② 転職先は人で選べ
メンターとして、一番相談されるケースは、転職相談です。とくに外資系の場合、優秀な人ほど、ヘッドハンターからの勧誘も多く、得てして隣の芝生が青く見えてしまう部分もあり、転職を通常的に考えている人がほとんだと思います。
そんな彼ら、彼女たちが相談してくるのは「複数の会社の面接を受けたが、どこにするか迷っている」というパターンで、なぜ迷っているかというと待遇面や仕事内容など、どちらかというと森と木でいうと木の部分の話が多いように思います。自分が行こうとしている業界の将来展望、その会社の競争力、事業戦略や、自分が入る部署の人達のことを重要視し、新しい環境で自分が何を学べ、どういう経験がつめるかという視点が抜け落ちているケースが多くみられます。転職を何度も何度も重ねることは、決していいことではありませんが、30年、40年という長いビジネスパーソンとしてのキャリアの中で、2,3度の転職は、経験や視野の幅を広げ、広くビジネスに関する理解を深くするという意味では、個人的には、必要な経験かと思っていますので、自分にとって、いままでにない経験が得られそうな環境を目指すという意味での転職であれば、そして、その目的意識が強ければ、その人の背中を押すようなアドヴァイスをするようにしています。
そして、ちゃんとそういう意味での目的意識がはっきりとしていたとしても、A社かB社か決めかねているというような場合は、「じゃあ、どっちの会社のほうが、面接で会った人達と一緒に仕事をしてみたい、その人達からいろいろ学びたいと思った?」というような質問をし、考えてもらうようにしています。
結局は、ビジネスについては、もちろん日々の業務や、座学から学ぶことも多いと思いますが、やはり一緒に仕事をする人たち、とくにその会社に入った場合に上司となる人達、先輩の人たちの考え方や、仕事に対する姿勢など、自分にとって、「その人から学びたい」という思いが強かったかがとても大切な要素だと考えてもらうようにしています。とくに30歳台の人にとっては、次に行こうとしている会社がキャリアの最後まで勤める会社かどうか、わからないわけで、より自分自身の成長の為の新しい経験を求めるという観点で、どんな人と一緒に仕事をするか、そして一緒に仕事をする人達からどんなことを学ぶことができるかを重視して、転職の判断をするようにアドヴァイスしています。
ちなみに、私個人の経験でも、3度の転職で常に、この「人」の部分が常に決定的な要素となり、迷いなく、転職先を決め、結果として、運がよかったこともありますが、それぞれの転職は自分にとって非常に有意義な、また、ビジネスパーソンとしての見識、自信を深める貴重な経験となりました。







