いつも当ブログをお読みくださりありがとうございます。
今回は『言葉の使い方』のお話です。
特に育児中の方、
子どもや部下を「指導」する立場の方、
そして「自分にダメ出しをすることが多い」方には
とてもとても大事なお話ですので、
ぜひ最後までお読みください。
（育児には絶対必要な知識だニャ）
あなたは、
『自分の言葉の使い方』に意識的になったことはありますか？
無意識にやっている言葉の使い方が、
実際には子どもや部下、周りの人たち、
そして何よりも自分自身に多大なる影響を与えていることを
あなたはご存知でしょうか。
私たちは「否定形」でモノを言うことに慣れてしまっています。
例えば。
子どもに対する言葉がけで、
このような言い方をしていませんか？
「転ばないで」
「散らかさないで」
「騒がないで」
「忘れないで」
他にも、
遅刻の多い子に対して
「遅刻しないでね」と念を押したり、
うまくいく自信がない時、
「失敗しませんように」と願ったり、
誰かを送り出す時に
「怪我をしないようにね」
「風邪を引かないようにね」と声掛けをしたり。
あなたにも心当たりがあるのではないでしょうか。
誰でも日常的にこういった言葉を使っているのです。
これは「自然と」「いつの間にか」身についたものなので、
ほとんどの人が意識していません。
ところが、
脳は否定形を認識しません。
（時間も認識しません）
脳の中には「～ない」という言葉は入っていかないのです。
それなのに、私たちは否定形でモノを言い、
否定形で命令し、アドバイスをすることが染みついてしまっています。
すると何が起こるでしょうか？
先ほどの声がけは、脳の中には以下のようにインプットされます。
「転ぶ」
「散らす」
「騒ぐ」
「忘れる」
「遅刻する」
「失敗する」
「怪我をする」
「風邪を引く」
否定形で言えば言うほど、
「起きてほしくないこと」をインプットすることになります。
その結果、
その「起きてほしくないこと」が誘発されることになります。
まるで呪いですね…(苦笑)
「怖い」と思いますよね？
でも、みなさん、日常的にそうやっているんですよ。
（みんなやってるで）
私たちは、赤ちゃんの時からずっと、
周りの大人の「否定形にまみれた」言葉遣いを聞いて育ちます。
私たちも、私たちの親や周りの大人も、
「脳は否定形を認識しない」という、
脳のからくりを知らないからです。
その結果、自分でもそういう言葉を使うことが「普通」になります。
子どものころに癖付けられた言葉の使い方は、
自分自身に多大な影響を与え続けるのです。
行動や、引き寄せる現実は
「自分が使っている言葉」で変わります。
言葉の使い方が人生を左右するといっても過言ではありません。
ものすごく大事なことなのに、
母親教室でも教えることはありませんし、
学校でも教えてくれません。
誰かを指導する職業になる時であっても、
生徒や学生に対しての「言葉の使い方」は教えてくれません。
その結果、
「幼少期から身についた」言葉の使い方をそのまま使い続けることになります。
（知ってた？ イヤ、だって誰も教えてくれへんし）
自閉症の子どもとコミュニケーションする時には
必ず肯定的な言い方をしましょう、
といわれますが、
それは「脳が否定形を認識しない」という状態が
ストレートに現れるからなのです。
彼らには否定形でモノを言っても伝わりません。
でも、自閉症の子に限らず、脳の反応はみな同じ。
自閉症の子はただ「素直に反応しているだけ」。
彼らの方が本来の反応だと思います。
私たちは意識でそれをブロックし、
「わかったフリ」をしているだけです。
脳の反応は、本来はとてもシンプルです。
要は、「伝えた通り」に反応します。
だからこそ、否定形で指令を出せば、
「否定の前までの言葉通り」に反応します。
それなのに、
二重否定も頻繁に使っているのが私たち。
「～～しないなら～～できない」
というような言葉を使っていませんか？
これは脳を大混乱させるメッセージです。
何を言われているのか、脳内では全く理解できません。
もちろん、このような伝え方をされた子どもは、
母親が思うようには行動してくれません。
「伝わる言い方」をしていないのですから。
当然母親が求めている行動を取りませんが、
母親は「伝えたつもり」になっています。
そして「言うことを聞かない」と言って怒ります。
子どもはなぜ怒られているのかもわからず、
混乱することになり、
不安と恐怖ばかりがインプットされることになります。
このような展開は、日常的にあちこちで起きていますよね。
カオスです…(苦笑)
カオスなのは、ここまで読んでくださったあなたならわかると思いますが、
このことを知らない人からしたら、
何がカオスなのか、なぜ子どもが言うことを聞かないのかが
わからないのです。
（スミマセン、ちょっと何言ってるかワカリマセン）
母親と子どもに限らず、
これはどこでも誰とでも起こることです。
特に「自分自身に対してやっている」
ということに気づかなければなりません。
否定形でものごとを考える癖がついているということは、
自分が望まない現実を引き寄せるように
脳に指令を出している、ということなのです。
だからこそ、
私たちは、「言葉の使い方」を身につける必要があります。
自分のためにも、周りのためにも。
まずは
「肯定的な文章」で
言葉を作るようにしましょう。
そのためには、
否定形でものごとを考えたり言ったりしたときに、
「気づく」必要があります。
否定的な言葉使いに気づいたら、
その言葉を肯定的な文章に置き換える、
という癖をつけましょう。
先ほど羅列した言葉は、
全て肯定的な言い方に変えることができます。
（例）
「転ばないで」 ⇒「気をつけて」「前を見て」
「散らかさないで」⇒「片づけよう」「整理しよう」
「騒がないで」⇒「静かにしよう」
「忘れないで」⇒「覚えていてね」
「遅刻しないで」⇒「時間を守ろう」「〇時に行こう」
「失敗しないで」⇒「できる」「うまくいく」
「怪我をしないで」「風邪ひかないで」
⇒「元気ですごそう」 など
このように、
「どうだったら良いか」
「どうするのが良いのか」
ということにフォーカスした言葉を使う
ようにします。
最初はつい否定形を使ってしまうと思いますが、
気をつけていればできるようになるものです。
「そうしよう」と意識をし続ければできるものです。
もうお分かりだと思いますが、
このことは、本来であれば、
子育てをする前に父親母親になる人が学ぶべきことであり、
学校の先生だけでなく、
子どもに関わるすべての人、
もっと言えば
人を指導する立場にある人は全員知っておかねばならないことです。
望む未来、良い結果、良い現実、を引き寄せるためには、
このような「言葉の使い方」も重要であることを
覚えておいてください。
ぜひ、今日からやってみてくださいね。
（参考記事）
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