◆Dolls〈ド-ルズ〉 | シネマと書店とライブハウス ~ 映画と本と音楽と少し旅 ~

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Dolls[ドールズ] [DVD]/菅野美穂,西島秀俊,三橋達也
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北野映画は、『キッズ・リターン』辺りから

リアルタイム的な感じで、チェックしていたけれど。


この作品に関しては

レンタルが開始された時でも


ファンタジーな甘い恋愛ものかぁ~。

と思って、そのまま、スルーして、長年の放置。


で、『マイ・ブルーベリー・ナイツ』 のように

好きな映画監督の作品は、一応は、観ておこうかなぁ~。


くらいの気分で、最近、観賞いたしました。






ごめんなさい。


長い間、ほったらかしておいて。



半端なく、好かった。


やはり、北野武監督は、スゴイですね。



オープニングは、人形浄瑠璃が・・・


浄瑠璃って、学校の歴史の時間で

憶えてから、今、初めて記述できたことに感動。


・・・五分くらい続きます。



近松門左衛門

(1653年~1725年1月6日)


『冥途の飛脚』(1711年)


何でもこの映画は、この江戸時代に作られた

この悲恋の物語をモチーフにしているとか。



将来の出世・安泰、あなたのためにと

両親から、お偉いさんの娘との縁談を持ち込まれ。


長年付き合ってきた彼女との不本意の別れ。


両親が立ち会い、厚みのある封筒、土下座。


諦念を抱きながらの結婚式の当日の会場に

古くからの友人二人が現れて、主人公に告げる。



元の恋人・佐和子さんが自らの命を・・・。




と、前半から、物凄い

シリアスな感じで入っていきます。


菅野美穂が演じる佐和子。


西島秀俊が演じる主人公の松本。


この二人の物語が主軸になりながら

別の二つの物語が、すれ違います。


物語の構成上、絡み合ってはいますが

ストーリーは、あくまでも、すれ違います。


ヤクザの組長さんの昔日の恋と愛の物語。


深田恭子が演じるアイドルと

そのファンの冴えない男の愛の物語。



映像美、無常観、幸福論。


渾然一体となっている感じですかね。


悲哀に満ちているけれど

何故か穏やかで、煌びやかな作品。


2002年に、製作された

北野武監督 の描く、愛の映画なのでした。




今日の音楽の箴言


マメミムメモ・マメミムマモ

マメミム・マジカルビーム


by 深田恭子