チャオチャオ~ 地球の兄弟姉妹である あたちの おともだちぃぃ~ (◕‿◡✿)
2021年2月21日 再掲
「いただきます」「ごちそうさま」を
なぜ言わなければならないか 分かりますか?
「いただきます」の意味の一つは
作ってくれた人の命をいただく」ということです
命とは時間です
内田産婦人科医院の
内田美智子先生が書いた
「いのちをいただく」
という絵本のもとになったお話です
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
坂本さんは、食肉加工センターに勤めています
(中略)
ある日、一日の仕事を終えた坂本さんが
事務所で休んでいると、
一台のトラックが食肉加工センターの門をくぐってきました
荷台には、明日、殺される予定の牛が積まれていました
坂本さんが 「明日の牛ばいねぇ…」と思って見ていると
助手席から十歳くらいの女の子が飛び降りてきました
そして、そのままトラックの荷台に上がっていきました
坂本さんは 「危なかねぇ…」と思って見ていましたが、
しばらくたっても降りてこないので、
心配になってトラックに近づいてみました
すると、女の子が牛に話しかけている声が聞こえてきました。
「 みいちゃん、ごめんねぇ
みいちゃん、ごめんねぇ…」
「 みいちゃんが肉にならんと お正月が来ん、
じいちゃんの言わすけん、
みいちゃんば売らんと みんなが暮らせんけん
ごめんねぇ みいちゃん、ごめんねぇ…」
そう言いながら 一生懸命に牛のお腹をさすっていました
坂本さんは 「 見なきゃよかった 」 と思いました
トラックの運転席から女の子のおじいちゃんが降りてきて
坂本さんに頭を下げました
「 坂本さん
みいちゃんは この子と一緒に育ちました
だけん、ずっとうちに置いとくつもりでした
ばってん、 みいちゃんば売らんと
この子にお年玉も、クリスマスプレゼントも 買ってやれんとです
明日は、どうぞ、よろしくお願いします 」
坂本さんは、
「 この仕事はやめよう。もうできん 」 と思いました
(中略)
牛舎に入ると、みいちゃんは、他の牛がするように角を下げて、
坂本さんを威嚇するようなポーズをとりました
坂本さんは迷いましたが、そっと手を出すと、
最初は威嚇していたみいちゃんも、
しだいに坂本さんの手をくんくんと嗅ぐようになりました
坂本さんが
「 みいちゃん、ごめんよう。
みいちゃんが肉にならんと、 みんなが困るけん。
ごめんよう… 」
と言うと みいちゃんは 坂本さんに 首をこすり付けてきました
(中略)
牛を殺し解体する、その時が来ました
坂本さんが、
「 じっとしとけよ、 みいちゃんじっとしとけよ 」
と言うと、
みいちゃんは、ちょっとも動きませんでした
その時、みいちゃんの大きな目から
涙がこぼれ落ちてきました
坂本さんは、牛が泣くのを初めて見ました
(後略)
出典:「いのちをいただく」
内田美智子・諸江和美 著
西日本新聞社
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☆ ☆ ☆ ☆ ☆
現在日本の食生活は、
「命をいただく」というイメージからずいぶん遠くなってきています
そしてその結果、食べ物が粗末に扱われて、
日本での一年間の食べ残し食品は、
発展途上国での、何と3300万人分の年間食料に相当するといいます
私たちは奪われた命の意味も深く考えることなく、
毎日食事をとっています
動物はみんな自分の食べ物を自分で獲って生きているのに
人間だけが、自分で直接手を汚すこともなく、
スーパーで買ってきた肉は元生きていた命だと
知らないまま、毎日の食事を食べています
自分がもし 生きている鳥や豚を殺して食べなくてはならないとしたら
怖くて殺せないと感じるでしょうが
他人が殺した肉なら平氣で食べる
また 食に携わる人が時間と労力をかけて
そこには思いがこもっていることに氣づきません
また残念なのは
食事をつくる人自体が すでに氣持ちを込めずに機械的に作っている
それはすでに「食」ではなくて「エサ」です。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
動物だろうが 植物だろうが、どんな生き物であっても、
自分の命の限り精いっぱい生き続けたい、
そう願って生きているんだと私は思います
私が「運質改善」の真意を伝えるために
食事のメニューを公開しているのは
毎回約一時間近く下ごしらえから調理に時間をかけることに
氣づいて欲しいからです
インスタントにつくったものはありません
私の時間と想いを投入しているのです
食べ物をいただくとき、そこに尊い命があったことを忘れずに、
その命を敬い、感謝の言葉をかけてあげられる人に
みなさんはなっていただきたいと想います。
食べられることへの感謝の言葉、
「ありがとうございます。 感謝します。 いただきます」
そして食べ終わった後の、
「美味しかった ご馳走さまでした」
これは日本の伝統でもある重要な言霊なのです
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
食べ物が、あなたの体を作ります
あなたの体に姿を変えて、あなたの中で生き続けます
そして、体の中からあなたを精いっぱい応援してくれています
あなたができる最高の恩返しは、
たくさんの生き物たちから命のバトンを託された
あなたの命を、いっぱいに輝かせること
喜びに満ちた人生を過ごすこと
それが、あなたと共に生きている
たくさんの命たちが、いちばん喜ぶことなんです
みんなの分まで、感謝の心をもって命いっぱいに輝きましょう。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「学(まなぶ)」んだら
「行(おこなう)」ことをしなくては身につかないのです
あなたとあなたの家族には
今日から「いただきます」という言霊を噛み締めながら
ご飯を食べていただきたいと願います。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
殺人事件やネガティブなニュースは、
なくなってほしいと多くの人が望んでいる一方で、
そんなニュースが載った新聞はよく売れ、
そういうニュースが報道される番組は、みんな関心をもってよく見られる。
結局は、ネガティブなニュースさえ、人が引き寄せているんだという
「引き寄せの法則」について、本で読んだことがある。
そんなとき、どんな些細なことでもいいから、
「いいこと」「幸せなこと」ばかりを記事にした新聞を作ったらどうかと考えた。
ネガティブな記事は一斉載せず、ポジティブな記事ばかり!
そんなことを考えた記憶も薄れていたこの頃、
すでにそんな新聞が存在し、
20年余りも「感動の情報」や「いい話」を伝え続けていることを知った!
『みやざき中央新聞』
もともと「宮崎中央新聞」として地方紙を出していた会社が倒産し、
当時若手社員だった、現在の「魂の編集長」水谷もりひとさんが起ち上げた新聞社。
この本には、『みやざき中央新聞』に寄せられた社説の中から、
選りすぐられた40の話が紹介されている。
人間の魅力を感じる話や、子どもたちに伝えたい話、じんとくるような話など、
社説がこんなにおもしろいうえに、ポジティブな記事しか載せないときたら、
人気もすごいはず!
現に宮崎の枠に納まらず、47都道府県すべてに読者を有し、
海外9か国にも広がって、社説を集めた本やDVDも発売されているらしい。
みんなポジティブな話題、いい話に飢えている。
それは、凶悪犯罪や軽犯罪も数値的には減少しているにも関わらず、
報じられる犯罪の数は、凶悪化し、数自体も増えてきているように感じる。
それは、報道する側の都合によるものが多いそうだ。
もっとこんな新聞や報道番組を増やして、現実にもポジティブな出来事、
いいニュースを増やしていけたらと思った。