このAdagioを聴くだけでもこのメディチ四重奏団の演奏とOp.64を聴く価値と意味があると思います。
軽く聴き流していた私は、襟を正し、改めて最初から聴き直しました。
リンゼイ四重奏団のOp.54と同様にリアリティと深い慈愛のサウンドに満ちた感動的な名盤だと思います。どこを聴いても素晴らしい霊感に満ちた名曲・名盤です。
この1週間この演奏にどっぷりと浸かり、『ハイドン三昧』の時間を過ごしています。


ヘッドホンは、BeyerdynamicT-1バランス接続です。