HD650(dmaa)で聴くシベリウスの「クレルヴォ」交響曲 | angsyally1112のブログ

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ヤン・シベリウス
クレルヴォ交響曲 OP.7    
指揮:パーヴォ・ベルグルンド
ボーンマス交響楽団
コスティア(S)ヴィタネン(Br) 
ヘルシンキ大学男声合唱団
(1970年 録音)

大変な大曲ですね。全曲演奏すると、70分以上かかります。
相当のシベリウスファンでなければ、余り耳にしない曲なのかも知れません。
私も興味半分で、聞き始めたのですが、中々面白いですね。
(このCDの演奏が、世界初録音らしいです。)
まるでNHKの『大河ドラマ』の主題歌の様にこの曲は、始まってゆきます。
若きシベリウスは、この曲に全身全霊を打ち込んで作曲したのでしょう。全曲にみなぎる凄まじいエネルギーに、圧倒されます。  
兎に角、ドビュッシー~シベリウス『クレルヴォ』~冨田勲 という音楽路線で聴くと、とても耳に馴染みます。

第3楽章と第5楽章の合唱やソロが又聴きやすくて、あっという間に時間が過ぎてゆきます。第3楽章は、どこかカール・オルフの「カルミナ・ブラーナ」を彷彿とさせます。
最終第5楽章は、荘厳な男性合唱で始まります。どこかブラームスの「ドイツレクィエム」を連想させます。(勿論、そのような連想は、シベリウスの最も嫌う処だと思いますが。)

この壮大なドラマの裏に隠された、悲痛な迄の民族愛がやがて、第1交響曲、交響詩「フィンランデリア」、そして第2交響曲へと発展してゆくのですね。

その後の交響曲 特に第3番以降とは目指す方向性と傾向が大分違うと思いますが、このサウンドは、紛れもなくシベリウスそのものです。
今日は、この大曲をHD650で聴きました。




ゼンハイザーHD650(dmaa改)です。
このような大曲そして合唱曲には良く合います。ドラマを感じさせるヘッドホンです。特に私の愛器は、Dmaa改造してもらっているので迫力あるサウンドが楽しめます。