□味噌は医者いらず □梅はその日の難逃れ
□アロエは医者いらず
□大根おろしは医者いらず
□朝茶は七里帰っても飲め ※七里=27.3km
□トマトが赤くなると医者が青くなる
□柿が赤くなると医者が青くなる
□柚子(蜜柑)が黄色くなると医者が青くなる

etc.





①味噌
必須アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、リジン、フェニルアラニン、トリプトファン、スレオニン、ヒスチジン )がすべて含まれている。

・イソフラボンやトリプシンインヒビター
➡️がんの発生リスクを抑える
・大豆油に含まれるリノール酸や大豆レシチン
➡️コレステロールが抑制され動脈硬化予防
・ビタミンEやサポニン
➡️抗酸化作用によりアンチエイジング効果
・アミノ酸
➡️消化促進、生活習慣病予防(糖尿病、高血圧etc.)



②梅干し
《梅はその日の難逃れ》
7/30は梅干しの日。難(7)が去る(30)の語呂合わせから。朝、出掛ける前に梅干しを食べるとその日の災難を免れるという意味のことわざから7/30が梅干しの日になったとされる。
昔旅人は熱病や風土病にかからないように梅干しを薬として携帯していた。疲労回復、食欲増進、殺菌作用、老化防止、ストレス緩和などに効果的。



③大根おろし
大根おろしを食べていれば消化機能の働きも良くなり病院にかかることも少なくなるという意味のことわざ。
大根に含まれるジアスターゼ(でんぷんを分解する消化酵素)は胃腸の働きを整えるビタミンCやカリウムの働きを活性化し消化も助ける。熱にも強い。大根の葉も栄養価が高く、カロテン・ビタミンC・食物繊維が豊富。
冬大根は甘さが際立つ。それは大根が凍結しないように水分を糖に変えて育つため。



④アロエ
アロエは内服(食べたり、飲んだり) や外用(塗ったり貼ったり)で用いられる。
腸内環境を整える(アロエニン)、胃の健康を保つ(アロイン、アロエモジン)、美肌効果(コラーゲン)、美白効果(アロエシン)、火傷などの傷を治癒する効果(サルチル酸、ベレクチン[糖たんぱく])
熱に強く粘膜や皮膚に浸透しやすい特徴があることから内服すると胃腸の粘膜から体内にすぐ吸収され短時間で効果があらわれ、外用で皮膚に塗っても血管の中へすぐ染み込みよく浸透するとされている。
胃酸欠乏には木立アロエ、胃酸過多にはアロエベラが適応とされている。



⑤朝茶
朝のお茶は身体の疲れを取り、福を呼んだり、災難除けにもなるとされていることから飲むのを忘れて旅に出たらたとえ七里の道を帰ってでも必ず飲むべきだという意味のことわざ。
お茶(煎茶)はがん予防・高血圧予防・コレステロール値を下げる・血糖値を下げる・アンチエイジングなどが期待でき、ビタミンも豊富。
ビタミンA・C・E・B群・βカロテン(ビタミンAの前駆体)を含有。ビタミンC・B群は水溶性ビタミンで煎茶を飲むことで摂取できるけれども、その他の脂溶性ビタミンは茶葉自体を食べる必要があるとのこと。



⑥⚪⚪が色づくと医者が青くなるシリーズ

・トマトが赤くなると医者が青くなる
➡️栄養価の高いトマトの実る季節は病気になる人が少なく、患者が減り医者が青ざめるという意味

・りんごが赤くなると医者が青くなる
➡️熟したりんごを食べれば病気知らずで医者にかからずに済むという意味。
[ポリフェノール]
➡️抗酸化作用(免疫力UP、疲れにくい)
[食物繊維]
➡️整腸作用により免疫細胞が増え免疫力UP
[ペクチン] 
➡️悪玉コレステロール値を下げる、抗酸化作用
※加熱するとペクチンのパワーが9倍UPするともいわれる

・柿が赤くなると医者が青くなる
➡️栄養価の高い柿の実る季節は病気になる人が少なく、患者が減り医者が青ざめるという意味。また、秋に柿が色づく頃は気候が良くなり病人が減るという意味として使われることも。

・柚子が黄色くなると医者が青くなる
➡️柚子が黄色く熟す頃は気候が良いので医者にかかる病人が少なくなり医者が青ざめるという意味。疲労回復(クエン酸)、肌の美容や風邪の予防(ビタミンC)、便秘(食物繊維)、骨の健康やがんの抑制(β-クリプトキサンチン=みかんの色素)に効果的。





今回は〝⚪⚪は医者いらず〟〝⚪⚪が色づくと医者が青くなる〟と表現されることわざについてご紹介しました。
日頃の食事に取り入れることで医者いらずの健康状態を手に入れることができる、もしくは不調を回復することができる食材のポテンシャルを表現することわざが様々存在することが分かりました。とても分かりやすい表現ですよね。
一度に大量に摂るというよりも継続して摂ることで高い効果が期待できるのでコツコツを目標に取り入れてみて下さい。