コロナワクチン3回めにして、撃沈
ファイザーは何ともなくても、やはりモデルナは無理だった…。
発熱と頭痛、体の痛みに翻弄されておりまする。吐き気、腹痛がないのが救いね
…というわけで、今日はベッドでもスマホで書ける二次小説の日(笑)
仕上げだけ頑張って起きて、パソコンでする。
いいから、休め! と言う声が聴こえる…ような気がするけれど。
意外に二次を待っててくれる人もいるので…。
横になる以外、何もできない時間を有効活用
さわりだけ紹介して放置されていた…。
あの話がついに完成!←いつものことながら、大袈裟ね。
『君に恋する僕のうた。』
画像引用元:©Shenzhen Tencent Computer Systems Co.,Ltd.
爪弾いた弦に手応えはなく、藍忘機は静かにまぶたを閉じた。
幼い頃から共に過ごしてきた彼を無下に扱って以来、機嫌は損なわれたままだ。
七弦古琴・忘機――。
彼は未だ、怒っていた。
事の発端はこうだ……。
「藍湛!」
「……何事」
「見てくれ!」
新しい曲を研鑽中だった藍忘機は、震える琴の弦を抑え、顔を上げた。
「…………」
「どうして、今までやってみようと思わなかったのかな。どうだ? いいだろ、これ」
言いながら、魏無羨は額に巻いた紅い髪紐を藍忘機へと見せつける。
「姑蘇藍氏、抹額風」
「また……くだらぬことを……」
藍忘機は軽くため息をつくと、目の前で笑顔を作っている魏無羨の額へと手を伸ばした。とたんに、魏無羨の視界が閉ざされる。
「な……藍湛っ」
「君には抹額風より、目隠しの方が似合っている」
その瞬間、二人の間に鎮座していた琴が、抗議の声をあげて、転がった……。
画像引用元:『魔道祖師』特装版第一巻・画集より
触れる藍忘機の指はいつも優しく、時には激しく、彼の心をかき鳴らし……。
それは、「知己」と呼ぶにふさわしいほどの情熱と言えたかもしれない。
魏無羨を失い、各地を放浪しながら爪弾いた「問霊」も、彼がいなければなし得ることはできなかったはずだ。
なのにあろうことか……。
あの日、藍忘機は魏無羨のために、彼を押しのけたのだ。
これを屈辱と言わずして、何と言えばよいのだろうか。
忘機琴の心は、さめざめと震えていた。
「……含光君の琴が鳴らない?」
又聞きした話としてもたらされた噂を聞いて、藍思追は首を傾げた。
琴が鳴らないとは一体、どういうことだろう? と。
「昨日の『問霊』の講義で、含光君が爪弾いた弦が一切鳴らなかったんだとさ」
「よく……わからないんだけど、景儀。それは、『問霊』が失敗したということ?」
「俺もよくわかんないよ。聞いただけだから」
こなさなければならない課題も今はなく、のんびりとした春の陽気の中、藍思追と藍景儀は何となく同じ方向へと歩を進めている。
そう……。話題の人がいる静室へと。
「藍湛」
「何事」
「話は聞いたぞ」
忘機琴を前に考え込んでいた藍忘機は、ふと顔を上げると、扉の前に立つ魏無羨に視線を送った。
「……他人事のように言うな。君も当事者だ」
「だよな」
まさかあの後……。
転がされただけではなく、二人の手に弾き飛ばされ、足で蹴られ、その激しい情事の一部始終に翻弄されたとは誰も思うまい。
藍忘機が我に返った時、忘機琴は音もなく、遠く部屋の片隅でひっくり返っていたのだ。
「含光君、いらっしゃいますか」
静室の外からかけられた声に、藍忘機と魏無羨は再び顔を見合わせた。
藍思追の声を聞いて、同じ考えが浮かんだかのように。
「 思追、入れ」
部屋の主が許可する前に、魏無羨が扉を開く。
「景儀も一緒か。まあいい。これから課外授業をするぞ」
「……はあ? 何でいきなり……」
授業ときいて、藍景儀が渋面をつくる。
「いいから、まずは入れ。思追! お前の『問霊』の腕前を確認するぞ」
「……は?」
部屋の奥には黙ったままの師の姿……。
ただ事ではない雰囲気を感じとり、藍思追は思わず息を飲んだ。
「いいか、聞くのはこれだけだ」
重苦しい雰囲気の中、自分の琴を前にした藍思追に、魏無羨は念を押した。
いくら恥知らずな人物とは言え、少年たちの前で自分たちの情事の様を暴露する気は全くない。想像されるのは勝手だが、事細やかに教える義理はないのだ。
「どうしたら許してくれるのか、ですね」
素直な藍思追が、真面目にうなづく。
どのような怒らせることをしたのか、知りたい藍景儀の口元がもごもごと動く。だが動かしただけで藍忘機に見つめられ、赤面して俯いた。
(持つべきものは優秀な友人だよ、思追……)
藍思追は大きく深呼吸した。
最初の一音が弾き出される。続く音色……。
【どうしたら許していただけますか?】
【……】
答えはない。
「思追、もう一度聞け」
魏無羨が促す。
「……はい!」
【私のために答えてはいただけませんか?】
「…… 思追、質問が違うようだ……」
藍忘機以外には聴き取れない言葉を奏で、注意を受ける。
「すみません……つい……」
この重圧から誰か救って欲しいという本音が、音をかき乱したのだろう。
藍思追がもう一度質問しようとした、その時 ――。
【一ヶ月……禁止】
忘機琴が返事をした。
つられてつい、聞き返す。
【何を……禁止なのですか?】
「聞くな、思追!」
藍忘機の静止は一足遅く、忘機琴の叫びのうたが静室に響き渡った。
「おい、思追……。『問霊』の結果って、結局どうなったんだ? 含光君は表情一つ変えないし、俺と魏先輩は言葉がわからないし、お前だけが焦ってるように見えるんだけど」
体中から火を噴く勢いで顔を赤らめ、先を急ぐ藍思追に、藍景儀がのんきに問いかける。
「そんなこと……私からは言えないよ、景儀」
「え~。もったいぶらないで教えてくれよ」
「知りたいのなら、『問霊』をきちんと学びなよ」
忘機琴に二人の情事の一部始終を語られた藍思追は、藍景儀の肩をたたき、吐息した。
口止めされたわけではない。だが、藍思追の性格上、ぺらぺらと話すことはないと思われているに違いない。
話したくとも……。何をどう話せというのか。
世の中には、知らなくていいこともあるのだ。
春の陽気の中……。
雲深不知処には今日も、平和な時間が流れている――。
今日は『〇〇のページ』で分ける元気はさすがになかった(笑)
しかし、相変わらず…くだらないこと書いてるな
でも、これを書いてて気がついたのよ。
先日の…これ
今回のやつの続きにしてもいいよな、と。
忘機琴に【一か月禁止】されたことだし。
まさかと思うけど…。
「何が禁止なの?」って人…いないよね