皆さん、梅干しはよく召し上がりますか?
酸っぱい梅干しを想像するだけで口の中が唾液でいっぱいになりそうです。
梅干しは平安時代から食べられていて、〝1日1粒の梅干しで医者いらず〟と昔からいわれていたそうで、梅には抗酸化成分であるクエン酸・リンゴ酸・ピクリン酸・ピルビン酸などの有機酸、カルシウム・リン・カリウムなどのミネラル、カロテン、ビタミンB1・B2・Cなど多くの栄養が含有しています。





《梅干しの効果・効能》


💮疲労回復効果

疲労の原因になるのが乳酸と呼ばれる物質ですが、体内に溜まると肩凝りや身体のだるさのみならず、疾患の原因になることも。
その乳酸を排出する働きがあるのがクエン酸で梅干しには豊富に含有しています。
加えて、クエン酸は乳酸をエネルギー源に変える働きもあるため、疲労回復と同時にエネルギー源を作り出すこともできるそうです。



💮抗酸化作用

梅干しには老化や疾病の原因になる活性酸素を除去する働きのあるポリフェノールが含有しています。
加えて、クエン酸にも同様に抗酸化作用があるため、合わせて高い抗酸化作用が期待できます。



💮食中毒予防

梅干しの塩分には殺菌・防腐・抗生の働きがあり、冷蔵庫が存在しなかった時代には食中毒予防に梅干しを利用していたそうです。
また、クエン酸をはじめとする有機酸にも強力な殺菌力があるといわれています。
さらに、梅干しのすごい作用として悪玉菌だけを殺菌して、善玉菌は活性化するということが挙げられます。副作用のない天然の抗生物質と称されるほどなのだとか。



💮便秘・下痢の解消

梅干しには胃や腸の動きを活発にして消化吸収を促し、不要なものを体外に排出する働きがあります。
また、梅干しに含有する有機酸(クエン酸やピルビン酸etc.)には腸内の悪玉菌を抑える作用があり、便秘と下痢の双方を解消する働きがあるそうです。



💮食欲増進

梅干しの酸味成分であるクエン酸は唾液の分泌を促して食欲を増進させます。
加えて、胃液やその他の消化酵素の分泌を高めて消化吸収の助けになります。



💮二日酔い予防・改善

梅干しに含有するピクリン酸やピルビン酸は肝機能を高める働きがあるため、二日酔いの予防・改善、その際に弱った胃腸の改善に役立つそうです。



💮動脈硬化の予防

動脈硬化の原因になる乳酸やコレステロールを梅干しに含まれるクエン酸が排出してくれます。



💮カルシウムの吸収促進

日本人に多いとされるカルシウム不足。骨粗鬆症の原因になります。
このカルシウムですが、体内に吸収されにくい栄養素で吸収率を高めてくれるのが梅干しに含まれるクエン酸なのだとか。
小魚などと梅干しの組み合わせで効率良くカルシウムを摂取できオススメとのこと。



💮血管の健康維持

梅干しに含まれるクエン酸には血液をサラサラにして酸性に傾きがちな血液を弱アルカリ性(人の体液は弱アルカリ性)に維持して血管の健康を保ちます。





梅干しの健康効果は以前より多く取り上げられてきましたが、最近ではダイエット効果も認められるようになったそうです。
梅干しには、中性脂肪の増加を抑制してエネルギー代謝を高める〝レプチン〟というダイエットホルモンを活発に分泌させる働きがあることが研究により明らかになったのだとか。
また、梅干しの主成分であるクエン酸がエネルギー代謝を良くして、体内に余分な脂肪が蓄積されるのを防ぐ効果もあるとのこと。





ここで、梅干しの珍しい食べ方をご紹介したいと思います。これまではそのまま食べたり、他の食材と和えたりする食べ方が主流だったと思うのですが、最近では梅干しを〝焼く〟ことでダイエット効果が高まることが分かったそうです。





梅干しに含まれる〝バニリン〟という成分は脂肪を燃焼させ脂肪細胞を小さくする効果があり、この成分は加熱することにより約1.3倍に増加するそうです。
また、クエン酸と糖が結合した〝ムメフラール〟という物質は血流を良くして代謝を活発にする働きがあるそうです。





焼く方法としては直火はもちろんですが、電子レンジでの加熱や炒め物・煮物などでも同様の効果があるそうです。
ただし、加熱すると殺菌力が落ちるため加熱したものは1週間程度で食べきるようにしましょう。





梅干しの健康効果を改めて確認でき、嬉しい学びでした。(※梅干しは塩分が高いため血圧コントロールの必要な方は、食べる量を調整したり減塩のものを選ぶようにして下さい)
また、梅干しを〝焼く〟という調理方法には驚かされました。





未知の領域ですが、ダイエット効果が高まるということもあり、試してみる価値はありそうです。近々チャレンジしてみようと思います。
皆さんも一緒にチャレンジしてみませんか?