【小暑(しょうしょ)】
7/6当日、もしくは7/6〜7/21(大暑の前日)までの期間を指す。
暑さがどんどん強くなり本格的になっていく頃であり、集中豪雨が発生する時季でもある。
この頃の行事として7/7の七夕が挙げられるが、中国伝来の〝七夕伝説〟〝乞巧奠(きっこうでん)〟に、日本古来の〝棚機津女(※たなばたつめ)〟〝お盆前の清めの風習〟なとが結びついて現在の形になったのだそう。

※棚機津女(たなばたつめ)
織り姫のことを指す。もしくは水辺に作った機織り機で衣を織り7/7の夜に神様をお迎えして禊の儀式を指す。





そろそろ本格的な夏を迎える小暑の頃、むくみや冷えを自覚するケースが増える時季でもあります。
夏のむくみは、水分の摂り過ぎにより体内の水捌けが悪くなったり、冷房からの冷気にあたり過ぎることで体内へ排出されるはずの水分が滞ってしまうことが原因であるとされています。
また、冷房によって急激に汗が冷やされると身体のむくみや冷えを悪化させ、身体の重だるさやめまいなどを引き起こす可能性があります。これらの原因となるのが東洋医学における〝湿邪〟





この湿邪の予防と余分な水分の排出に効果的なツボが〝大都(だいと)〟〝太白(たいはく)〟で、足の指を曲げるとできる親指の側面のシワのうち親指寄りが大都、踵寄りが太白にあたります。
これらのツボは胃腸の調子が整い、余分な水分が排出され栄養が吸収されやすくなるといわれています。内臓全体の機能がUPし夏バテの予防・解消、むくみや冷えの解消につながります。





《小暑・大暑の頃、旬を迎えるもの》

◎野菜、果物
とうもろこし、枝豆、トマト、きゅうり、なす、レタス、ピーマン、ゴーヤ、冬瓜、新生姜、みょうが、にんにく、紫蘇、青唐辛子、梅、桃、すいか、マンゴー、青りんご、メロン etc

◎魚介類
ハモ、鯵、黒鯛、コチ、鰻、穴子、アワビ、ホヤ、しじみ etc

◎草花類
蓮(※)、ナデシコ、ミソハギ、クチナシ、朝顔、桔梗 etc 
※蓮
仏教における神聖な花で泥水で咲きながら美しい花を咲かせることで〝蓮は泥より出でて泥に染まらず〟ということわざにもなっている。
どんな劣悪な環境でも決してその環境に染まらず清く正しく生きる意味を持つ。

◎和菓子
[葛まんじゅう]
練り上げた熱い状態の葛でこし餡を丸く包んだもの。葛の根は葛根(かっこん)と呼ばれ解熱薬として古来から重宝されてきた。暑い時季に味わうにはもってこい。





《7/24、8/5は土用の丑の日、7/22は大暑》

この時季には食欲不振や胃腸の不調が夏風邪につながりやすいもの。夏バテ防止として、よく噛むこと・消化のよいものを腹八分目を意識して摂ることで胃腸を労りましょう。
また、かぼちゃやとうもろこしといった自然の甘みの食材を摂ったり、飲む点滴といわれる甘酒もオススメです。





今回は二十四節気【小暑】についてお伝えしました。
小暑の頃には暑さが厳しくなり始めることもあり、熱中症や日焼けの対策が必須になってくる時季です。 栄養豊富で熱冷ましの効果のある食材を摂って体調管理をしっかりとしたいですね。