疲れた時に甘いものを摂りたくなることはありませんか?
特に脳を活発に働かせた時にそうなりがちかもしれません。
ところが、糖が枯渇している時に白い小麦粉や白い砂糖を使ったものを一気に過剰摂取すると糖尿病のリスクが高まるといいます。





私たちが日常生活において当たり前に食べられているもので実はあまり摂ってはいけないものがあるといわれていて、その1つが〝白い悪魔の三兄弟〟と称される、具体的には極度に精製された白米・白い小麦粉・白い砂糖なのだとか。
これらは〝単純炭水化物〟と呼ばれるものでカロリーはあってもビタミンやミネラルに乏しいところに特徴があり、〝エンプティカロリー(空のカロリー)〟といわれているそうです。





〝空のカロリー〟の場合、カロリーはあるためブドウ糖に分解され、それが吸収され、血糖値は上がります。ブドウ糖をエネルギーに変換するにはビタミンやミネラルといった栄養素が不可欠です。
ところが、空のカロリーの名のとおり、そういった栄養素が足りず他の食材から補わなければならなくなります。
単純炭水化物の問題は血糖値を急上昇させてしまうということだけでなく、必要な栄養素を他の食材から浪費してしまうということにもあるようです。





では、何故血糖値を急に上昇させるのはよくないのでしょうか?
先述した〝白い悪魔の三兄弟〟とよばれる食材は消化が良く、短時間で吸収されていくため、食べた瞬間からあっという間に血糖値が上がってしまいます。
急激に血糖値が上がると、膵臓から急激にインスリンが出て、急激に血糖値を下げるよう作用します。
ところが、本来このように〝急激〟な変化に対応するように備わっているシステムではないため、うまく調整されず時には異常なまでに血糖値が下がり過ぎてしまう状況にもなり得るそう。





血糖値が下がり過ぎた状態が続くと、究極心拍や呼吸が停止する可能性もあり、身体は本能的に血糖値を上げようとします。
血糖値の上がり方が緩やかであれば膵臓から出るインスリンも少しずつ分泌されますが、急上昇する場合にはどこまで上がっていくか判別できないため、コントロールできずインスリンも急激に大量に分泌されてしまうわけです。





また、血糖値の乱高下が人の感情のコントロールにも影響するとされています。
大量のインスリンが出て血糖値が急激に下がった状態を〝低血糖〟といい、その際の人のメンタルの状態はうつ状態と非常に似ているのだとか。
加えて、低血糖を補うため分泌されるアドレナリンやノルアドレナリンには精神を躁状態にする働きがあり、その他血管を収縮させたり、不安や恐怖を増幅させる作用もあるとされています。





WHO(世界保健機関)では成人も子供も一日あたりの糖類の摂取量を全摂取カロリーの5%未満にすべきとしています。
一般に成人は1日平均1800~2200kcal摂取しているとされているため、間を取り1日2000kcalとして5%の計算で約100kcalになります。
100kcalというと缶コーヒーがだいたいそれぐらい。スポーツドリンクはさらに糖分が多く、ペットボトルや缶のジュース類に至っては1Lあたり角砂糖で約20個入っているといいます。





急激に血糖値を上げてしまって、メンタルの安定を乱す原因を作っているかもしれません。
飲みものだけでなく、加えて甘い食べものを摂るとなれば砂糖の摂取量は増えます。
具体的に数字で表すと休憩のリフレッシュで飲む缶コーヒーも無糖にしたり、別の飲みものへの置き換えやおやつの内容の変更が必要だと意識が変わるのではないでしょうか?





砂糖を大量摂取することが習慣になってしまうと、なかなか抜くことができず、依存性の高いものだといわれています。
脳が疲れた際に甘いものを摂って、リフレッシュや回復させる場面があると思います。確かに脳のエネルギー源はブドウ糖なのでブドウ糖を補うのは間違いではありません。





ですが、砂糖を多く使用しているものを飲食してしまってはリフレッシュどころがかえって身体にダメージになってしまいます。
脳に栄養補給をするならば、緩やかに身体に吸収される方法でブドウ糖を摂るようにすることをオススメします。
ただし、大量に摂るのはNGです。

《少量で効率良くブドウ糖を補えるもの》
お菓子なら〝ラムネ〟〝固形ブドウ糖〟
飲みものなら〝ヤクルト〟(ブドウ糖+果糖)
そのほか、果物やはちみつetc.