オリジナルキャラが出てくるので…。

一応、関連作を載せておくわね。

←読まなくても、大丈夫だけど。

 

 

今回は…。

読み切り短編じゃないのよ。

 

かと言って、長編の始まりでもないの。

 

とりあえず出しちゃえ的な

【未完成の暇つぶし】作品よ。

 

まあ、いつものことだわね

( ̄∇ ̄;)ハッハッハ

 

 

 

『なのに、僕は哀しみを追う。』

 

 

 降り下ろされた刀はそのまま、藍忘機の避塵を両断した。弾け飛んだ剣先が頬をかすめるのにも構わず、刀の遣い手は、間髪入れずに左下方から右上方へと刀身を翻す。

 藍忘機の白い衣に線が走り、鮮血がほとばしった。

「藍湛!」

 顔に受けた返り血の生温かい感触に、はっと我に返ったその人物は、驚いたようにその名を呼んだ。

「藍湛……藍湛っっ!」

 刀傷から溢れ出した血は、瞬く間に藍忘機の白い衣服を紅く染めていく。

 驚いた表情の藍忘機の瞳に映るのは、ただ茫然とする一人の男だ。

「違う……こんなの絶対に違う!」

 どうすることもできず、魏無羨は脱力していく藍忘機の体を両腕で力一杯抱きしめた。

 どんなに狂っていたとしても、今の自分は、絶対に藍忘機を傷つけることなどするはずがない。なのに何故、こんなことになったのだろう。

 血の気を失った藍忘機の端正な顔に額を押し付け、魏無羨は溢れる涙を流し続けた――。

 

 

 

 

 しん……と澄んだ香りを吸い込み、藍啓仁は自慢の髭をひとなでした。

 夜まだ明けきらぬ薄闇の中、雲深不知処の一日がまた始まろうとしている。

「あ~ああ~」

 その静寂を陽気な雄叫びが切り裂いた。

「ほっほ~う」

 雲深不知処の森林に木霊するその声は、一度だけにとどまらず、二度、三度と繰り返される。

 ぷるぷると拳を震わせながら、やっとの思いで怒声を喉の奥に飲み下し、藍啓仁は深呼吸をした。

「……今日という今日は……」

 魏無羨だけでも頭が痛いというのに……。 

 雲深不知処に現れた新手の存在がまた、姑蘇藍氏の秩序を乱そうとしている。

 深呼吸だけでは抑えきれず、藍啓仁は誰にも悟られぬよう、姑蘇藍氏にあるまじき行為である地団太を踏んだ。

 

 

 

 

「いいから、静かにしてよ!」

 生まれたままの姿で冷泉に飛び込み、雄叫びをあげる男に、藍景儀は負けじと声を張り上げた。

 普段は諸先輩たちから注意される立場の藍景儀に叱られている男は、全く意に介することなく、すいすいと冷泉内を泳ぎ始めている。

「何度言ったらわかるんだよ。ここは水浴び場じゃなくて、修行の場なんだぞ」

「ここは心が洗われる気持ちのいい場所だ」

「元妖獣が心を洗われるとかおかしいだろ」

「それは過去の話だぞ、景儀。今の私は、生身の人間に『献舎』された、普通の人間なのだからな。美しいものは美しいと感じるし、愛しいものは愛しい」

 どんな運命のいたずらなのか……。

 かつて人々を恐怖に陥れたとされる妖獣、屠戮玄武は何故か今、雲深不知処に勝手に居候している。

「それはそうと景儀」

「なんだよ」

「思追はどうしたんだ。俺とお前、あいつと俺、せっかく裸の付き合いをしようってのに」

「勘違いされそうなこと言うなよ。脱いでるのはお前だけだろ」

 脱ぎ散らかされた衣をかき集めながら、藍景儀は大きく首を振り、ため息をついた。

 藍思追が来ないことは、藍景儀自身も気にしていたのだ。

 いつも明け方に騒ぎ出す、魏無羨の驢馬、苹果ちゃんとこの元妖獣の監視役は、いつの間にか藍思追と藍景儀に任されてしまっている。

「まさか、まだ寝てるなんてこと……あいつに限ってないと思うんだけどな」

「そう言えば、今朝は我が愛しの君も来られぬようだ」

「だから、勘違いされそうなこと言うなって」

「ひゃっほ~い」

 雲深不知処中に響き渡りそうな嬌声をあげ、元妖獣は再び、冷泉内を飛び跳ね始めた。

 跳ね上げた水滴が朝日を反射し、きらきらと輝く。暮渓山での洞窟では味わうことのできなかった光を堪能するかのように、いい歳をした裸の男は一人、水浴びを続けた。

「生まれ変わっても亀は亀かよ……」

 珍しく、藍景儀が頭を抱えたその時――。

 姑蘇藍氏の弟子の見本たる藍思追が、慌てること、大声を出すこと等々、いくつもの禁忌を犯しながら、冷泉への小道を駆けおりてきた。

「た、大変だ、景儀! う……魏先輩が……」

「……何だよ。どうしたのさ、思追」

「魏先輩が!」

 

 

「魏無羨が死んだ?」

 元妖獣、屠戮玄武が呟いたひとことが、雲深不知処の清々しい朝の空気を一瞬にして灰色に染め上げた――。

 

 

<続く>はずランニングダッシュ

 

 

こうして…。

 

種まきばかりしているのよね…。

 

この話の冒頭部分なんてさ、実は、昨年暮れからずっと眠っていたわけよ。

 

実はその時、玄武ちゃんは存在していなかった。(あれはその後、突然できたから)

 

最初は、またしても聶懐桑が持ち込んだ面倒を思追桉姫が解決するはずだった…。

 

だったんだけど、頓挫した(笑)

 

アメンバー記事【未完成】案件で放り込もうと思ったんだけど、玄武ちゃんが冷泉で素っ裸で泳ぐシーンだけ、どうしても公開したくてね

(ΦωΦ)フフフ…

ほら、何せ私、変態だから

 

 

今回のメインは、冒頭の藍湛に切りつける魏嬰と冷泉の二人、景儀と玄武ちゃんのやりとりなのよ(笑)

ただ、それだけ。

先のことなど、まるで考えていない。

 

まあ…。

そんな幻のページだと思っておいて笑い泣きあせる

 

そんなことより…。

魏嬰を殺すなってか。

だいたい、冒頭で斬られてたの藍湛じゃないのかってな。

 

しかも…。

玄武ちゃんに名前をつけろってね。

*いい名前が思い浮かばないので、このまま【玄武】かもしれない。

 

ふっ。

ちゃんと長編にする気はあったのよ。

 

でも…。

その前に『百鳳山からの招待状』を終わらせないと、桉姫が使いづらいことに気がついたの。思追との距離の取り方が難しいのよね

( ̄∇ ̄;)ハッハッハ

私の頭の中では余裕でキスマークしてるけど。

以上。

二次小説系読者さん達へのメッセージよ爆  笑キラキラ

 

 

ちなみに…。

私は二次小説を書き始める(作り始める)時、導入部分煽り文句が先に浮かぶのだけれども…。

(残りは行き当たりばったり笑い泣きあせる

 

この作品の煽り文句は…

【陰虎符、再び――!?】

 

掘り出された石の欠片……。

それを手にしたものが次々と不幸に見舞われる。

 

何かがおかしい……。

 

魏無羨を救うため、藍忘機が下した決断とは!

 

玄武ちゃんが誕生したことにより…。

 

玄武と旅立つ愉快な旅路!?

 

はたまた、別バージョンのお話では…。

 

聶懐桑から贈られた縁結びの石。

 

それには呪いがかけられていた!

 

石に囚われた魏無羨を救うため……

頑張れ! 藍湛

 

(ΦωΦ)フフフ…

実はまだまだあるんだけど、

他は続きに差し支えるから伏せておく(笑)

 

 

これを公開する直前まで、『迷い道にて、想う君』に融合させようとあがいていたランニングダッシュ

暁星塵が上手く動かせなくて、止まっているのよ。

アメブロの長時間メンテナンスがなかったら、一緒にしたバージョンを出していたかもしれなかったんだけど…。

悩んでいるうちに、やっぱり変だからやめた

( ̄∇ ̄;)ハッハッハ

半年以上放棄とか

 

そろそろまとめて、アメンバー倉庫行きだろう。

 

『迷い道にて、想う君』

『百鳳山からの招待状』

『紅い狐、妖奇譚』

 

全て、続きを途中までは書いているのだ(笑)

 

どうやら…。

おまけ部分が長くなってしまったようねあせる