精神修行 | 東京瘋癲酔人日記

東京瘋癲酔人日記

夜の街で飲み歩く、私、安吾の日記。

キャバクラ、BAR、居酒屋などで見かけた様々な事柄を綴りながら、自作の小説も発表しています。

 統合したエルセーヌ へ行った。

 この店は、歴史も古く、ショーの施設も充実しており、なによりも最近ではお目にかかれない大箱である。大人のキャストが多いため、いままで何となく「食わず嫌い的」なところがあり、数回しか訪れたことがなかった。指名嬢もできたことがない。数回訪れた経験では、週の中日や日曜に行ったせいか満卓ということがなく、「これが満卓になったら、壮観だろうな」とは思っていた。
 統合の理由はいろいろ聞き及んでいるが、伝聞なのでここには書かない。
 さて、大箱のエルセーヌ、キャストの出勤管理はたいへんだろうな、と思っていたが、予想通り大変だった。統合景気もあり、なかなか盛況である。しかし、統合してもキャストが足りない。その上、ショーメンバーが22人である。これだけの人数がショーゲットされると、ホールは維持できない。
 昔、新宿のグローブへ行っていた頃、給料日あとの金曜日など、ピン客の私は、よく放置された。他のピン客も同様で、ギュウギュウにつめて座らされたあげく、キャストでなく隣のピン客の太ももと自分の太ももが触れて、泣きたくなるような状態でも「精神修行だ」と思って耐えていた。吉行先生のエッセイにも「(バーでついた)女の子が、頼んだアイスクリームをほっとらかして、他のテーブルへ行って戻らず、アイスクリームが溶けていく様をみていると『精神修行だ』という気分になってくる」と書いている(うろ覚えで書いたので、ままではないが、、、)。グローブのセット料金なら「精神修行だ」と耐えられるが、ステージに輝く電飾「FIRST MODEL SHOW CLUB」という文字を見ながらのこの料金での放置は、精神修行の域を超えている。私が未熟なのかもしれないが(「そうだそうだ」という声が聞こえている)。
 22人のショーは、あの広い舞台と仕掛けがあるから成立するわけで、そういった意味ではエルセーヌでしか見られないものなのかもしれない。しかも達者なキャストが多いので、本当に見応えのあるものだった。

 さて、今後も精神修行を続けることになるのか。私の精神がより高いところへ導かれるのが早いか、改善される方が早いか。なかなか楽しみである。