インナーチャイルドセッションなどをさせていただいたり、自分自身のインナーチャイルドと向き合ってくると、やはりその時々で必要な対応というのがあると感じます。
最初の頃はやっぱり「共感」が大事だと私は思います。
インナーチャイルドカウンセリングセラピスト認定講座でもそういう話になりましたが、何か問題が起きたとき、ショックな出来事があったときは、まずはその感情を感じることで精いっぱいだったりする。
「その出来事の意味は」、とか「そこにどんなインナーチャイルドがいるか」とか「子供のころどんなでしたか?」とか聞かれても、そこまで考えたりする余裕がなかったりもする。
徐々に徐々になんだと思う。
だから今回のインナーチャイルドカウンセリングセラピスト認定講座のほうでは特に「一回で終わるというよりも、何度もセッションやカウンセリングをしていく」方法でお伝えしています。
これに関して、私自身、最近気づいたことがありました。
もうかれこれ12年くらい前、私自身大ダメージを受けることがあって、たまたまある本を書いている方から「そのことを本に書いていいですか?」と言われて取材を受けたことがあるとは前にも書いたけど、そのときその男性に言われた言葉がどうしても理解できなかった。
というかむしろすごくショックを受けた。
取材という名目だから、淡々と話を聞いてもらってそれをその方は録音してという感じだったんだけど、最後にその方が言った言葉は、男性だったから男性目線ではそうなのかわからないけど、なんだかすごく冷たく感じて、「わかってもらえなかった」というように感じてしまった。
その方はカウンセラーさんでもないしセラピストでもないし、事実を取材して本にしている人だったからその男性から見た「事実」、その男性が感じた「事実」を言ったまで、ということだったんだろうけれど、その時は私自身、「わかってほしい」という思いの方がたぶん強くて、今思えばだけど誰かに共感してほしかったんだろうなと思った。
私はその帰り道、地下鉄から家までの歩き道、泣きそうになりながら「わかってもらえない、という思いで苦しんでいる人がいたらいつかそういう人のためになりたい」と思ったことを覚えている。「わかってもらえるだけで救われるのに」という思いだった。
自分はまだセラピストとかやっていない時期なんだけど、その時の出来事もある意味無駄ではなかったと思う。
そして、その最近わかったことなんだけど、その男性が言っていた意味がようやくわかった。
これはある方のおかげでもあるんだけど、まずは長いことインナーチャイルドを癒し続けてきたからわかったことだと思った。インナーチャイルドを癒すことで、自分自身がたくさん、自分に「共感」もしてきたと思う。
そして、たくさんの感情を認めて解放してきたからこそ、「次」が見えたんだと思った。
「共感」が必要な時期もあるけれど、徐々に「原因」を見つけて、過去は過去、そしてこれから自分はどう歩いていくかを自分が決めていくことも必要なんだなと。
共感が必要な時期もある。
でも、共感だけでは前に進めないこともある。
その12年前に男性が言っていたことは間違いではなかった。
そういうことだったのか、と12年もたってやっと腑に落ちた(´∀`)