セミナー概要


セミナー番号
S00810

講 師
第1部 日本大学理工学部教授 研究所長 澤口 孝志 氏
第2部 信州大学 繊維学部 教授 村上 泰 氏
第3部 東亞合成(株) 高分子材料研究所 主査 佐内 康之 氏
対 象 微粒子分散に関係する企業担当者技術者・研究者など
会 場
日 時
平成22年8月25日(水) 10:30~16:00
定 員 30名 ※満席になりましたら、締め切らせていただきます。早めにお申し込みください。
聴講料

1名につき52,500円(税込、テキスト費用・お茶代含む)

8月16日までにお申込みいただいた方は47,250円(税込、テキスト費用・お茶代含む) 要会員登録(無料)

※同一法人より2名でのお申し込みの場合、79,800円。

◆詳細・お申し込みはこちらから◆
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第1部 新しいナノ粒子の分散凝集転移機構に
         基づく透明高分子ハイブリッドの調製


【10:30-12:00】

日本大学理工学部教授 研究所長 澤口 孝志 氏

【講演主旨】
ポリマーマトリックス中に分散したナノ粒子の急激な凝集が、ポリマーの分子量に依存する明確な実験結果を得た。ポリマー鎖の絡み合い形成時に凝集が起こると主張する。

【プログラム】

1.高分子ナノハイブリッドの調製
 1-1.ナノ粒子の分散-凝集転移:従来の理論
 1-2.ナノ粒子とマトリックス高分子
 1-3.ハイブリッドの調製方法と分散-凝集特性の評価

2.サスペンションおよびフィルム系における分散-絡み合い凝集特性
 2-1.分散-凝集転移に及ぼすポリマー濃度の影響
 2-2.SiO2ゾルの濃度および表面化学修飾の影響
 2-3.急激な凝集が起こる臨界ポリマー濃度C*のポリマーの分子量依存性

3.サスペンション系における絡み合い凝集の理論解析

4.ポリマー分子の絡み合い凝集の理論解析
 4-1.ポリマー分子同士の細密充填接触臨界濃度C0*
 4-2.分散-絡み合い凝集:概念図
 4-3.単分散ポリマーにおける分散-絡み合い凝集特性

5.メルト系における分散凝集-絡み合い凝集特性

6.ナノ粒子のマトリックスポリマーへの分散安定化
 :透明高分子ナノハイブリッドへの応用展開

7.ポリマーとナノ粒子の相互作用

8.単分子ポリマー(孤立)鎖の凝集体作成と絡み合い形成過程の観察

【質疑応答 名刺交換】

第2部 ゾルゲル法による高屈折率材料・低屈折率材料の設計


【12:45-14:15】

信州大学 繊維学部 教授 村上 泰 氏

【講演主旨】
触媒を用いたゾルゲル法によって高屈折率を示す緻密な酸化チタン膜をいかに合成するか、低屈折率を示すシリカ多孔膜をいかに合成するかの設計指針を示す。

【プログラム】

1.誘電率と屈折率制御の必要性

2.無機材料の必要性と有機材料とのマッチング

3.高屈折率材料の課題

4.ゾル-ゲル法による酸化チタンの合成
 4-1.加水分解と重縮合の制御
 4-2.成長次元と形状
 4-3.触媒

5.低次元成長した酸化チタンから高屈折率酸化チタン膜の作製
 5-1.低次元成長すると透明
 5-2.加熱すると緻密化
 5-3.高屈折率膜

6.高屈折率材料の応用

7.低屈折率材料の課題

8.ゾル-ゲル法によるシリカの合成 

9.多孔質シリカからの低屈折率シリカ膜作成

10.低屈折率材料の応用

【質疑応答 名刺交換】

第3部 UV硬化樹脂を例とした高屈折率樹脂の設計手法と特徴


【14:3016:00】

東亞合成(株) 高分子材料研究所 主査 佐内 康之 氏

【講演主旨】
光学部材の製造プロセスとして、UV硬化樹脂が広く使われるようになってきている。近年の要求性能の高度化に伴い、低粘度、速硬化性、低硬化収縮等といった、プロセス管理の観点から要求される一般的な性質のほかに、屈折率の制御が求められることが多くなってきている。本セミナーでは、UV硬化樹脂を例として、高屈折率光学材料の設計指針、具体的な手法、および各手法の特徴について実験データを交えて解説する。

【プログラム】

1.はじめに
 1-1.屈折率を高めるには?
 1-2.一般的な光学用ポリマーの光学特性
 1-3.一般的なUV硬化樹脂の屈折率

2.高屈折率樹脂の設計
 2-1.高屈折率材料の分子設計指針
 2-2.屈折率と化学構造
 2-3.入手可能な高屈折率UV硬化樹脂

3.屈折率と他物性の関係
 3-1.屈折率の温度変化と線膨張係数
 3-2.反応率と屈折率との関係
 3-3.屈折率と波長分散
 3-4.複屈折について
 3-5.高屈折率UV硬化樹脂の吸水率

【質疑応答 名刺交換】
研究開発支援ブログ

★導電性高分子の合成,構造制御、パターン形成に関する最近の技術開発動向!
★エネルギーデバイス開発動向(太陽電池,スーパーキャパシタ,アクチュエータ、水素発生材料、熱電変換材料)
★プリンタブルエレクトロニクスの技術開発

セ ミナー番号
S00808

講 師
小林技術士事務所 所長 工学博士 小林 征男 氏
対 象 導 電性高分子に課題・関心のある技術者、担当者
会 場
川崎市総合 自治会館 第3会議室  【神奈川・武蔵小杉駅】
駅から徒歩10分
日 時
平成22年8月23日(月)  12:30~16:30
定 員 25 名 ※満席になりましたら、締め切らせていただきます。早めにお申し込みください。
聴講料
1名につき43,050円(税込、 テキスト費用・お茶代を含む)

※8月12日までにお申込いただいた方は37,800円(要無料会員登録)

※同一法人より2名でのお申し込みの場合、69,300円
※早期申込割引の方は会員登録後のポイントをご利用してください

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【講演主旨】
有機半導体を使用した有機ELや白色照明の事業化予定の発表が相次いでいる.また,有機トランジスタ、有機薄膜太陽電池の開発も一段と進み、本格的な有機 エレクトロニクスの時代の到来が見えてきた.有機半導体のなかでも導電性高分子は、印刷法により低コストで太面積なデバイスを作成できることより、プリン タブルエレクトロニクスの有力材料として活発な技術開発が行われている。本セミナーではまず,導電性高分子の合成,構造制御およびパターン形成に関する最近の技術開発動向について紹介する.ついで,これらの技術開発で得られ た成果をベースにしたエネルギーデバイスの開発動向および課題について紹介する.従来から開発が進んでいる太陽電池,スーパーキャパシタおよびアクチュ エータ以外に他材料との複合化により水素発生材料,熱電変換材料の開発がスタートしており,これらの新しい用途の開発状況についても紹介する.


【キーワード】

1.導電性高分子

2.PEDOT

3.エネルギーデバイス


1.導電性高分子の導電機構

2.導電性高分子の最近の技術開発動向

 2.1 導電性高分子の合成
  2.1.1 狭バンドギヤップ(Donor-Acceptor)共重合体
  2.1.2 高導電性PEDOT
  2.1.3 高導電性ポリアニリン
  2.1.4 擬リビング重合法
  2.1.5 気相重合法
 2.2 導電性高分子の構造制御
 2.3 導電性高分子のパターン形成

3.導電性高分子のエネルギーデバイスヘの応用と他材料との複合化技術
 3.1 有機薄膜太陽電池
 3.2 スーパーキヤパシタ
 3.3 アクチュエータ
 3.4 水素発生材料
 3.5 熱電変換材料

 【質疑応答 名刺交換】
研究開発支援ブログ

★各種プリプレグの積層および硬化方法!二次接着のための表面活性化!
★CFRP成形の最適設計(炭素繊維形状と樹脂選定)!複合則!
★プリプレグ成形プロセスの種類と特徴

セ ミナー番号
S00809

講 師
第1部 湘南マテリアルテクノロジー・代表 染谷 佳昭 氏

第2部 AGCマテックス(株) 参与 田澤 仁 氏

第3部 Rudy Composite Engineering 代表 【元・三菱重工業(株)】 西山 茂 氏 
対 象 最 新のプリプレグ・CFRP成形技術に関心のある企業担当者技術者・研究者・品質部門など
会 場
日 時
平成 22年8月24日(火) 10:30~16:30
定 員 30名 ※満席に なりましたら、締め切らせていただきます。早めにお申し込みください。
聴講料
お申込

1名につき52,500円 (税込、テキスト費用・お茶代含む)

8月17日までにお申込みいただいた方は47,250円(税込、テキスト費用・お茶代含む) 要会 員登録(無料)

※同一法人より2名でのお申し込みの場合、79,800円

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第1部 各種プリプレグの積層・硬化方法

【10:30-12:00】

湘南マテリアルテクノロジー・代表 染谷 佳昭 氏
・湘南工科大学・非常勤講師
・横浜製機㈱・主任技師、オー・エス・イー㈱・技術顧問

【キーワード】
1.布プリプレグ、一方向プリプレグ、トウプレグ、スリットプリプレグ
2.表面活性化、接着技術、コキュア、自己接着
3.エポキシ、熱硬化樹脂

【著作】
複合材料活用辞典
先端材料技術協会役員・ホームページ委員長

【講演主旨】
航空機用120℃硬化エポキシプリプレグを開発し、わが国で初めてボーイング社の認定を取得した経験と知識を基に、各種プリプレグの積層および硬化方法を講演します。プリプレグの種類とは、布プリプレグ、一方向プリプレグ、トウプリプレグ、テーププリプレグ、スリットプリプレグ等がありますが、部品形状に適したプリプレグの成形方法が、真空バッグオートクレーブ成形、フィラメントワインディング、ブレーディング、ファイバープレースメント、テーププレイスメント等を紹介します。部品製作に必要な接着技術も紹介します。

【プログラム】

1.プリプレグの形態と製造方法
 1-1 布プリプレグ
 1-2 一方向プリプレグ
 1-3 トウプリプレグ
 1-4 スリットプリプレグ

2.プリプレグの硬化挙動
 2-1 プリプレグ用熱硬化樹脂
 2-2 プリプレグはどのようにして硬化するか?

3.プリプレグの積層方法および硬化方法
 3-1 真空バッグオートクレーブ成形、オーブン成形
 3-2 フィラメントワインディング成形、
 3-3 脱オートクレーブ成形法

4.接着技術
 4-1 コキュア、自己接着
 4-2 二次接着のための表面活性化

【質疑応答 名刺交換】




第2部 CFRP成形における最適設計(炭素繊維形状と樹脂選定)のポイント

【13:00-14:15】

AGCマテックス(株) 参与 田澤 仁 氏

【講演主旨】
CFRPの材料特性、成形方法の概略解説し、実際にCFRPの使用を検討する場合の参考に供する。


1.需要動向と使用分野
 1.1 需要動向
 1.2 使用分野と製品

2.原材料
 2.1 炭素繊維の種類
 2.2 樹脂の種類

3.成形方法
 3.1 種々の成形方法

4.材料設計
 4.1 複合則
 4.2 接合

【質疑応答 名刺交換】



第3部 プリプレグ法による複合材料成形と

品質確保のポイント、産業応用の新展開

【14:3016:30】

Rudy Composite Engineering 代表 【元・三菱重工業(株)】 西山 茂 氏

【キーワード】
1.複合材構造
2.成形加工技術
3.航空宇宙

【経歴】
前職:三菱重工業株式会社 名古屋航空宇宙システム製作所 主席研究員
2009年4月 複合技術コンサルタント会社RCE 開業

【講演主旨】
安定した品質が得られることから、特に航空宇宙機器製品で多様されているプリプレグ
製複合材製品の、材料、成形プロセスおよび品質保証に関わる専門知識について、航空
宇宙機器製造会社での長年にわたる複合成形プロセス開発従事の経験を踏まえながら、
平易に解説する。複合材製品開発に携わる技術者だけでなく製造をご担当されている
エクスパートのみなさん方に対しても興味深く聴講して頂ける講演とする予定。

1.プリプレグ成形の現状
 1-1.欧米でのプリプレグの適用状況
 1-2.プリプレグ成形プロセスの種類と特徴

2.プリプレグ材料の適用例
 2-1.プリプレグの種類と用途
 2-2.各種構造へのプリプレグの適用方法

3.プリプレグ成形技術
 3-1.成形プロセス開発の手順
 3-2.ソリッドラミネート構造の成形
 3-3.サンドイッチパネル構造の成形

4.品質確保のポイント
 4-1.材料管理
 4-2.プロセス管理
 4-3.Qualification

5.航空・自動車・その他の産業応用の新展開

【質疑応答 名刺交換】
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