◆ミス・ポター | シネマと書店とライブハウス ~ 映画と本と音楽と少し旅 ~

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ミス・ポター [DVD]/レニー・ゼルヴィガー
¥1,890 Amazon.co.jp

観終えた後に

とある人物を思い出した。



「クリミアの天使」と呼ばれた女性。



フローレンス・ナイチンゲール

(1820年5月12日~1910年8月13日)


世界的に有名なイギリスの看護婦さん。


軍隊組織に対して衛生面での提言をしたり

専門的な看護のための学校を作ったりと活躍。


歴史的に女性の社会進出に貢献した人物の一人。



ヘレン・ビアトリクス・ポター

(1866年7月28日~1943年12月22日)


『ピーターラビットのおはなし』でお馴染み

これまた、世界的に有名なイギリスの絵本作家さん。



今回の映画は、そんなポターの伝記的作品。


リアリティーを充分に保ちながらも

ポターの創作イメージを、ファンタスティックに表現してます。


いやはや、うまいなぁ~と唸ってしまう。


こういったプロセスで、ピーターラビットの物語が

生まれていたのなら、世の中に響くのは当然といった感じ。



小動物や植物に興味を持ち

絵を描くことが、とても好きだった少女。


そのまま、情熱を傾け続けて、大人になったポター。


出版社に、売り込みの毎日。


時間を持て余した、良家の淑女の道楽でしょ。

両親の紹介で、家柄のある相手を見つけて結婚を。


といった、周りの雰囲気。


お遊びではなく、本気で作品を

出版したいと、つよく願うポターの奮闘が始まる。


みたいな物語。


そこに、恋や愛や結婚、さらに職業や

家族や自然などのテーマが、盛り込まれてます。



ヒロインであるポター役

レニー・ゼルウィガーの演技が最高。


純粋に、小動物や植物、大自然を愛している

といったオーラが、ふわわぁ~っと出ている感じで。


ファンに、なりましたね。


絵本の出版のために奔走する

編集者役は、ユアン・マクレガー。


いくつになっても、カッコいいのね。


広大な自然と雄大な女性の半生を

素敵な役者さんたちを交えて製作された映画。


個人的に、ヘレン・ビアトリクス・ポターも

女性の社会進出の一端を、担った人物だと思ったのでした。



最後は、日本の女優さんのお話で締めることに。



レポーターが尋ねる。


結婚生活には、慣れましたか?


爽やかな微笑を湛えながら質問に答える。



今日の女優の箴言


結婚生活って、慣れるものなんですかねぇ~。


by 松たか子