豪華メンバーですね。
http://www.energysymposium.jp/
水素と燃料電池はエネルギー多様化の有望なオプションである
JX顧問・松村氏「燃料電池自動車の普及で温室効果ガス排出量5割減が可能」
JX日鉱日石エネルギーは、11月2日に東京・有楽町の東京国際フォーラム
で『第15回21世紀のエネルギーを考えるシンポジウム~2050年CO2排出80
%削減へ~燃料電池・水素エネルギーの可能性』を開催。
JXは脱石油会社、総合エネルギー企業化を経営戦略の方向性として打ち出
しており「環境と経済が共存する水素社会の構築に向け、水素エネルギーや
燃料電池の開発普及に努力していく(木村康代表取締役社長)」と明言してい
る。
トヨタ・小吹氏「石油供給量が減少すれば燃料電池自動車が普及する」
自動車産業の課題は、環境保全とエネルギーセキュリティとの両立だ。省石
油、更には脱石油を目指して行く。ただし、多様な自動車の選択肢を選択す
るのは消費者だ。21世紀の自動車の多様な選択肢の中で、経済性と利便性
を考えれば燃料電池自動車への期待は大きい。
電気自動車は近距離用、燃料電池自動車は中距離・長距離用という使い分
けが進むだろう。将来、石油の供給量が減って来ると、乗用車も燃料電池自動
車に移行するだろう。
エネルギー効率を比較すると、CNG(圧縮天然ガス)自動車は30%、天然ガ
ス火力発電の電力を利用する電気自動車は22%、天然ガス改質水素を利用
する燃料電池自動車は34%だ。ただ、その燃料電池自動車には、コスト(Cost)
をいかに低減するか、インフラ(Infrastructure)をいかに整備するかという課題
がある。
水素エネルギー普及には、水素をいかに安く作るかという課題の解決が必要
だ。南米パタゴニアの大規模風力発電で水電解水素を作るという壮大な計画も
あるが、オプションの一つとして現実的に見るべきであり、あれでエネルギー問
題が全て解決するといった過大な期待はすべきではない。
あれま、小吹さんがFCV応援してるとちょっと変かな(笑)
経済産業省・細野氏「水素や燃料電池の海外市場展開が重要だ」
日本国政府は今年6月に新しい『エネルギー基本計画』を策定し、閣議決定し
た。エネルギーのオプションの多様化を進め、Economy、Efficiency、Environment
の3Eを成長戦略に繋げるという方向性が打ち出されている。
私が通商産業省に入省したのは西暦1975年(昭和50年)で、当時から燃料電
池や水素エネルギーに対する取り組みが進められていたが、当時に比べて固
体高分子膜の技術が格段に進歩した。これが家庭用燃料電池の商品化や燃
料電池自動車の技術開発の進展に繋がっている。
水素は2次エネルギーであり、どうやって水素を安価に安定的に作るかという
課題を解決する必要がある。家庭用燃料電池にしても、現状では本体価格は50
万円程度(発電出力1KW級)であり、30万円達成を実現する必要がある。水素イ
ンフラについては、年内に高圧ガス保安法見直しの行程表を策定し、水素供給
インフラのビジネスモデル構築を促進する。また、水素エネルギーや燃料電池の
海外市場展開が重要になる。水素に対する社会の受容性を高める努力も重要だ。
ほそのさん、いいひとです。
燃料電池普及促進協会代表理事・松村幾敏氏(JX顧問)
日本国内の民生用と運輸用のエネルギー需要が増え、温室効果ガス排出量を
押し上げている。これを減らす切り札が燃料電池だ。家庭用などの定置式燃料
電池で3割減、燃料電池自動車なら5割減が可能だ。
燃料電池の強みはエネルギー効率の高さだ。PEFC(固体高分子形燃料電池)
は発電効率が35~40%、熱効率が40~45%。次世代高効率型のSOFC(固体
酸化物形燃料電池)であれば発電効率40~45%、熱効率も40~45%だ。系統
電力だと45%マイナス送電損失5%で40%まで下がってしまう。燃料電池への
期待は大きい。
水素の供給源としては、当面は石油精製副生水素が有望だ。日本国内の製
油所の水素生産稼働率は50%程度にとどまっている。これらの設備を有効活
用すれば、水素需要の増大に対応できる。
頭が下がります。お兄さんも素晴らしい方です。
水素材料先端科学研究センター長・村上敬宜氏(九州大学副学長)
私は九州大学の出身で、長年、九州大学で教えて来た。九州大学は水素エネ
ルギーの研究開発に積極的に取り組んでいる。水素エネルギーの安全性と経済
性の両立を目指している。
燃料電池の研究開発に関しては、SOFC(固体酸化物形燃料電池)の研究開発
を進めている。PEFCは排熱を給湯にしか利用できないが、SOFCは排熱を空調に
も利用できる。
水素パイプライン(Pipeline)技術の開発にも取り組んでいる。昔の都市ガスは
石炭を原料としていたが、水素が40%程度混合していた。既存の天然ガスパイ
プラインは概ね水素輸送用に転用が可能だ。ただし、バルブなどの部材は技術
開発の余地がある。
真打登場



