繁殖業者のもとに先天性疾患のチワワがいる、引き取りは出来ないかと知人から相談が入りました。
このところ小型犬がキャパいっぱいで収容場所がなく引き取りの決意が出来ずにいましたが、やっと少しだけ空きが出来たので引き取ることにしました。
犬種は何?と思うほど珍しいブラック&ホワイト10ヵ月の男の子です、小さくて瘦せっぽち、哀しそうな表情をしていました。
繁殖業者からは足が悪いとだけ聞いていましたが、レントゲンで先天性の股関節形成不全と判明、エコーで調べると重度の水頭症と判明しました、頭蓋骨の中の脳脊髄液がいっぱいで脳を圧迫していました。
今はまだ主だった症状が出ていないため経過観察となりましたが、いずれは水頭症の症状であるてんかん発作や視力障害が現れるようです、症状が出たら薬の服用となりますが完治はなく寿命も短いのではと獣医から説明がありました。
今までもたくさんの水頭症の子たちを見て来ました、けいれん発作が続き苦しみながら亡くなった子もいましたが、思った以上に生き抜いた子もいました、願うことは苦しまないで穏やかに一日も長く生きて欲しい、それだけです。
ずっと繁殖業者のもとにいたのに名前もありませんでした、5月の終わりに出会ったチワワの男の子に「芽生(めい)」と名づけました、幸せの芽が息吹きますように