それは凄く重くてゴツゴツして手が痛くなり辛くなるばかり。
思い切ってそれを手放し周りを見ると、
小さいけれど、もっとキレイな宝石が
たくさん有ることに気が付いた。
手放さなければ新しい物は手に入らない。
あの人は何時もお日様に干されたタオルの匂いがした。
あの人の笑顔は何時もお日様のように輝いていた。
あの人は何時もきれい好きで質素に暮らしていた。
あの日あの人に別れを告げお日様は陰り雨が降った。
あの人はいまもお日様のように輝いているだろうか?
それは規則であったり、モラル、
一般常識や既成概念、
倫理観や馴れ合い、
しがらみやら...
しかし、
革のジャケットのように
着込んでいくうちに
自分の肌のように馴染んでいく。
欲しいものを手に入れるため、
今の慣れきってしまった平穏を
捨てる覚悟がお前にあるか?
普段は緑の蔦の葉に覆われて姿を見せない君が、
この時期は蔦の葉が全て枯れ落ち、
かつての勇姿の片鱗を覗かせる。
最近仲間に入った電車に比べれば小さな車体だが、
この大きな車輪と自慢のボイラーと煙突で
たくさんの人々の夢と生活を支えた。
今はただそこでじっと終点に佇む君を見て、
何故か宮沢賢治の銀河鉄道の夜を思い出した。
ジョバンニの旅は終わっても
カムパネルラの旅は続く...










