セミナー概要
セミナー番号
S00907

講 師
(有)金子技術事務所 代表取締役 金子 四郎 氏
長岡技術科学大学 工学部 准教授 河合 晃 氏
対 象 塗布に関係する技術者、担当者
会 場
教育文化会館 第2学習室  【神奈川・川崎市】
JR川崎駅から徒歩13分、京急川崎駅から徒歩10分
日 時
平成22年9月17日(金) 10:30~16:30 
定 員 25名 ※満席になりましたら、締め切らせていただきます。早めにお申し込みください。
聴講料

1名につき47,250円(税込、テキスト費用・お茶代を含む)

※9月7日までに初めてお申込される新規会員登録者は42,000円
会員登録(無料)はココをクリック

◆早期割引:お申込確認メールでは通常料金で提示されますが早期割引を適用した価格の請求書を送付
◆同一法人より2名でのお申し込みの場合、73,500円

◆詳細・お申し込みはこちらから◆
(画面下部の項目を選択して『カゴに入れる』を選択)


第1部 精密塗布技術における不良発生原因とその対策

~塗布スジ、塗布ムラ、膜厚分布の均一化技術等

【10:30-13:00】
(有)金子技術事務所 代表取締役 金子 四郎 氏

【講演主旨】
精密塗布技術をエレクトロニクス(電子材料)分野に応用展開する場合の技術的ポイントや、開発段階で考慮すべき課題(処方設計・塗布技術・送液技術)や、現場の実用化段階で発生すると思われる問題点(塗布スジ・塗布ムラ・膜厚分布の不均一・・・)と、その原因と対策方法について、筆者の現場での経験をもとに考察したい。
今回は、電子材料分野で良く利用されているダイコート技術を中心に述べるが、その中で、塗布スジ(縦スジ)、塗布ムラ(横段ムラ、乾燥ムラ)、塗膜の厚み変動ムラに特化した課題を重点的に論じたい。

【プログラム】

1.精密塗布技術の位置付け   
 1-1.よく利用されている塗工方式(ダイ、グラビヤ、バー・・・)   
 1-2.塗布可能領域   
 1-3.塗布可能領域に及ぼす諸因子      
  ・ダイの形状 
  ・スピード 
  ・べース厚み 
  ・テンション 
  ・液物性   
 1-4.設備技術の対応      
  ・先端形状の加工仕上げ精度の向上      
  ・先端への超硬合金の導入   
 1-5.生産技術対応      
  ・ 巾方向の膜厚分布の均一化

2.実用化時に考えられるトラブル ・問題点とその対応策   
 2-1.塗布スジの発生原因と対応    
 2-2.塗布ムラ(段ムラ、塗布ムラ、乾燥ムラ・・・)   
 2-3.機能性フイルムのクリーン化技術(異物、ゴミ対策)   
 2-4.巾方向の膜厚分布の均一化対応      
  ・スリット巾のチェック 
  ・テンションチェック      
  ・スロット径・形状チェック 
  ・スペーサー形状チェック 
  ・給液方法
 2-5.エッジ処理(耳処理)

 【質疑応答 名刺交換】

第2部 塗布膜乾燥のメカニズムとトラブル対策


【14:00-16:30】
長岡技術科学大学 工学部 准教授 河合 晃 氏

【講演主旨】
高品位な塗布・乾燥プロセスは、多くの産業において必要不可欠な技術である。本講座では初心者にも分かりやすく解説するとともに、塗布・乾燥のノウハウおよびトラブル発生に対する基礎能力を養うことを目的としている。

【プログラム】

1.塗布乾燥の基礎(塗布膜の本質を初歩から学ぶ)
 1-1.塗布液から塗布膜へ(塗布膜形成・溶剤の役割とは)
 1-2.塗布液の濡れ性とは(濡れの基本式、表面エネルギーの理解)

2.乾燥ノウハウ(よい塗布膜を得るには)
 2-1.乾燥を支配する要因を抑える (拡散、蒸気圧、ラプラス力とは)
 2-2.乾燥速度と乾燥限界を見極める (乾燥の最適化とは)
 2-3.乾燥装置に強くなる (熱、真空、凍結、近赤外・遠赤外線、超臨界)

3.塗布・乾燥トラブル対策(原因を特定し解決策を見極める)
 3-1.ピンホールを撲滅する(濡れ不良とは)
 3-2.膜剥離を無くすには(ポップアップ)
 3-3.クラックとクレイズに気付く(表面硬化層、環境応力亀裂)
 3-4.ギャップ間塗布膜の大敵(フラクタル粘性指状(VF)変形)
 3-5. ウォーターマーク(乾燥痕)はこうしてできる(ピンニング効果) 

4.技術相談(日頃のトラブル・技術指導・技術開発相談に個別に応じます)

研究開発支援ブログ

セミナー概要
セミナー番号
S00905

講 師
金沢工業大学 工学部 機械工学科 教授 工学博士 新保 實 氏
対 象 発泡成形に関心のある技術者、担当者
会 場
川崎市産業振興会館 第3会議室  【神奈川・川崎駅】
JR・京急川崎駅から徒歩10分以内
日 時
平成22年9月16日(木) 13:00~16:00 
 【16:00講義終了。16:00~16:30 フリータイムQ&A】
定 員 25名 ※満席になりましたら、締め切らせていただきます。早めにお申し込みください。
聴講料

1名につき45,150円(税込、テキスト費用・お茶代を含む)

※9月6日までに初めてお申込される新規会員登録者は39,900円
会員登録(無料)はココをクリック

◆早期割引:お申込確認メールでは通常料金で提示されますが早期割引を適用した価格の請求書を送付
◆同一法人より2名でのお申し込みの場合、69,300円

◆詳細・お申し込みはこちらから◆
(画面下部の項目を選択して『カゴに入れる』を選択)



【講演主旨】
物理的発泡剤として炭酸ガスや窒素を用いた微細気泡を有するプラスチック発泡体について、発泡原理、基礎理論そして素材の粘弾性特性に基づいた各種発泡プロセスと発泡制御法並びに射出成形機等による発泡成形システムを平易に紹介し、“ものづくりのための発泡成形技術の基礎と特性評価法”について説明します。


【キーワード】
1.物理的発泡法
2.粘弾性特性
3.発泡プロセス
4.発泡制御法
5.機械的・熱的特性


【プログラム】

1.発泡原理
  ここでは物理的発泡の原理を説明
 1)物理的発泡の発泡原理の定性的説明
 2)均一核生成の基礎理論

2.発泡素材に求められる諸特性
  ここでは、発泡素材に求められる特性として、発泡プロセスを検討する場合に必要な粘弾性特性と溶解特性の必要性と測定法を説明
 1)素材の粘弾性特性(弾性率の時間―温度依存性)
 2)素材の溶解特性

3.粘弾性特性に基づいた発泡制御法と成形プロセス
  ここでは、発泡条件を決定する方法として、素材の粘弾性特性を基準とした方法を説明
 1)バッチ式発泡成形システム
 2)連続発泡成形システム
  (押出成形、射出成形、ブロー成形:発泡用金型)
 3)発泡に及ぼす影響因子と発泡制御
   a)基本的な影響因子
   b)超臨界流体とその応用
   c)溶解特性
   d)粘弾性特性に基づいた発泡制御法

4.気泡径・気泡数の制御方法
  ここでは、所望の気泡径を有する発泡体の制御方法として、時間―温度換算則を用いた手法を説明
 1)気泡径・気泡数に関する時間―温度換算則
 2)所望の気泡径を有する発泡体の制御法

5.発泡体の諸特性
  ここでは、発泡体の強度向上法としての各種の方法を説明
 1)発泡体の強度向上法
   ・分子配向による方法
   ・強化繊維による方法
   ・スキン層による方法
   ・表層発泡による方法
 2)熱的特性、その他

 【質疑応答 名刺交換】


研究開発支援ブログ

★【Aコース】初級、【Bコース】中級、【Cコース】上級のセミナーです!
★コース選択で興味があるセミナーを選択してください。
★3コースセットでお申し込みいただき、レベルによって受講者を部署内で変更することも可能です!

セミナー番号
S00902、S01002、S01102

講 師

インクジェット・ジェーピー 代表 小藤 治彦 氏

セイコーエプソン(株)で1978年から圧電型インクジェットの開発および商品化を行う。
1995年キヤノン(株)入社、 ページワイドBJプリンタの開発を行う。
2001年からインクジェット技術コンサルタント事業を始め、 国内外各社のコンサルティン グを行っている。
対 象 インクジェットに関係する若手~ベテラン技術者、担当者
会 場
教育文化会館 第3学習室  【神奈川・川崎市】(10月、11月セミナー会場も川崎駅周辺を予定しております)
JR川崎駅から徒歩13分、京急川崎駅から徒歩10分
日 時
【Aコース】平成22年 9月17日(金) 10:30~16:30
【Bコース】平成22年10月27日(水) 10:30~16:30
【Cコース】平成22年11月17日(水) 10:30~16:30 
定 員 25名 ※満席になりましたら、締め切らせていただきます。早めにお申し込みください。
聴講料

【コース1つ選択】1名につき45,150円(税込、テキスト費用・昼食代含む)
【コース2つ選択】1名につき77,700円(税込、テキスト費用・昼食代含む)
【コース3つ選択】1名につき99,750円(税込、テキスト費用・昼食代含む)

◆詳細・お申し込みはこちらから◆
(画面下部の項目を選択して『カゴに入れる』を選択)



【Aコース】インクジェット入門(初級編) ≪9月17日(金) 10:30~16:30≫

【講演趣旨】

長年にわたって各種インクジェットを開発してきた講師の体験と理論に基づき、インクジェットの原理的な説明をするとともに、基本的な課題について話します。またどんな初歩的な質問にもお答えします。
インクジェットの初心者、および長年携わっているが立ち返って基礎の確立を望む技術者にとってわかり易い講演にしたい。

【プログラム】


1.インクジェットはなぜ飛ぶか
 1)水鉄砲と同じ? それとも灯油ポンプ(醤油チュルチュル)と同じ?
 2)インクジェットはなぜ飛び続けるか?
 
2.インクジェットにはどんな種類があるか?
 1)大きく分けると2つ―オンデマンドタイプとコンティニュアスタイプ
 2)力の元:ピエゾとバブル
 
3.インクジェットでまず起こる問題とは?
 1)インクはノズル内で乾いてはいけない。
    しかしメディア(紙面)上で乾かなければならない。さてどうするか?
 2)ちょっとしたことで必ず打たなくなる―ゴミや気泡
 
4.メディア上で乾かす方法は?
    こんなにある乾燥(定着)方法―いかに苦労してきたか
 (1)専用紙 (2)油性インク/浸透インク (3)超アルカリインク 
 (4)超浸透インク (5)ホットメルトインク (6)UVインク 
 (7)転写方式 (8)凝固剤吐出 (9)凝固剤塗布 
 (10)赤外線、フラッシュ (11)温風

5.インクジェットプリンタで何が大切か?
 1)まずは信頼性
 2)「あんそくび」
 3)人間の目は,大きければ良く見える?
 4)民生用インクジェットと産業用インクジェットは何が違う?

6.インクジェットでは多くの不具合が起こる!
   ― すじむら,ざらざら感,ぼやけ,色違い,色ムラ,
              グラデーション不良,コントラスト不良など―
 
7.不具合はなぜおこるのか?
   記録ドットの大きさが同じでない,形がきたない,濃さが同じでない,位置がバラバラ

8.不具合のおこり方
 1)別々のノズルで,記録ドットがちがってしまう
 2)同じノズルで,時間によって記録ドットがちがってしまう

9.不具合を抑えるためには? 
   不具合のおこる根本原因をさぐる ―インクジェットヘッドをモデル化する! 
   モデルのひとつ「集中定数モデル」

10.ドットの大きさ,速さはなぜ均一にならないか? 
     集中定数モデルにより計算をする!
 1)インク顔料が析出してノズル径が小さくなったら,ドットの大きさは大きくなる? それとも小さくなる?
 2)ノズル径が小さくなったら,ドットの速さは早くなる? それとも遅くなる?
 3)加工ばらつきでピエゾの幅が小さいチャネルのドットの大きさと速さはどうなる?
 4)30ミクロンの気泡がヘッドに入ったらドットの速さはどうなる?
 5)低温でインク粘度が高くなったら,ドットの大きさと速さはどうなる?
 
11.駆動方法によってドットの飛び方は全く違う
 1)「引打ち」と「押打ち」とは何?
 2)「引打ち」と「押打ち」で,同じヘッドなのに飛ぶインク量は倍近く違う!
 
12.同じヘッドで,速度の速いノズルはインク量も多い?
 1)速度と吐出量の関係は?
 2)速度がなぜ画質に効く?
 
13.飛行曲がりはなぜ起こる?
 1)インクジェットはライフル銃かピストルか?
 2)ノズル面の汚れは致命的!
 
14.インクジェットはどんなささいな要因でもすぐダウンする
     環境や装置の要因にはどんなことがある?
     それはインクジェットにどう効く?
 
15.不均一には他にどんなことがある?
     サテライト,フェザリング,ビーディング,モトリング,ブリーディングはどんなもの?


【質疑応答・名刺交換】


【Bコース】インクジェットの実務(中級編) 10月27日(水) 10:30~16:30

【講演趣旨】

インクジェットは、実験室でごく容易に吐出できる反面、実用的に安定して長期間運転し続けることは容易ではありません。
本講座では、インクジェットの安定吐出技術について、講師の体験と理論に基づき、原理的な説明をするとともに具体的な課題、対策についても詳説します。

【プログラム】

1.圧電定数d31とd15のちがいおよびヘッド構造との関係

2.抑えるべきインクパラメータは何か。
 (ア)粘度 (イ)表面張力 (ウ)密度 (エ)音速

3.インクジェットヘッドのモデル化
 (ア)解析モデルの種類
  ①集中定数モデル
  ②圧力波モデル
  ③CFD
 (イ)集中定数モデルは役に立つか
 (ウ)「押し打ち」の式
 (エ)薄膜PZT

4.例題ヘッドの具体的なパラメータ変動と特性変化
 (ア)ノズル長さ、ノズル径、供給路長さ、供給路断面積のばらつきと特性変化
 (イ)圧力室幅、圧力室長さ、PZT厚さ、振動版厚さのばらつき
 (ウ)インク粘度、インク密度、インク音速の変動
 (エ)30μmの気泡の存在
 (オ)圧電定数、駆動電圧のばらつき
 (カ)速度変動に効く要因は何か(まとめ)
 (キ)吐出量変動に効く要因は何か(まとめ)

5.押打ちと引打ちの比較
 (ア)速度と吐出量の関係
 (イ)速度変動と着弾精度

6.インクジェットの測定法および評価法
 (ア)測定法
  ①速度
  ②吐出量
 (イ)評価法
  ①接液試験
  ②印字試験

7.経時的ばらつきの要因と具体的対策
 (ア)気泡
 (イ)残留振動
 (ウ)クロストーク
 (エ)インク蒸発、界面凝集
 (オ)ノズル面汚れ

8.パラメータ制御の例
 (ア)粘度変化に対する制御
 (イ)階調制御

9.その他の不均一対策
 (ア)マルチパス
 (イ)ノズル個別補正(DPN)
 (ウ)ヘッドシェイディング補正


【質疑応答・名刺交換】


【Cコース】インクジェットのシミュレーション(上級編) 11月17日(水) 10:30~16:30

【講演趣旨】

従来のセミナで、集中定数モデルによるインクジェットヘッドの特性解析について講演し、好評でした。しかし集中定数モデルで解いた結果をお話しするだけで、なぜそうなるかについてはお話しませんでした。
今回はどのようにモデル化し特性解析するかをお話します。さらに集中定数モデルでは解析できない飛翔挙動の解析方法についてもお話します。
 いろいろなヘッドについて自分なりのモデル化、解析が可能になります。

【プログラム】

1.集中定数回路
 (ア)圧力と体積速度
 (イ)パラメータ
  1-レジスタンス(抵抗)
  2-イナータンス(慣性)
  3-コンプライアンス(剛性の逆)

2.モデルを構築する
 (ア)回路の構築
 (イ)直列と並列

3.パラメータを求める
 (ア)アクチュエータ(PZT、振動板)
 (イ)ノズル
 (ウ)個別流路
 (エ)気泡

4.集中定数回路を解く
 (ア)流路の連立方程式
 (イ)ラプラス変換
 (ウ)部分分数分解
 (エ)逆ラプラス変換
 (オ)ステップ応答

5.押打ち
 (ア)式を求める
 (イ)波形の合成

6.応用
 (ア)引打ちの吐出特性
 (イ)CR(指数)波形での吐出
 (ウ)ランプ(台形)波形での吐出
 (エ)抑振駆動
 (オ)引き押し打ち
 (カ)毛細管力とリフィル(インク供給)の解析
 (キ)階調(大小)ドットの吐出方法

7.集中定数モデルの注意点
 (ア)簡易化による誤差
 (イ)ヘッド寸法と誤差
 (ウ)吐出速度と飛翔速度の違い

8.飛翔挙動の解析
 (ア)CFDによる飛翔解析
 (イ)微小液滴の形成
 (ウ)サテライトの発生
 (エ)吐出速度と飛翔速度の違いを解析する


【質疑応答・名刺交換】

研究開発支援ブログ