テレビ番組で〝続きはCMの後で!〟と出演者がコメントしたり、ドラマの終盤で喉に物が引っ掛かるような終わり方で次回に持ち越しになったりすることがあります。
何とも続きが気になりますよね。





皆さんも経験したことがあると思うのですが、これは〝未完の出来事の方が記憶に残りやすい〟という【ツァイガルニク効果】と呼ばれる現象を利用した記憶力・創造力に作用する方法なのだそうです。
現在、様々な場面で定番になっているといっても過言ではありません。





また、このツァイガルニク効果は人生における後悔にも大きく作用するのだとか。
後悔先に立たずというように〝こうしておけば良かった〟という出来事はいつまでも引きずってしまい、何度も思い出すたびに落ち込み、大きなストレスになっていることも多いのではないでしょうか?





これも完了した出来事ではなく〝未完の出来事をより記憶する〟というツァイガルニク効果が大きく影響しているのです。
〝トライしたことに対する後悔は大きいものの短期的で、、トライしなかったことに対する後悔は長期的でさらに大きな後悔を生み出す〟ということもわかっているそうです。





実は、このツァイガルニク効果を上手に利用している方がいらっしゃいます。
作家の村上春樹さんです。執筆する上で1日に⚪時間と決めて、その時間がきたら書きたいことがあっても終わらせて、翌日に回すというスタイルを貫いているそうです。
そうすることで翌日またアイデアが広がっていくのだとか。ツァイガルニク効果のユニークな応用方法ですね。





今回〝ツァイガルニク効果〟についてお伝えしました。
身近なところでいつの間にか様々体験していたことに気づき、〝こういうことか!〟と腑に落ちました。
また〝ツァイガルニク効果〟は、身近な出来事から人生における出来事まで影響があることを頭の隅に置いて、後悔のないように是非覚えておきたい効果ですね。