この日は風が無風に近く、まっすぐ上に上昇した後、若干、南東方向に流れていく、といった感じでした。
途中で、下を見ていたら、小さな紙切れのようなモノがヒラヒラと舞っていました。
何だろう、と思っていたら、助手の人が風向きを見るために、時々、落としている紙だったんです。
その紙の落ち具合で、風向きがわかるんですね~。
操縦をしながら、パイロットは英語で遺跡の案内をしていました。
離陸ポイントから西側に、「ハトシェプスト女王葬祭殿」が見えていて、その山向こうに「王家の谷」がある、とか。
ナイル川の向こう側に、「カルナック神殿」、「ルクソール神殿」がある、とか。
それ以外にも、説明していましたけど、ただでさえ、聞き取れない英語だったので、よくはわかりませんでした。
風向きにもよるんでしょうけど、私はもっと遺跡の上を飛ぶ、と思っていました。
トルコの時に見たように、地面スレスレまで下りていく、とか。
だけど、やっぱり、気球は風任せなので、思うように飛ばすってわけにはいかないんでしょうね。
ただ単に、ルクソール西岸の上空高く上がっただけって感じ?
この西岸にある集落を上から見ると、おもしろかったんですよ。
大体が、屋根がなくて、内部の間取りが丸見え。
これで、ちゃんと人が住んでいるんでしょうかね~?
住居の周りにある畑は、大体がサトウキビ畑、ラクダのエサになるクローバーの畑ですって。
しばらくすると、気球がたくさん上がっているというのに、離陸ポイントの近くで野焼きを始めたバカがいました。
みるみる、白い煙が上がって、離陸ポイントの辺りはもちろん、他の気球まで見えなくなってきました。
だから、写真も撮りようがなくなってしまいました。
途中から、南東方向に飛んでいた気球が、南西方向に飛び始めたなぁ、と思っていたら、どんどん、高度が下がってきました。
そして、まだ高度が高いうちに、パイロットが「ランディング・ポジション!」と言ったので、みんなでかがみました。
私は、こっそり、ゴンドラの縁よりちょっと頭を出して見ていると、民家の軒先ギリギリをかすめたんですよ。
で、どこに着陸するんだろう、と思っていたら、畑に着陸したんですよ。
何も植わっていない、畑の土の上に。
一度、地面についてから、3~4回バウンドして、気づけば、いつの間にか、ゴンドラの周りをスタッフが取り囲んで、気球から下ろされた綱を引いていました。
ゴンドラが地面に落ち着くと、もう降りられるのか?と思っていたら、畑の真ん中で、というわけにはいかないようで、スタッフが何か話し合っていました。
どうするんだろ?と思っていたら、パイロットがバーナーを操作して、ゴンドラを地面からほんの少し浮かせました。
そして、地上にいるスタッフが畑の横にある道路まで、気球を引っぱっていったんですよ。
こんな移動方法もあるんだ~、と感心しちゃいましたよ。
道路の上にゴンドラが着いても、すぐに降ろさせてはくれず、なぜか、また「ランディング・ポジション!」と言われました。
だから、ちょっとだけ、かがんで待っていると、やっとオーケーが出ました。
降りる前に、パイロットが頭上の気球を撮るなら今だ!と言うので、みんなで上を見上げて、しぼみつつある気球を撮影。
その後、順番にゴンドラを降りていきました。
降りる時も、マイ・マザーを降ろすの大変だったんですよ、足が上がらなくて・・・。











