集中治療室にいる飼い主と残された3匹の猫たち。 | アニマルフォスターペアレンツ

アニマルフォスターペアレンツ

捨てないで、傷つけないで、殺さないで・・・。犬猫達の心の叫び声が聞こえますか?

一人暮らしの女性が緊急入院しました、脳溢血で今は集中治療室のベッドの上です。



誰もいない部屋に猫だけが取り残されているという情報をもとに、鍵を預かった民生委員の方と共に部屋に入りました。



荒れた部屋のベッドの上に1匹はいました。



部屋の真ん中にケージが置かれ猫が1匹入っていました、すでにご飯もお水もありませんでした。



もうひとつのケージが片隅に置かれていて、その中につながれた猫がいました。



閉め切った部屋の中は暑くて悪臭が漂っていて、数日間とはいえ猫たちは良く頑張ったと思いました。



民生委員の方の話に寄れば、仮に回復しても自宅に戻ることは不可能との見解らしく、猫は引き取ることになりました。



3匹のうち2匹までをキャリーに入れたところ、残りの1匹が逃げて隠れてしまいました、狭い部屋の中なのにどうしても見つからず、仕方なく捕獲器を設置して帰って来ました。



翌朝、見に行くと捕獲器には入っていなくて、どこを探してもやはり見つかりません、次の日も、そしてまた次の日も捕獲器に入らないのです。



どこにも餌はなく空腹で限界なのになぜ入らないのだろうと思いながら見に行くと、何とケージに入っていたのです、いつも飼い主に入れられていたご飯も入っていないケージに、ここでこうして入っていたら飼い主が帰って来てくれると思ったのかと、、胸が痛みました。



やっと保護できた猫を連れ帰りましたが、ただひたすら飼い主の帰りを待っていた猫の気持ちが不憫でなりません、劣悪な環境だったと思いますが猫たちにとっては唯一の居場所でかけがえのない所だったのだと改めて思いました。



今日、3匹の猫たちの不妊手術をします、元気になったらもう一度やさしい人に巡り会うことが出来ますようにと、心から願っています。