【燥邪(そうじゃ)】
秋・冬に起こりやすい邪気。
乾燥した空気が体表や体内に影響を及ぼす。
燥邪が体内に侵入すると肺の機能に影響を与え空咳や喘息を引き起こしたり、便秘・髪の毛や皮膚の乾燥などの症状がみられるようになる。
燥邪は特に口・鼻・喉を狙い、潤いを奪って粘膜の免疫力を下げウィルスが侵入し、喉の腫れや炎症を伴う風邪につながる。





《そもそも皮膚の役割とは。。。》

・毛穴を開閉して体温調節する
・紫外線や病原菌など体外のストレスから身を守るバリア機能
・皮脂を分泌して保湿する

などがあります。
これらが機能しなくなると肌荒れを引き起こします。逆に肌荒れがあるということは上記のいずれか、もしくは全てが機能していないことが把握でき身体の機能低下を察知することができるというわけです。





そこでオススメなのが〝曲池(きょくち)〟〝外関(がいかん)〟というツボへのお灸です。お灸でなくてもカイロで 温める方法でもOKです。

《曲池(きょくち)》 手の陽明大腸経に属する
親指を上にして肘を曲げた際にできるシワの肘寄りの端の部分。 上半身の血流を促進するツボ。
実は美白に効くツボの1つ。血行を改善することにより代謝が上がりシミやくすみの改善効果がある。あらゆる肌トラブルに効果的。
また、血行が良くなることで代謝が上がり体調が整うと免疫力もUPする。

《外関(がいかん)》 手の少陽三焦経に属する
肘から先に位置する橈骨と尺骨の骨間の中点で手関節の手背横紋から上方に2寸。
東洋医学において乾燥は体内の水の流れが悪いことで起こるとされていて、バリア機能を担っている〝衛気(えき)〟は水の流れが悪いと低下する。外関は水の流れを良くして衛気を強くする作用がある。





今回は燥邪が原因の秋の肌荒れについて、そして効果的なツボについてご紹介しました。
今回ご紹介したツボは触知しやすい部位で手軽に刺激できる場所です。
血の巡りを良くして肌の健康を取り戻すとともに良い状態をキープできるようにしましょう。