東京瘋癲酔人日記 -14ページ目

東京瘋癲酔人日記

夜の街で飲み歩く、私、安吾の日記。

キャバクラ、BAR、居酒屋などで見かけた様々な事柄を綴りながら、自作の小説も発表しています。

 今、試金石である。

 やり同伴 した相手とは曖昧なままになっていた。あれ以降も、もう一度そうなったが、関係を確認するような会話は行っていなかった。
 枕嬢にも三種類ある気がする。一つはナチュラル枕(copyright by 某遊び仲間)。これは、枕の意識はないが、好意を持った客とアフターなどで酔っぱらって勢いでやってしまうタイプ。その場限りというパターンが多いので、当たった客はラッキーである。ただ、誰でも彼でもというわけでなく「好意を持った客」というのがポイントだ。また、客が熱くなって「つき合ってくれ」と言い出しても「?」って顔になるので、「結構なお手前で」という感じで終わりにするのが利口である。
 二つ目は常習枕である。接客や通常の営業行為、テクニックで客が引っ張れないので「少し太いな」と思うと常用してしまう。
 最後は極太客にだけ用いるタイプ。このタイプには最初に相当積んで「このあともご入り用ですか?」というプレゼンをしなければ、道は開けない。当然、このタイプは「このキャストがそうだ」とわかっていても高い入場料を払える客だけがスタートラインにつけるものである。
 さて、枕なのか、本気なのかを確かめる方法だが、その前に、枕でいいのか本気にしたいのかを自分に問いかける必要がある。最初から「枕狙い」で行ったわけでなく、今回の私のケースのように、指名をしていてやり同伴になった場合には必要だ。指名しているわけだから、少なくとも好意やそれ以上の感情を相手に対して持っているわけである。その相手と「今後どうしていきたいのか」という指針を決めるわけである。「枕のままでよい」ということなら、ことさら二人の関係をはっきりさせる必要はない。後は、相手が求めてくる条件の対価が、見合うか否かを判断すれぼよいまでで、見合わないと思えば、ドロップアウトするだけだ。
 これを恋愛、わかりやすく言えば「つきあう」という形にしたいのなら、確かめなくてはならない。しかし、確かめる行為を行うことで、そのキャストが離れていく可能性があることを理解しておかなければならない。
 さて、確かめる方法だが、本当に当たり前の話だが「店に行かずに、関係を保てるか」だけである。熱くなって時、以外とこれを忘れてる。「おれ、○○ちゃんとつき合ってるけど、彼女、昼職やってて、その上、入院している母親の面倒をみなくちゃいけないので、店でしか会えないんだよね」と言っている客がたまにいるが、「目を覚ませ!」といいたい。本当に好きな相手なら、たとえ店に入る前の5分でも時間を割いてくれるはずだし、相手の財布の心配をするはずだ。
 私の場合、今までキャストとつき合ったとき、「恥ずかしいから、店に来ないで」と言われる事が多かった。この気持ちわからなくはない。こっちから「たまには働いている姿がみたい」と言っても、このタイプは「来ないで」と断られた。また「ほんとにピンチだから来て」ということで、何回かは行くタイプもいたが、二人の活動ベースは「店以外」である。
 「店に行かずに、関係を保とう」という行為に出たとき、相手も本気であれば、素直にそうなる。しかし、相手が枕営業だったのであれば、そのキャストが離れていくこともある。このときは、大人しく諦めるか、諦めきれないのならやり同伴で店にいくしかない。
 「アルバイト感覚のお水」だったキャバクラでは、枕の存在は、非常に少ないものだった。しかし、プロ化が進み、参入者が多くなってきた昨今、様々なケースがあるようだ。

 さて、私の投げたボールは、返ってこない。離れていったかな、、、
 近寄ってははいけないところがある。

 キャバクラ雑誌やネットを見ていて、ごくたまに手が止まるときがある。いわゆる「たまらん」を見つけたときだ。このたまらん、「んじゃ、フリー入店、即写真場内指名」というパターンで素直にいってもいい場合もあるが、「たまらんが、指名するとえらいことになるだろう」というパターンがある。なんというか写真からでも「毒牙」を感じてしまうパターンだ。
 別に彼女達は「だましてやろう」とは思っていないが(「振り回してやろう」「ひっぱってやろう」とは思っているかもしれない。まぁ、それが仕事なので、、、)、そのコケティッシュな魅了に男がはまって、どんどんつぎ込んでしまうオーラをもっている。まるで、蜘蛛の巣で獲物を待つ、美しい毒蜘蛛のようである。
 過去に、ディアレスト で見つけ、蜘蛛の巣に絡め取られるのを覚悟して、しばらく通ったが、すんでのところで引き返すことができた。摩天楼 でも「フリー入店、即写真場内指名」をした子がいるが、このときは「毒牙度」があまりにも高そうだったので、その時以来、封印した。
 今回はフォーセンス のHPで見つけてしまったのだ。ここは、オープン時に指名嬢が他店から移籍したので、ボトルを挿入してしばらく通っていたが、指名嬢が地方の地元へ帰ったのを期に、行かなくなっていた店である。昨今、「けっこうきてる」という街の噂を聞いていたが、まさしく「美しい毒蜘蛛発見」といったところだ。
 近寄ってはいけないと思いながらも「会ってみたい」と思う男の性と、「絶対に逃げ切れる」と思う遊び人としてのプライド。

 ただし、過信は悲劇を招く。
 やはり近寄らない方が良いのだろうか、、、

 
 三倍といっても、オッズの話ではない。年の差のことである。

 40歳を越えると、キャストの多くが自分の年齢の半分、下手をするとそれ以上となる。30代前半の頃は「一回り下か」と思っていたが、それが半分になり、最近は「ママと同じ」「パパの2こ下だね」と言われるようになった。
 こういったキャストと話すとき、当然、情報の差があることを認めた上で話をするようにしている。私は、10代から~20代向けの消費財を作る会社に勤務しており、スタッフも若い子が多いため、多少は若い子の流行りに触れる機会が多いが、それでも一端でしかなく、情報の差においてオヤジであることは変わりない。
 また、キャストに言わせると「若い子のこと何でもよく知ってオヤジって、かえってキモい」ということもあるらしい。
 そこで、参考になるかどうかはわからないが、私が心がけていることを書いてみる。また、この心がけに対して、「それは違う」といった反対のご意見や「こうした方がよい」というご意見があれば、キャバクラで遊んでいる方、キャスト、いずれからでも寄せて頂ければ思う。

1 知ったかぶりをしない
 ブランドやアーティスト名前、ファッショントレンドなどにおいて、知らないものは知らないと言う。他で聞きかじって、中途半端な理解で使うと、逆にオヤジ度が増してしまう。
 また、若い子のトレンドも多様化しており、ある層に受けても、ある層には否定されるという事柄もある。「若い子のトレンドは共通」という意識を持つこと自体がオヤジ度アップである。

2 流行り言葉を多様しない
 流行り言葉といっても二種類あり、「流行語大賞」などになるような流行り言葉は、いい気になって使うとそのまんまオヤジギャクとなる。もう一つ、若い子の中だけで流行っている言葉や言い回し、イントネーションも、完璧に使いこなせるのであれば別だが、不用意に使うと逆にオヤジ度が増してしまう。
 一番情けないのは、すでに終わっている流行りを、「オレって、若いんだぜ」というアピールの武器にしている姿である。二週間程前に、携帯ストラップを10個以上付けた40代後半とぼしきサラリーマン(スーツ姿だった)をキャバクラで見かけた。こういう姿を見ると「もしもし、、、大丈夫ですか?勘違いしてますよ」と優しく声をかけたくなる。実際は、指名嬢と笑い転げていたが(ひどいね。タチがわるすぎる)。

 この二つのこと、つまり「話しかた」を踏まえた上で、「話す内容」をあげてみる。

1 昔話は、失敗談を
 年の離れた子とは、どうしても「昔はね、、、」となることが多い。昔を懐かしむ話、昔の自慢話は、ほとんど通用しないと思ってる。「昔はもてた」「昔はかっこよかった」などは、愚の骨頂だ。ひとつだけうけるネタは「昔、こうしたバカをやった」という笑いのとれる失敗談である。

2 当然、説教はしない
 年嵩の者が、年下や目下の者に意味もなく説教するのは、説教する形でしかコミニュケーション手段をもっていない、ということを意味する。これは、オヤジ度100%である。キャバクラや風俗に行って「なんでこんなところで働いてるんだ」と説教する輩がたまにいるようだが、「こんなところで」と思っているところに行ってる自分は、どうなのか。笑い話以外の何者でもない。もちろん私は「こんな楽しいところで、君のようなカワイイ子が働いていてくれてありがとう」と思っている。
 ある程度コミニュケーションがとれている場合は、正当な理由で、本気で説教すると効く場合がたまにあるが、これは非常に高等戦術なので、多用はむずかしい。私も、当然たくさん失敗している。

3 普遍的な話をする
 自分が競馬やパチスロをやっていて(これはゴルフでも、なんでもよい)、相手のキャストもそれが好きな場合は、問題ないが、そうそう簡単に趣味の合うキャストはいない。そこで、年齢や性別を越えて、興味を持つ話をする。私の場合は、恋愛についてである。セックスを含めて男女の話は普遍的であり、共通の話題となる。しかし、相手の恋愛観やセックス観を否定して「それは違う」と説教しては、元も子もない。相手の考えを聞く方に回り、相手から「男ってこういうとき、どうなの?」などと質問がでてくるようになれば、成功だと思っている。
 普遍的な話をするときは、同じ視線で話すことが大切で、答えを求められたときに違う視線を示すとよい。そして、セックスにまつわる話は、必ず笑える要素を添えて、生々しい内容にしないことだ。セックスの話といっても「過去の体験談」を語らせることが目的でなく、どういったセックス観をもっているかの話であり、これは後々有効利用できたりする。恋愛観も同じだ(悪賢い、イヤな男だね)。

4 いかに笑いを取るか
 これは、その方のキャラクターにもよるが、笑いをとることが一番の早道だと思っている。私の場合、自虐ギャクである。例えば、マドラーの先を見せて「おれなんか、戦闘時でこんなもんだもんね。『小さい』『早い』『かぶっている』の三重苦。ヘレンケラーみたいなおち○ちんって呼ばれているから(すいません。不謹慎で。)」というもの。セックスにまつわる話をするときの定番自虐ギャクがある。
 若い子は、異文化人、もしくは異星人と思って接する方が、間違いない。「異」という言葉には、「自分は正しくて、相手は間違ってる」というニュアンスもあるが、そういう意味の「異」でなく、「自分と相手は異なってる=どちらが正しいという意味でなく、純粋な異なり」という認識の「異」である。こういった認識に立つと、笑いがいかに有効かが理解してもらえると思う。

 ここまで読んでいただいて「なんでこんなに気を使うんだ。客は金払ってるだろう」とお思いの方もいるだろう。それを否定するつもりはない。私はOJT担当 で書いたとおり、こういう行動も計算なのだ。

 いろんな遊び方がある。同じ客でも異文化人、異星人といえる。「相手と自分は違う」という視点に立ってみることで、初めてコミニュケーションができる気がする。
 、、、私の「三重苦ギャグ」がさむいですか。すいません。でも、年の差3倍になってもがんばります。