廃業ブリーダーからジャックラッセルテリアを引き取りました。
3才の男の子と聞きましたが、哀しそうで人間は信用できない、そんな表情でした。
後ろの右足先が欠けていました、理由を聞くと「仔犬の時に大人たちのケンカの巻き添えで誰かに噛まれて取れた」と言いました。
噛まれて取れても医療も掛けて貰えなかった、その苦しみを思うと言葉を失いましたが、さらに足先が無くても繁殖犬として使っていたと聞いたときには90才近くの元ブリーダーを殴りたいほどの怒りが込み上げました。
愛されたこともない寂しげで人間を信用できない表情に納得がいきました、数日はご飯も食べなくて固まっていましたが、少しずつ表情が変わって来ました。
日々のお世話の中で人間は怖くないな、優しいんだと分かって貰えるように、怖がりのジャックラッセルに「優来(ゆら)」と名づけました、優しさで包まれる日々が来ますように