【晴明(せいめい)】
4/4当日、もしくは4/4~4/18(穀雨の前日)までの期間を指す。
中国では。。。
ご先祖様にご加護と平安を祈る日とされている。日本でいうお盆のようなもので、先祖を思いお墓の掃除をして、お酒を飲んで食事をし、清らかにすると良いとされている。

日本では。。。
春分の日から15日目に設けられた時節。
清浄明潔(せいじょうめいけつ)という言葉の略で〝すべてのものが清らかで生き生きしている〟という意味を持つ。
江戸時代に書かれた暦の解説書〝暦便覧(こよみべんらん)〟にはまさに『この時季は草木をはじめとしたすべてのものが活き活きとしていて清らかで美しい』と記されている。





 晴明の期間、晴れの日は徐々に暖かくなり湿度も低く、とても過ごしやすくなります。南東から冷たい北風が吹く季節は終わり、春の到来を知らせる〝晴明風〟が吹き始めるといわれています。別名〝薫風〟とも呼ばれます。
草木を散策するのにぴったりの時季といえるのではないでしょうか?





中国では〝晴明祭〟と銘打ってお祝いの意味合いで行われる行事があるのですが、日本では沖縄でもこういった行事が行われるといいます。
その名も晴明と書いて〝シーミー〟
お墓をの掃除を済ませた後、お墓の前にレジャーシートを敷いてお重に入ったご馳走を食べるという少し変わった習慣があるのだそう。
墓前に供える御三味(ウサンミ=ご馳走)として、お重を準備するのだとか。お重の中身はお餅15個2重とおかず(※かまぼこ、豚肉、 魚の天ぷら、揚げ豆腐、昆布など)9品2重を詰めたチュクン(1組という意味)を準備するのが正式のようです。
沖縄のお墓の前は晴明祭のためにきちんとスペースが設けられていて広々としているので、親族が多く集まっても食事を楽しむことが出来るのだとか。





ちなみに中国では晴明祭のほか、お墓を浄めるという意味合いから〝掃墓節(そうぼせつ)〟、春を迎えて郊外を散策する春のピクニックと捉えて緑を踏む=踏青ということから〝踏青節(とうせいせつ)〟と呼ぶこともあるようです。





《晴明の期間に旬を迎えるもの》

・旬の野菜、果物
筍、蕗(ふき)、新たまねぎ、ニラ、いちご etc.
・旬の魚
鰹(かつお)➡️4~5月 初鰹
       ➡️9~10月 戻り鰹
・旬の花
カタクリ、アネモネ、モクレン、レンゲソウ etc.





今回は二十四節気【晴明(せいめい)】についてご紹介しました。
晴明の期間は、4月に入り春の陽気が感じられる日が多くなる頃です。晴明の時季の旬のものを参考に、お花見や散策などを楽しんで春の爽やかさや気持ちよさを満喫してはいかがでしょうか?