シベリアの夜長を古代史に夢を馳せて〜その488〜 |  アンドロゴス生涯学習研究所

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今回はホツマツタヱ16アヤの解説、Part6をやります。

最初は本文からです。

●一行訳11

16-54 くろおめず おなじこゝろに クロオメズ オナジココロニ 【クロ、黒・オ(対格)・メ、愛・ズ(否定)、その黒さを愛することができません】。【オナ、同・ジ(分詞)・ココロ、心・ニ(与格)、同じ心に】、
16-54 あいもとむ きみのこゝろと アイモトム キミノココロト 【アイ、相・モト、求・ム(分詞)、相求める】、【キミ、君・ノ(生格)・ココロ、心・ト(並立)、キミの心と】、
16-55 わがはなと あふやあわぬや ワガハナト アフヤアワヌヤ 【ワ、我・ガ(生格)・ハナ、華・ト(並立)、自分の持ち味が】、【ア、相・ウ(分詞)・ヤ(反語疑問)・ア、相・ワ(分詞)・ヌ(否定)・ヤ(反語疑問)、合うか合わないかは】、
16-55 あえしらず てれハうらむな アエシラズ テレハウラムナ 【ア、敢・エ(分詞)・シ、知・ラ(分詞)・ズ(否定)、本当かはわかりませんが】、【テ、然・レ(分詞)・ハ(順接)・ウラ、恨・ム(分詞)・ナ(否定指示)、それなら恨むのは駄目です】。
16-55 あげらるも ゑもべもよらず アゲラルモ ヱモベモヨラズ 【ア、挙・ゲ(分詞)・ラ(受動)・ル(仮定)・モ(例)、(上位に)挙げられるか】、【ヱ、家・モ(例)・ベ、部・モ・ヨ、選・ラ(分詞)・ズ(否定)、御家も部(べ)も選ぶことは出来ず】、
16-55 もとむなり てればめすとも モトムナリ テレバメストモ 【モト、求・ム(分詞)・ナ、也・リ(分詞)、(想いのままに)求めるのです】。【テ、然・レ(分詞)・バ(逆接)・メ、召・ス(分詞)・ト(態)・モ(例)、そうすれば、(キミが)召すとしても】、
16-56 いくたビも おそれてのちハ イクタビモ オソレテノチハ 【イク、幾・タ(類)・ビ〔仁〕・モ、何人といえども】、【オソレ、畏れ・テ・ノチ、後・ハ(結果)、(キミを)畏れていれば】、
16-56 うらみなし つゝしみハこれ ウラミナシ ツツシミハコレ 【ウラ、恨・ミ(分詞)・ナ、無・シ(分詞)、恨みは無いでしょう】。【ツツシ、慎・ミ(分詞)ハ(主格)・コ、此・レ(分詞)、(宮内で)慎む(べき)ことは・それですから】、
16-56 もろヒめら まさにしるへし モロヒメラ マサニシルヘシ 【モロ、諸・ヒ〔仁〕メ、媛・ラ、等、諸姫達は】、【マサ、将・ニ(造格)・シ、知・ル(分詞)・ヘシ(当然)、まさに知るべきなのです】。
16-56 いろのはな ヒとたびめでゝ イロノハナ ヒトタビメデテ 【イロ、色・ノ(生格)・ハナ、華、目立った魅力の色香は】、【ヒ〔一〕ト(類)・タビ、度・メ、愛・デ(分詞)・テ(態)、(たとえ)一度愛されたといっても】、
16-57 はやちれハ ちるとすてられ ハヤチレハ チルトステラレ 【ハヤ、早・チ、散・レ(分詞)・ハ(結果)、もはや・散った・なら】、【チ、散・ル(分詞)・ト(態)・ス、捨・テ(分詞)・ラ(受動)・レ(完了)、過去のものとして・放置され】、
16-57 よそのはな めすときハその ヨソノハナ メストキハソノ 【ヨ、他・ソ、所・ノ(生格)・ハナ、花、他所の花(他の女)を】、【メ、召・ス(分詞)・トキ、時・ハ(主格)・ソ、其・ノ(生格)、召す時には・この】、
16-57 はなさかり つらつらおもえ ハナサカリ ツラツラオモエ 【ハナ、花・サカ、盛・リ(分詞)、花は盛りなので(対抗できません)】。【ツラ、熟・ツラ、々・オモ、思・エ(指示)、良く考えてみなさい】、
16-57 みのはなも ヒともうつれバ ミノハナモ ヒトモウツレバ 【ミ、身・ノ(生格)・ハナ、華・モ(例)、自分の長所・も】、【ヒ〔仁〕ト、人・モ(例)・ウツ、移・レ(仮定)・バ(逆接)、貴人の場合でも・花のように移ろえば】、
16-58 ちるはなぞ たれさしうらむ チルハナゾ タレサシウラム 【チ、散・ル(完了)・ハナ、花・ゾ(強調)、散ってしまった花にすぎません】。【タ、誰・レ(分詞)・サ、指・シ(分詞)・ウラ、恨・ム(分詞)、誰を指して恨む】、
16-58 ヒともなし もしあやまれハ ヒトモナシ モシアヤマレハ 【ヒ〔仁〕ト、人・モ(例)・ナ、無・シ(否定疑問)、貴人が在るだろうか】。【モ、若・シ(分詞)・アヤ、誤・マ(分詞)・レ(仮定)・ハ(結果)、もし、(企てて)失敗し】、
16-58 たねたちて みとがめあれど タネタチテ ミトガメアレド 【タネ、胤・タチ、絶ち・テ(態)、継子を殺すほど】、【ミ、身・トガ、咎・メ(分詞)・ア、在・レ(分詞)・ド(逆接)、身(ここでは対象の女)を咎める人が有るかもしれません】。
16-58 そのヒとハ まだたちもたず ソノヒトハ マダタチモタズ 【ソ、其・ノ(生格)ヒ〔仁〕ト、人・ハ(主格)、その貴人は】、【マ、未・ダ(分詞)タチモタズ、未だ太刀を持っておらず】、
16-59 つゑうたず ヒとうちころす ツエウタズ ヒトウチコロス 【ツエ、杖・ウ、打・タ(分詞)・ズ(否定)、杖で打つこともなく】、【ヒ〔仁〕ト、人・ウ、討・チ(分詞)・コロ、殺・ス(分詞)、貴人を討ち・殺す】、
16-59 ゆえもなし めハヒとみちに ユエモナシ メハヒトミチニ 【ユエ、故・モ(例)・ナ、無・シ(分詞)、理由も無いのです】。【メ、女・ハ(主格)・ヒ〔一〕ト(類)・ミチ、途・ニ(与格)、女は・一途に】、
16-59 おもえとも ねたみわつらふ オモエトモ ネタミワツラフ 【オモ、想・エ(分詞)・ト(造格)・モ(例)、想いを寄せても】、【ネタ、妬・ミ(分詞)・ワツラ、患・フ(分詞)、妬み患う】、
16-59 むねのホが おろちとなりて ムネノホガ オロチトナリテ 【ムネ、胸・ノ(生格)・ホ〔炎〕・ガ(主格)、胸に秘めた情熱が】、【オロ、愚・チ、道・ト(造格)・ナ、成・リ・テ、暴力となって】、
16-60 こたねかむ さわりのぞかん コタネカム サワリノゾカン 【コ、子・タネ、胤・カ、咬・ム(分詞)、(恨みの対象の)次世代を害することになります】。【サワ、障・リ(分詞)・ノゾ、除・カ(分詞)・ン(意思)、障害を排除するという】、


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●連続訳11
同じ心に、相求める、キミの心と、自分の持ち味が、合うか合わないかは、本当はわかりませんが、それなら恨むのは駄目です。
上位に挙げられるか、御家も部(べ)も、選ぶことは出来ず、想いのままに求めるのです。
そうすれば、キミが召すとしても、何人といえども、キミを畏れていれば、恨みは無いでしょう。
宮内で慎むべきことは、それですから、諸媛達は、まさに知るべきなのです。
目立った魅力の色香は、たとえ一度愛されたといっても、もはや、散ったなら、過去のものとして放置され、他所の花(他の女)を、召す時には、この、花は盛りなので対抗できません。
良く考えてみなさい、自分の長所も、貴人の場合でも、華のように移ろえば、散ってしまった花にすぎません。
誰を指して恨む、貴人が在るでしょうか。
もし、(企てて)失敗し、継子を殺すほど、身(ここでは対象の女)を咎める人が有るかもしれません。
その貴人は、未だ太刀を持っておらず、杖で打つこともなく、貴人を討ち殺す、理由も無いのです。
女は一途に、想いを寄せても、妬み患う、胸に秘めた情熱が、暴力となって、恨みの対象の次世代を害することになります。

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●解説11
ここで、皇子を狙ったのは速川一族の誰かだったわけですが、あいにくと、皇子は無事で、母である皇后セオリツヒメが難に遭ったわけです。
下手人(げしゅにん)は千歳一遇のチャンスをねらって、皇子を亡き者にしようと思ったのでしょうが、殺されたのは、セオリツヒメだけだったようです。
当時、御世継を殺せば一族郎党大逆罪に問われるところだったのでしょうか、ね。
しかるに、男系である日の儀は、皇后を殺されたくらいでは動じなかったのではないでしょうか。
そもそも、セオリツヒメは、「きっと帰れますから」と、甘言を弄してモチコ、ハヤコを宇佐に流しておいて、その実、新しい北の局を設定したりしているので、速川の手勢に許せるはずもないのです。
さらには、瀬降りの一門は、速川の流れでもあるので、一族の裏切り者でもあるのですから、日の儀(つまりアマテル)は自分の軽薄な行動もあって、簡単にモチコ、ハヤコを処分することはできなかったのだと思われます。
最終的に、ハヤコの夫であったソサノヲがケリを付けることになったのだと思われます。
こんな前例からして、トヨタマヒメが逃避行を実行した時には、皇子を遠敷(おにゅう)まで連れ去って、雨亜族本流の御家に皇子を託して、謀反の意思の無いことを示してから北川の流れを遡行したのだと思われます。
ここでも、自分の行動に非があるウツキネは、人づてに帰ってほしいと促すだけで、手をこまねいていたのです。
もともと、タカミムスビの娘等を妃にしているのですから、アマツヒツギといえども、何もできはしないのです。
まあ、このアヤではさらに問題のあるアスカホノアカリが日の儀なのですから、(カラス衆を掌握できないなんて、日の儀として情けないことだったのでしょう、あ、ナギもダメだったわー)

まあ、ユダヤと半島勢力に乗っ取られてからはなにもできなくなって、列島は東朝鮮になってしまったのですから、ねぇ。

現代の日本では、女系の男子は救いは無いようですから、先祖の栄誉を取り戻すには、Vietに行って、民族的に女系と思われる、モン族の娘(13歳〜18歳程度)と恋仲になり、娘の御家に、多額の結納を贈り、父母と御家に尽くすことを誓って、婿に入るのが良いと思われます。(そううまく行くかって?)
最終的に、学校制度ではなく、生涯学習学の流れを確立すれば、若年婚が問題だ、と考える国連勢力に一泡吹かせることもできるようになるでしょう。
なんでも学校で解決すると思うのは役人の無知のなせるわざなのです。
グエン姓を名乗って居る家は、男系と思われますので、近づかないのが吉かと思われます。


●一行訳12

16-60 こたねかむ さわりのぞかん コタネカム サワリノゾカン 【コ、子・タネ、胤・カ、咬・ム(分詞)、(恨みの対象の)次世代を害することになります】。【サワリ・ノゾカ・ン、障害を排除するという】、
16-60 よつきふみ つゝしむあやの ヨツキフミ ツツシムアヤノ 【ヨ、世・ツ、継・キ(分詞)・フミ、文、「世継文」の】、【ツツ、伝・シ、染・ム(分詞)・アヤ、綾・ノ(生格)、伝え・染む・綾・の(伝える)】、
16-60 はなとはな うてバちるなり ハナトハナ ウテバチルナリ 【ハナ、花・ト(並立)・ハナ、花、花と花でも(互いに争って)】、【ウ、打・テ(分詞)・バ(逆接)・チ、散・ル(分詞)・ナ、也・リ(分詞)、打てば(どちらも)散ってしまいます】。
16-60 もろともに つねにつゝしみ モロトモニ ツネニツツシミ 【モロ、諸・トモ、共・ニ(態)、皆が皆】、【ツネ、常・ニ(前置格)・ツツシ、慎・ミ(分詞)、常に慎み深く過ごし】、
16-61 なわすれそこれ ナワスレソコレ 【ナ、無・ワス、忘・レ(分詞)・ソ(禁止)・コ、此・レ(分詞)、(それを)忘れてはいけないのです】。
16-61 はらみこお とひうるための ハラミコオ トヒウルタメノ 【ハラ、原・ミ(寧)・コ、子・オ(対格)、原の御子を】、【ト、問・ヒ(分詞)・ウ、得・ル(分詞)・タメ、為・ノ(生格)、問い・得る(可能)ための】、
16-61 たひやどり あるヒヒめかみ タヒヤドリ アルヒヒメカミ 【タ、度・ヒ(分詞)・ヤト、宿・リ、再度の宿り】、【ア、或・ル(分詞)・ヒ〔日〕ヒ〔仁〕メ、媛・カミ、上、或る日・姫御上の】、
16-61 またのとひ おしえのおびハ マタノトヒ オシエノオビハ 【マ、再・タ、度・ノ(生格)・ト、問・ヒ(分詞)、再度の問いに】、【オシエ、教・ノ(生格)・オビ、帯・ハ(主格)、お話の帯は】、
16-62 わさありや こもりこたえて ワサアリヤ コモリコタエテ 【ワサ、技・アリ、有り・ヤ、何か仔細(しさい)があるのでしょうか】?【コ、子・モ、守・リ(分詞)・コタ、応・エ(分詞)・テ(態)、コモリは応えて】、
16-62 たまきねの ヲしゑのおびハ タマキネノ ヲシヱのオビハ 【タマ、君・キネ、杵・ノ(生格)・タマキネの】、【ヲ〔尊〕シ、教・ヱ(分詞)・ノ(生格)・オ、帯・ビ(分詞)、(守るべき)教えの趣旨・は】、
16-62 ミみのハに しなわきまえて ミミノハニ シナワキマエテ 【ミ〔三〕ミ、身・ノ・ハ〔衣〕・ニ、三つのうち、御上の階級に】、【シナ、品・ワキマ、弁・エ(分詞)・テ(態)、礼を弁えて】、
16-62 くにヲさむ おびハヰわみの クニヲサム オビハヰワミノ 【クニ、邦・ヲ〔尊〕サム、国を治めることです】。【オビ、帯・ハ(主格)・ヰ、謂・ワ(分詞)・ミ、身・ノ(生格)、帯は謂わば、身の】、
16-63 かためなり ヲハしたあわせ カタメナリ ヲハシタアワセ 【カタ、固・メ(分詞)・ナ、也・リ(分詞)・防御なのです】。【ヲ〔雄〕ハ(主格)・シタ、下・ア、合・ワ(分詞)・セ(自発)、(キミである)男は下に鑑み】、
16-63 めハうえぞ はらみのおびハ メハウエゾ ハラミノオビハ 【メ、女・ハ(主格)・ウエ、上・ゾ(強調)、女は・上に鑑みるのです】。【ハラ、原・ミ、身・ノ(生格)・オ、帯・ビ(分詞)ハ(主格)、原の身(に「孕み」を掛ける)・のもたらした結果は】、
16-63 かつらきの よつきやしろに カツラキノ ヨツキヤシロニ 【カツラ、葛・キ、木・ノ(生格)、【ヨ、世・ツ、継・キ(分詞)・ヤ、屋・シロ、城・ニ(前置格)、世継ぎ(に夜築、「急拵え」を掛ける)の、寝小屋城・に】
16-63 みたねのる ときにアめより ミタネノル トキニアメヨリ 【ミ(寧)タネ、胤・ノ、宣・ル(分詞)、皇子(の安寧を)・宣言しました】。
16-64 にいとりの ヒとハおつれハ ニイトリノ ヒトハオツレハ 【ニイ、新・ト、執・リ(分詞)・ノ(生格)、新しいキミが政権を執った折りに】、【ヒ〔一〕ト(類)ハ〔衣〕・オ(対格)・ツ、連・レ(分詞)・ハ(結果)、一人の貴人(ここではアスカ)が践祚して】、
16-64 アまつのり これハいふきの アマツノリ コレハイフキノ 【ア〔天〕マ、間・ツ(生格)・ノ、宣・リ(分詞)、御上が云われるには】、【コ、此・レ(分詞)・ハ(主格)・イ、伊・フ、吹・キ(分詞)・ノ(生格)、それは伊吹(アスカの幼年時代)の】、
16-64 なるもみぢ ばけてかつらき ナルモミヂ バケテカツラキ 【ナ、成・ル(分詞)モミヂ、成る紅葉(キミになったことによる不和)が】、【バ、化ケテカツラキ、変化を生じて葛木の】、
16-64 いとりやま ハねさきみれバ イトリヤマ ハネサキミレバ 【イ、位・ト、執、リ(分詞)・ヤマ、山(香久山宮)を開いた折に】、【ハネ、羽・サキ、先・ミレ・バ、羽の臣の手勢に注目すると】、
16-65 ふそよすぢ かずそなわれと フソヨスジ カズソナワレト 【フ、付・ソ、総・ヨ(態)・スジ、筋、全体の筋では】、【カズ、数・ソナ、具・ワ(自発)レ(再帰)・ト(態)、数は足りていますが】、
16-65 つねあらず もろとりみれハ ツネアラズ モロトリミレハ 【ツネ、常・ア、在・ラ(分詞)・ズ(否定)、整っておらずバラバラでした】。【モロ、諸・ト、執・リ(分詞)・ミ、見・レ(仮定)・ハ、全体を俯瞰すると】、
16-65 そヰにさけ ヒたかみにつる ソヰニサケ ヒタカミニツル 【ソ、其・ヰ〔五〕・ニ(造格)・サ、割・ケ(自発)、それは・5つに分裂しており】、【ヒ〔日〕タカ、貴・ミ、身・ニ(与格)・ツ、連・ル(自発)、日の幹部に連座して再編しました】。


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●連続訳12
障害を排除するという、「世継文」の、伝え・染む綾の伝える、花と花でも互いに争って、打てばどちらも散ってしまいます。
皆が皆、常に慎み深く過ごし、それを忘れてはいけないのです。
原の御子を、問い得るための、再度の宿り、或る日、姫御上の、再度の問いに、お話の帯は、何か仔細(しさい)があるのでしょうか?
コモリは応えて、タマキネの、守るべき教えの趣旨・は、三つのうち、御上の階級に、礼を弁えて、邦を治めることです。
帯は謂わば、身の、防御なのです。
キミである男は下に鑑み、女は・上に鑑みるのです。
原の身のもたらした結果は、葛木の世継ぎの、寝小屋城に皇子の安寧を宣言しました。
新しいキミが政権を執った折りに、一人の貴人(ここではアスカ)が践祚して、御上が云われるにはそれは伊吹(アスカの幼年時代)の、成る紅葉(キミになったことによる不和)が、変化を生じて葛木の、香久山宮を開いた折に、羽の臣の手勢に注目すると、全体の筋では、数は足りていますが、整っておらずバラバラでした。
全体を俯瞰すると、それは、5つに分裂していたので、日の幹部に連座して再編しました。


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●解説12


ここで、
【オシエ、教・ノ(生格)・オビ、帯・ハ(主格)、お話の帯は】、【ワサ、技・アリ、有り・ヤ、何か仔細(しさい)があるのでしょうか】?
と、
【タマ、君・キネ、杵・ノ(生格)・タマキネの】、【ヲ〔尊〕シ、教・ヱ(分詞)・ノ(生格)・オ、帯・ビ(分詞)、(守るべき)教えの趣旨・は】

このように、似ているけど、ビミョーに違って居る文がでてきます。
最初の文は、「岩田帯という腹帯には何かエピソードがあるのでしょうか?」と、話を促しているのですね。
そして、次の文は、昔、タマキネが残した「世継文」という本の話なのです。

「オ」と「ヲ」の使い分けだけで、ここまでコンテキストの違いを読み取ることができるのですから、仮名遣いに注意しなくてはならないのです。

この文学には趣(おもむき)があるのでしょうか、それとも、単にイジワルなだけなのでしょうか。

アメリカから舞い戻ってきて、安芸高田市の市長に収まり、4年で6000万円という給料をもぎ取った、石丸市長が市民を暗示にかけ、デタラメな政策の餌食にしていることを読み解くには最低限の国語力が必要なのです。(騙されている人の、なんと多いことでしょうか)

このアヤはタケミカっちの娘の時代なのですから、ナギ・ナミが葛木の一門と結んで、アマテルを日の儀に据えたことを踏まえているのです。
ところが、時代が下って、アスカホノアカリが香久山にミヤを開く前に、アスカが幼年時代を過ごした、伊吹山の麓の勢力は、かならずしもアスカに期待していなかったようです。
これはアスカがカラス衆を掌握していなかったためと思われます。
後に、アスカはニニキネの成功に習って、伊吹の新田開発に功を示すことが出来たので、この領域の不満はおさまることになります。
つまり、ここではまだ、葛木と伊吹の諍いは解決していなかったので、その具合を、順風満帆の「青葉」でない落葉に至る「紅葉」と例えているのです。


これは24アヤに出てくるアスカが、ニニキネを真似て作らせた溜池跡(ためいけあと)

物部氏は未だ、5つに割れた状態で「兵遍衆(ものべしゅう)」を演じていたのです。
結局、この16アヤは物部氏の盛衰「演義」のプロローグになっているのでしょう。

また、此の最後の行で「ヒタカミニツル」とあったので、日高見に鶴(ひたかみにつる)と読んでしまった人がおおかったのではないでしょうか。
羽先がなんちゃら、と言っているので、鶴だ!と信じてしまうのでしょうね。
あいまいな言葉だと思った時、「名詞」だと思うと、他に歴史資料がなければ、真偽を決定することが出来なくなってしまうので、これは「動詞」だ!と疑うと、容易に検証できたりもするのです。

この頃から、三島に近い、原の一族と縁組をしたタケミカっちの娘達(極めて多数)をキミにあてがうのですが、ヲシホミミの子等の本拠地も原に移っているようです。
アスカも、ニニキネに譲位してからは、堰を切ったように縁組しまくっています。

タケミカっちは鹿島に居てこそ媛は一人ですが、全国の物部氏の女系の一族と子を生していたのです。(うらやまけしからん)

それで、ミヤコも原にあったのですね。


これは、JR原駅の近く、原浅間神社(はらせんげんじんじゃ)
およそ、富士山周辺でタケミカっちが、モノにした御家は、そのほとんどが、葛木の一族だったと考えられています。
(つまり、カラス衆以外の物部氏ということでしょうか。)




さて、ホツマツタヱに関するご意見ご要望、いちゃもん、文句、NGのあるかたは掲示板のほうに書いていただければ、うちのヱが対応します。
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