ビュッフェ朝食後、まだ、日も出ていないうちから、ホテルを出発した私たち。
こんなに早く出発するのは、現地ガイドさんの配慮によるもの。
早く行けば、あまり観光客のいないうちに、世界遺産「パムッカレ」を見られるから、なんだとか。
とはいっても、日が出ていないから、周りがまだ薄暗い。
いくら観光客が少ないとはいえ、こんな暗さでキレイに見えるのか??
という、疑問をみ~んな持っていました。
ホテルから、そのパムッカレのある山の中腹までは、約20分程度。
あっという間に到着してバスを降りた時には、まだ朝焼けにもなっていない。
寒さはまさに最高潮。足元から、底冷えしてくるから、カイロが欠かせない。
パムッカレへの入口は山の下のパムッカレ村から入る入口と、南門、北門の入口の3か所。
私たちが入ったのは、山の上にある南門からになりました。
入場チケットを受け取ると、ゲートを通って、板張りの遊歩道を歩いていきました。
遊歩道の両サイドに広がるのは、「ヒエラポリス」といわれる、紀元前190年頃に栄えた聖なる都市。
石灰棚に温泉が出ていたために、パムッカレは古くから温泉保養地として発展。
そばに併設されたヒエラポリスは、まさにヘルスセンターといった感じ。
ローマ時代には、多くの神殿や教会が建設されて、それが遺跡として残っている、というわけ。
とはいっても、そんなに目立って大きなモノは残ってませんけどね。
代わりに、みんなの目を引いたのは近くに咲いていたクロッカスの花。
こんな、寒い時期にもがんばって咲いているなんて、けなげですな~。
遊歩道から左に折れて、舗装されていない砂利道を歩いていくと、ガイドさんいわく、見晴らしのいい展望スペースに出られるらしい。
自然と足取りも速くなりつつ、ガイドさんについていくと、目の前に広がりましたよ。
パムッカレの、あの、石灰棚が!
だけど、やっぱり、日がまだ出てないから、なんかキレイじゃないんですけど?
それに、ガイドブックとかの写真のような感じじゃないんですけど?
というのも、思っていたほど、水が溜まっていない。
想像では、段々の中に青い水が溜まってて、幻想的な景色のはず。
それが、干からびた、ちょっと汚い雪のゲレンデ、みたい。
でも、しょうがなく、その景色をバッグに記念撮影。
あ~、こんなだったのね・・・、と感慨にふける間もなく、ガイドさんはどんどん先へ行ってしまいます。
しょうがなく、石灰棚の上部に設置された、板張りの遊歩道を歩いていくと、途中辺りでやっとお日様が!
先の方の、石灰棚に朝日が当たって、神々しく輝いてる!
と、それを堪能する間もなく、どんどん先へと進むガイドさん。
石灰棚の反対側にある「ヒエラポリス博物館」の説明なんかしています。
この「ヒエラポリス博物館」は、ローマ大浴場の遺構を修復して、利用しているんだ、とか。
そんなのには興味ないんだよ!石灰棚がもっと見たいんだよ!
と思っていても、流れがあるらしく、どんどん先へ歩いていきました。
ちょっと広くなった場所で集合すると、ここで約40分のフリータイム。
近場には、パムッカレの足湯がある、という事で、入りたい人はどうぞ、という案内がありました。
その足湯、日本にあるような足湯を想像してはいけません。
唯一、石灰棚の中に入っていい場所がありまして、そこに水が溜まっています。
そこに足をつける、というのが、こちらでいうところの足湯なんです。
もちろん、足湯なんですから、いくらかは温かい水なんでしょう。
でも、その入れる場所までが、けっこう遠い。
しかも、裸足にならなければいけない。でも、ここは入っておかなければ!
というわけで、裸足になった際の靴を入れる用に、添乗員さんが1枚ずつビニール袋を用意してくれていました。
板張りの靴脱ぎ場で、靴を脱ぎ、そのビニールに入れると、入る気はさらさらないマイ・マザーに預けました。
それと、裾が濡れないようにと、履いていたチノパンの裾をまくり上げました。
ところが、膝までまくろうと思っても、ふくらはぎの途中までしか上がらない。
なんてこった!選択ミスだ。それでも、そのまま行くしかないか。
そして、おもむろにパムッカレの石灰棚に足を乗せると・・・!
まず、つ、つ、冷たいっ!ちょっと歩いて、今度は、い、い、痛いっ!
もうまさに、針山地獄のように、所々尖っていて、裸足の足に突き刺さる。
尖っていない場所を探し探し、おそるおそる進んでいくしかない。
足湯までの間にある小さなくぼみには、それはそれは冷たい水が溜まってます。
間違って、そこに足が入った日には、ギョエ~~~~!ですよ。
痛い、冷たい、痛い、冷たい、と繰り返しながら、足湯までのたったの10mぐらいの距離が恐ろしく長い。
途中でくじけそうになりながらも、やっとたどり着いた足湯のくぼみ。
冷たーくなった足を温めようと入ってみると・・・!
チョーーーーぬるいんですけど!いや、ほとんど、水じゃん!まさに常温?
さらに、あったかいとこ、あったかいとこ・・・、と探していたら、深みにはまって裾がびしょ濡れ。
その深い所は、妙に底がヌルヌルしていて、ものすごく危険です。
もう、これ以上はムリと思い、また、痛い、冷たいを繰り返しながら、長い長い10mを戻りました。
なんとか戻って、靴をマイ・マザーから受け取って履いていると、靴脱ぎ場に腰掛けている日本人のおじいちゃんがいました。
なぜか、周りにいる人がそのおじいちゃんに、大丈夫ですか?と声をかけてます。
ん?と思って、よく見ると、そのおじいちゃん、半身が濡れています。
ちょうど、左側の胸から足元にかけて、着ているモノがびっしょり。
マイ・マザーに、何があったの?と聞くと、聞いて驚きましたよ!
ちょうど、マイ・マザーが靴脱ぎ場で写真を撮っていたら、このおじいちゃんが近くにある水路に、足湯として入ろうとしていたんだそうです。
その水路、というのが段々の間とか、端の方に造られている、温泉が勢いよく流れている水路。
その水路の縁に腰掛けて、足湯代わりに入ろうとした、というこのおじいちゃん。
座りかけて、滑ったんでしょうね、水路の中に仰向けで入っちゃったそうです。
自分では起き上がれない状態で、何人かに引きずり出されて、やっと水路の外に出られたんですって。
同じツアーの人ではないですけど、着替えもないから、さぞ寒かったことでしょう。
まぁ、確かにあんな痛い思いをする足湯に入るより、近場で湯気を立てる水路に足を入れた方が、絶対に気持ちよさそうですもんね。
だけど、その思惑が、こんな結果になろうとは・・・。
おじいちゃん、きっと、パムッカレにはいい思い出が残らなかったでしょうね・・・。











