足が痛みが治るまでお約束を延期して頂いたMさんと日暮里駅から上野駅まで歩いて散策してきました。
目的は何も決めずに殆ど行き当たりばったりの散策となりました。
Mさん日暮里も谷中も初上陸だそうで。
私は日暮里は布の問屋街は良く行きましたが、谷中は殆ど詳しくなく。
ダンダン坂を降って谷中散策開始
素敵なお店や建物がいっぱいでした。
そして谷中霊園を抜けて上野へ向かう事にしました。
谷中霊園の中を通るのが近道で、あんまり墓石をジロジロ見ては失礼なのかな?と思いつつも。
昔の古い墓石の形は今とは違うのです。
丸かったり、鳥居があったり、石碑のような形だったり。
「何故お墓に鳥居が立っているのかね?」
「説明を聞けたら良いねぇ」と話しながら歩いていたんです。
すると1人の男性が自転車に乗って私達を抜かして過ぎました。
その方が少し先の方にある大きな敷地の大きな墓石の前で拝んでいたのです。
が、突然私達に話しかけてくださりそのお墓の説明をしてくださいました。
他にも鳥居が立っているお墓は、明治時代に政府の方針で地方から江戸に来ていたお殿様や武士だった方々の多くが神道になったからなのだそうです。
お墓の中で、
1番高い墓石の種類はどれか?安い墓石は?
家紋で出身地が分かったり、地方のお殿様の奥方だった方が離婚されてここに眠っているなど、歴史が分かっていたら、もっと興味深く理解できただろうと思う事を色々と教えて頂きました。
そうそう!
俳優だった森繁久彌さんのお墓も教えて頂きました。
お話の中で聞いた谷中霊園には、日本の教科書では教えてもらえなかった、江戸から明治に変わった時代に生きた方々の人生と歴史の詰まっている場所でした。
谷中霊園は東京都と寛永寺さんが管理しているそうです。
高い墓地は土地代700万円以上なのだとか!!
しかも、買うのではなく抽選で当たった方が土地を借りて墓を建てているのだそうです。
ふぅ〜💦
この世は死んでもお金ね…やはり私にはご縁のない墓地でした。
1時間くらい一緒に回っておじ様と分かれました。
ご挨拶だけでお名前も何も聞かなかった。
不思議な一期一会のご縁でした。
上野公園まで歩いて、上野と言えばあの銅像を見ないとね!
という事で西郷隆盛像へ。
なんと!
お顔と体つきが先ほどのおじ様と瓜二つ!!
ひゃーすごい偶然。
という事で、先ほどのおじ様を「さいごうさん」と呼ぶ事にしました。
犬は連れていなかったのですが、
大きな身体にミスマッチな感じの『小さな女性用のバッグ』を手に持ち歩いていましたよ。
この大きさ便利なんだよって。
ズボンの長さもふくらはぎが隠れるくらいの7分丈にサンダルでした。
日暮里には布の問屋街が有ります。
おじ様は自分で布を購入して、オリジナルの型紙で奥様に縫ってもらうのだそうです。
おじ様は何本もオリジナルデザインのパンツが有るそうです。
生地をちょっと触らせて頂きましたが、しっかりしていて生地は1メートル五千円の布だそうです。
73歳だそうですが、趣味で歴史を勉強し様々な土地へ行ってくるのだそうです。
それとは別に、もう一つビジネスをやりたいんだよと目をキラキラと輝かせていました。
このお方の目は同年代の方と違うぞ!
生きてるぞ!
何歳になっても大好きな趣味とやりたい夢が有るって素敵だなぁ。
帰り道の夕焼け空