◆スラムドッグ$ミリオネア | シネマと書店とライブハウス ~ 映画と本と音楽と少し旅 ~

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スラムドッグ$ミリオネア [DVD]/デーブ・パテル,アニール・カプール,イルファン・カーン
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ダニー・ボイル監督。


『トレインスポッティング』

『ザ・ビーチ』


なども手掛けた人物の作品でございます。


やっぱり、やってくれますよ。

またひとつ、素敵な映画の出来上がり。


ま、僕が言うまでもなく

アカデミー賞の8部門で、受賞してますからね。


インドの貧しい少年が

クイズ番組で大金を手に入れる物語。


この粗筋は、知っていた。


なので、どんな風に

面白い映画にしてくれるのかと

最初から、ハードルを上げて観ていましたよ。



本家イギリスのミリオネア。


日本では、朝に、ズバッとやっている

元気な司会者さんが仕切っていましたね。


4択のクイズ、3つのライフライン。

「ファイナルアンサー」のコール。


なぜ少年はクイズに全問正解して大金を得ることが出来たのか。


視聴者は、この疑問を解こうとする。

主人公は、4択クイズを解こうとする。


少年のクイズの進行と、半生の回想が重なる。


ミリオネアという設定が、少年の物語を

表現するための手段として、かなり効果的に機能してる。


構成が、緻密で、上手いんすよね、これが。

オープニングから、それこそエンディングまで。


原作の小説『ぼくと1ルピーの神様』自体が

南アフリカの文学賞を受賞しているみたいだし。


それを、巧みに

ダニー・ボイルが監督しちゃったらね。


そりゃ、いい作品が出来ちゃいますよ。


インドのスラムから始まる

素晴らしい愛と希望の映画なのです。



今日の詩人の箴言


夢みたものは ひとつの幸福

ねがつたものは ひとつの愛


by 立原道造