まず、入浴の主な作用として
①温熱②静水圧③浮力
が挙げられます。
中でも①温熱の効果により体温が上昇することは身体にとって大いに良い影響を与えます。
血行が良くなり、筋肉のこわばりがほぐれ、心身ともにリラックスします。温熱の効果において1つのキーワードがヒートショックプロテイン(HSP)だといいます。





《HSPとは。。。》
ストレスから身を守るためのたんぱく質。人は大なり小なり絶えず様々なストレスにさらされていて、ある一定のレベルまでは自身で修復することができます。
ストレスによって引き起こされる傷害を修復・回復する、もしくは傷害が起こらないように予防してくれるのが〝ヒートショックプロテイン(HSP)〟なのだそう。
このヒートショックプロテインは免疫増強作用も期待できるため、風邪やインフルエンザなどの感染症の予防にもなります。





《HSPを増やすには。。。》
細胞に様々なストレスを与える実験を行ったところ〝熱ストレス〟が最も効率良くHSPが増加することがわかったのだそう。
40℃なら20分、41℃なら15分、42℃なら10分入浴した後に身体を冷やさないように10~15分保温すると良いとのこと。
大量の汗をかくため水分補給はマストで、体力のない方や高齢者は負担軽減のために半身浴がオススメです。





HSP入浴法は入浴から2日後に効果のピークを迎えるといわれています。2日後にピークに達した後、2~3日間増しその後に減少します。
ですから、入浴の3~4日後に再度HSP入浴法を行うと1週間継続して比較的高くHSPが維持されるようです。
一般的に2回/週程度行うのが効果的だといいます。効果のピークなどを考慮するとストレスがかかるであろう大切な日や勝負の日(試験、プレゼン、試合、手術 etc.)の1~2日前にHSP入浴を施しておくとストレスや疲労を軽減することが可能なのだそう。





HSP入浴を必要としない通常の日は39~40℃の湯船に10~15分を目安に入浴するのがオススメです。入浴後の保温効果が高まるのはもちろんのこと、リラックス効果も期待できるとのこと。
まとめると、様々なストレスから心身を守るために普段は保温・リラックス目的の入浴法を行って、2回/週はHSPを高める入浴法を行うのが組み合わせとして良いかもしれません。





今回は【HSP(ヒートショックプロテイン)入浴法】についてご紹介しました。
2024年の冬は雪は降ったものの全体として暖冬といわれていますが、インフルエンザや風邪など様々な感染症が流行っています。
免疫力UPに効果のあるHSP入浴法を取り入れて春間近の体調管理を行ってはいかがでしょうか?