うつ再来その後 | koutaroのブログ

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 嵐のち曇り

父からいきなり「地区の役員を引き継げ」と言われ、集会日の日程を書いた紙だけ渡された。

「おれには無理や」と言ったがとりあえず集会だけ参加した。

父の一方的な指示の仕方にイラついていた。

普通、年間のスケジュール、人員構成、作業の内容と段取り、など詳しく説明があって本人の了解を得るのが引継ぎのルールじゃないの?

いきなりなんの説明もなしに「やっとけ」はないだろう。

ずっと悶々としていた。

なんでもかんでも長男のおれに押し付けてきやがる。

そのくせ面と向かって対話しようとしない。

ほんと毒親。嫌気が差していた。

腹が立ったのでこれまでの不満をたくさん紙に書いて渡した。

妻が言うにはその返事を書いている、とのことだった。

しかし3日経ってもなしのつぶてで返事は来ない。

 

ある日、ある講演会に参加して受講中のこと、急に気分が悪くなった。

動悸がして冷や汗が出る。

うつになった時の初期症状にも似た感触。

急いで精神安定剤を飲んだ。

しばらくして治まったので見晴らしのいい休憩室でぼーっとしてから帰宅した。

帰宅しながら考えたのは自分の置かれた立場。

仕事にしても進学にしても全部親の言うまま育てられてきた、というか親の意に添う方向へ導かれて生きてきた。

今までのおれって、まさに今問題の「宗教2世」と同じじゃないのか。

そう気づいた時、親が憎くて憎くて仕方なくなった。

自宅へ帰ったあと、怒りが収まらず、親の家へ押しかけて父親に「このやろう!ぜんぶてめえのせいだ!おれの人生ぶっ壊しやがって!ぶっ殺してやる!」と大声で叫びながら殴りかかった。

怒りの感情を制御できずに感情が爆発した。

だが妻が制止に入ったため事は成就できなかった。

「どうしちまったんだ、お前」

父は動揺してこう尋ねる。

「役員なんかおれにはできんと言っとるだろが!」

そう言い捨ててその日は帰った。

 

翌日の晩、父が家へ来て謝罪した。

父がまた返事を文書で書いているのを見た妻が「文書じゃなくて言葉で話をしたがっているんだよ」と父に言ってくれたことで自分の対応の悪さに気付いたらしい。

いろいろ言いたいことも言い話し合った結果、地区役員の仕事は弟が引き受けることとなった。

おれは「もっと精神疾患について勉強しておけ」と言ったもののその後実際に学んだかどうかは定かではない。

ちなみに怒りの感情をコントロールすることを「アンガーマネジメント」というが、自分は自然の感情を我慢することはストレスの蓄積をつくり出すだけで精神衛生上よくないことだと信じている。

 

事なかれ主義、自己中心的思考の親世代に相応の成果を求めるのは無理があるのだろう。

たとえば自分の世代。

昭和40年代から50年代。

「根性」こそが最も大切なことと教えられ、TV広告でも「24時間闘えますか」と根性を宣伝するリゲインのコマーシャルなどが頻出し、「巨人の星」「あしたのジョー」「ど根性ガエル」など漫画でさえ「根性こそが美徳なのだ」と宣伝する時代に生き、それをなんの疑いも持たず受け入れてきた。

だから「何があっても頑張らねばならない」「何があっても我慢しなければならない」といった考えかたを「社会によって洗脳されてきた」のである。

「may」ではなく「must」の時代だった。

だから自分も、嫌で嫌で大嫌いな仕事でも、我慢して我慢して続け、頑張ることがこの世に生まれてきた自分の存在価値なのだと信じて疑わなかった。

その結果、挙句の果てに自分は難治性うつ病となり今もまだ病気と闘っている。

父の世代もまた戦中から戦後の「社会によって洗脳されてきた」世代なのだろう。

近年、昔はよくやっていた地域のお祭りなどが無くなってきた。

原因は他所からの転入者が多いことに加え、地域の伝統を受け継ぐ伝承者がいなくなったこと。

少子化もそうだが、父の世代の人たちは皆、子どもや年少者に対して「指導」することが苦手、下手、消極的だったからだ。

対話が苦手な世代なのである。

 

「社会による洗脳」はだれがつくるのか。

その答えは「政府による政治」だ。

政府が目指したい方向へと政治家が官僚を使って経済、外交、教育、防衛、その他すべての社会活動に影響を与え「現在の社会」を形成している。

だから政治を無視して自分たちの生活を維持することはできないのである。

だからこそ、おれは何度でも何度でも繰り返し言う。

政治に無関心は犯罪である」と。

 

君たちは今の日本の現状に満足しているのか?

少子化で急病になっても救急車はすぐには来ない。

まず救急隊員がいない。

医師がいない。

病院も対応できるところは限られて遠隔地しかない。

痛みは続く、どんどん痛くなる。

もういっそのこと早く殺してくれ、と叫ぶ。

そんな日がもうすぐやってくる。

もう、すぐだよ。目の前のことだ。

 

今の少子化をつくり出したのも、貧富の差を生みだしたのも、賃金が上がらないのも、特殊詐欺が減らないのも全部自民党の政治によるものだ。

だからおれは安倍晋三が許せなかったし自民党をずっと敵視している。

自民党は派閥の解消だけじゃ済まなくて、党そのものを解体させないといけない。

政治について語りだすと何ページあっても足らなくなるからやめておくが、今を生きる若者たちにはもっと政治に目を向けて欲しい。

そうしないと日本はまもなく戦争に巻き込まれることになる。

大切な人たちを失いたくないでしょう。

ウクライナの二の舞は御免だよね。

ガザのようにはなりたくないでしょ。

おれはあと死ぬのを待つだけだけど、君たちはいつも笑って暮らしたいでしょ。

未来をつくるのはあなただ。