このところ、意識して
好みとはいくぶん反りの合わない本を手にとってきました。
心身ともにいい調子だったので、
必ずしも好きではない方面に逸れるのもいいかなと思って。
詩集、
日欧米以外の作家の小説、
理科系の人の小説や随筆、
言語を崩したり、方言を多用する小説、
強く生理的に女性を描い小説
哲学者の書いた本 etc.
仕事をしていたときには自然に起きていた、
自分の好みとは違う価値観や感覚との接触を
反りの合わない本を読むことにより意識的につくって、
自分のどこかに計算外の変化が起きないかと考えました。
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実例の一部を挙げると、
詩集:『世界は美しいと』(長田力)
日欧米以外の作家の小説:『恥辱』(J.M.クッツェー)
理科系の人の小説や随筆:『春宵十話』(岡潔)、『ご冗談でしょう、ファインマンさん』
言語を崩したり、方言を多用する小説:『地球にちりばめられて』多和田葉子、『夏物語』(川上未映子)
強く生理的に女性を描い小説:『夏物語』(川上未映子)
哲学者の書いた本:『大衆の反逆』(オルテガ・イ・ガゼット)
やはり反りが合わないためか、読んだ後もこのブログで紹介していないものが多いですね。
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同じ系統をたて続けに読むとまだ消耗するので、
少し感覚を空けて、また同系統の次の一冊を手にしています。
これらをとりあえず読了しましたが、
未消化の部分も多く、
その宙に浮いている疑問のようなものが、
心地よいとまではいわないものの、
不思議な魅力をもち始めています。
3部作を機に多和田葉子のファンに転じ、
ちかごろは川上未映子をもっと読み直そうと思っています。
哲学者の書く本もエッセイなら興味深く読んで行けそうです。
よく知らないものが、
これから少しわかってくるような感じです。
霧がたちこめ、それが少しずつ晴れてきて、
これからもう少し視界がきいてくる期待です。
自分のなかではゲームとして形になってきたので、
このゲームをもう少し続けてみようと思います。
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