【ペットボトル症候群】
正式には〝清涼飲料ケトーシス〟〝ソフトドリンクケトーシス〟と呼ばれる。
スポーツドリンクなどの糖質を多く含む飲料を大量に飲むことで血糖値が急激に高くなり、糖尿病が悪化したような状態に陥る。
症状として、喉の渇き・多量の尿・吐き気・だるさ・イライラ・腹痛・疲れやすいなどが挙げられ、酷い場合には意識障害を起こして倒れてしまうケースもあるとのこと。最悪なケースでは死につながる。





〝ペットボトル症候群〟という名前を聴いてもあまり深刻さが伝わりづらいかもしれませんが、実態は糖尿病そのものであり、急性の糖の代謝異常を起こしている状態なのだそう。
糖尿病と診断を受けている方はもちろんですが、糖尿病の可能性や予備軍・メタボリックシンドロームの指摘を受けている場合には発症リスクが高いといえるとのこと。





1つの目安として、成人が1ヶ月以上毎日1.5リットル以上甘い飲料を飲んだ場合にペットボトル症候群が起こるという統計が示されているのだそう。
大人と比べて体重が軽く体格も小さい子どもはこれよりも少ない量でペットボトル症候群に陥る恐れがあるためさらに注意が必要です。
例えば、スポーツドリンクには6〜8個分の糖分が含まれているとされるいます。成人が運動中に補給する場合でもスポーツドリンクを希釈するのがオススメ。





水や麦茶も良いですが、電解質やミネラルが足りないため運動中は経口補水液を薄める方法もオススメとのこと。日常の水分補給であれば水や麦茶(カフェインレスで○)で十分まかなうことができます。
甘い炭酸飲料や清涼飲料水にはさらに多くの糖が使われていて、体内への吸収が早く血糖値が急上昇しやすいため、子どもには極力飲ませず、大人であっても毎日摂るのは避けるべきでしょう。
また、冷たい飲みものを一気に飲むと胃腸に負担がかかり働きが低下するため合わせて要注意です。





《清涼飲料水の飲み過ぎ》
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《血糖上昇》➡《喉が渇く》 ・・・①
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  ⬇ 《インスリン減少》 
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  ⬇ 《著しい脂肪分解》   ・・・②
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《だるさ、意識障害など》     ・・・③

①血糖を下げるために喉が渇く

②日常的に清涼飲料水を飲むなどして高血糖の状態が続くとホルモン(インスリン=血糖値を下げる)の分泌や働きが悪くなり、糖をエネルギーとしてうまく利用できなくなるため、代わりにたんぱく質や脂肪が使われるようになる。

③脂肪が分解された時に産生される〝ケトン体〟という成分が増えると血液が酸性に傾き、ペットボトル症候群の諸症状が現れる。





今回は【ペットボトル症候群】についてご紹介しました。
ペットボトル症候群の予防・改善、また生活習慣病の予防のために日頃の飲みものは水やお茶を中心として摂り、ソフトドリンク(清涼飲料水)を飲む場合には過剰摂取にならないように意識したいところです。