シベリアの夜長を古代史に夢を馳せて〜その482〜 |  アンドロゴス生涯学習研究所

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今回はホツマツタヱ16アヤの解説、Part3をやります。

最初は本文から。

●一行訳5

16-22 おのころの ゑなのへそのヲ オノコロノ ヱナノヘソノヲ 【オノ、自・コ、凝・ロ(分詞)・ノ(生格)、自然と形成される】、【ヱ、胞・ナ、衣・ノ(生格)・ヘソ、臍・ノ・ヲ〔緒〕、胞衣の臍帯は】、
16-22 かわくるま やゝしゝおもり カワクルマ ヤヤシシオモリ 【カワ、皮・クル、包・マ(分詞)、皮の袋のようで】、【ヤヤ、暫・シシ、肉・オモ、重・リ、やっと肉厚になり】、
16-22 めくりへる あすムそミたび メクリヘル アスムソミタビ 【メク、巡・リ(分詞)・ヘ、経・ル、経過を辿ります】。【ア、明・ス、日・ム〔六〕ソ〔十〕ミ〔三〕・タビ、倍、最終的には63倍】、
16-22 つぎムソフ おそりめくりて ツギムソフ オソリメクリテ 【ツ、継・ギ(分詞)・ム〔六〕ソ〔十〕フ〔二〕、実に62倍程】、【オソ、遅・リ(分詞)・メクリ、周・テ(造格)、ゆっくりと進行します】。
16-23 みつきにハ みそことなれハ ミツキニハ ミソコトナレハ 【ミ(寧)ツキ、月・ニ(前置格)・ハ(結果)、御月、この月には】、【ミ(寧)・ソコ、底・ト(態)・ナ、為・レ(自発)・ハ(結果)、最低の状態となるので】、
16-23 みかやすむ みとりはななり ミカヤスム ミトリハナナリ 【ミ(寧)カ、日・ヤス、保・ム(推量)、気を楽に持って(乗り越えるのです)】。【ミト、嬰・リ(分詞)・ハナ、初・ナ、也・リ(分詞)、(胎児は)子供らしさが始まり】、
16-23 やよいさむ やよもつゝしみ ヤヨイサム ヤヨモツツシミ 【ヤ、弥・ヨ(譲歩)・イ(矮)・サム、寒、さらに・僅かな・(身体の)冷えも】、【ヤ、弥・ヨ(譲歩)・モ(例)・ツツシ、慎・ミ、これ以上は無いというぐらい注意しなさい】。
16-23 よつきにハ このみうるうも ヨツキニハ コノミウルウモ 【ヨ、代・ツ、継・キ(分詞)・ニ(前置格)・ハ(結果)、世継ぎの子であるなら】、【コ、此・ノ(生格)・ミ、身・ウル、潤・ウ(分詞)モ(例)、(雨にあたったりして)身体を濡らすのも】、
16-24 つゝしみよ ゐつきハもとの ツツシミヨ ヰツキハモトノ 【ツツシ、慎・ミ(分詞)ヨ、控えねばなりません】。【ヰツ、斎・キ(分詞)、(胎児が)愛しいと思えるのは元の】、
16-24 ヒとめくり いハふヨろむチ ヒトメクリ イハフヨロムチ 【ヒ〔一〕ト(類)メク、巡・リ(分詞)、一巡である】、【イハ、祝・フ(分詞)・ヨ〔百〕ロ、多・ム、胸・チ〔千〕、祝う・(だろう)大勢の(親戚でない)一般人も】、
16-24 やモよソム はらおびのゐも ヤモヨソム ハラオビノヰモ 【ヤ、家・モ〔百〕、百軒の・ヨ、寄・ソ〔十〕ム〔六〕、大勢の親族達】。【ハラ、腹・オ、帯・ビ(分詞)・ノ(生格)・ヰ、居・モ、妹腹帯をした妻は】、
16-24 つゝしみよ アもとにまねく ツツシミヨ アモトニマネク 【ツツ、連・シ、染・ミ(分詞)・ヨ(詠嘆)、血縁の喜びです】。【ア〔天〕モト、元・ニ(前置格)・マネ、招・ク(分詞)、天から下された】、
16-25 あらみたま つきのにこたま アラミタマ ツキノニコタマ 【アラ、新・ミ(寧)・タマ、君、新たに宿る主君は】、【ツキ、継・ノ・ニコ(音)・タマ、君、(代継ぎを得たことで)嬉しいキミは】、
16-25 たらのホと ミつましハりて タラノホト ミツマシハリテ 【タ、父・ラ、母・ノ(生格)・ホ〔炎〕ト、両親の情熱と】、【ミ〔三〕ツ・マシハリ・テ、三つが交わって】、
16-25 こゝろいき なりてみつかふ ココロイキ ナリテミツカフ 【ココロ、心・イキ、息、呼応する力と】、【ナ、成・リ(分詞)テ・ミツ、水・カ、交・フ、成って水が通い】、
16-25 つゆあふれ むつきいたれハ ツユアフレ ムツキイタレハ 【ツユ、液・アフ、溢・レ、液体が増えます】。【ム、胸・ツキ、月・イタ、至・レ(分詞)・ハ(結果)、一ヶ月程経つと】、
16-26 かわくゆえ ほそのヲくだに カワクユエ ホソノヲクダニ 【カワ、乾・ク(分詞)・ユエ、水分は減るため】、【ホソ・ノ・ヲ〔緒〕・クダ、管・ニ(前置格)、臍の緒の管に】
16-26 ちしるかふ なつきちおにて チシルカフ ナツキチオニテ 【チ、血・シル、汁・カ、通・フ(分詞)、血が通うのです】。【ナツ、懐・キ(分詞)・チ、血・オ(対格)・ニ、熟・テ(態)、(母体と胎児が)馴染み。血を混ぜることにより】、
16-26 ヰいろはに これくらわたと ヰイロハニ コレクラワタト 【ヰ〔五〕イロ、種・ハニ、土、(人体を作る)五種類の鉱物(栄養素)が】、【コ、此・レ・クラ、座・ワタ、渡・ト(造格)、神経叢・信号系として】、
16-26 アふみなす こゝもつゝしみ アフミナス ココモツツシミ 【ア〔天〕・フ、踏・ミ(分詞)・ナス、為す、天道を踏襲するのです】。【コ、此・コ、処・モ(例)・ツツシ、謹・ミ(分詞)、それも尊重し】、
16-27 ヤつきにて ソミハなりはの ヤツキニテ ソミハナリハノ 【ヤ〔八〕ツキ、月・ニ(与格)・テ(態)、八ヶ月目には】、【ソ〔十〕ミ〔三〕・ハ〔衣〕・ナ、形・リ(分詞)・ハ、衣・ノ(生格)、重ね着姿の】、
16-27 ハなるとき はゝのつゝしみ ハナルトキ ハハノツツシミ 【ハ〔衣〕・ナ、也・ル・トキ、時、着飾る時の】、【ハハ、母・ノ(生格)・ツツ、連・シ、染・ミ(分詞)、(実家の)母が考慮する事は】、
16-27 これなるぞ はハハうつほね コレナルゾ ハハハウツホネ 【コ、此・レ(分詞)・ナ、也・ル(分詞)・ゾ(強調)、そうした行事の時です】。【ハハ〔衣〕・ハ(主格)・ウ、大・ツホ、壷・ネ、根、妊婦の母は御家の母なのですから】。


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●連続訳5
自然と形成される、胞衣の臍帯は、皮の袋のようで、やっと肉厚になって、経過を辿ります。
最終的には63倍、実に62倍程に、ゆっくりと進行します。
この月には、妊婦の体調(の感覚)は、最低の状態となるので、気を楽に持って乗り越えるのです。
胎児は、子供らしさが始まり、さらに僅かな身体の冷えも、これ以上は無いというぐらい注意しなさい。
世継ぎの子であるなら、雨にあたったりして身体を濡らすのも、控えねばなりません。
胎児が愛しいと思えるのは元の、一巡である頃で、祝うだろう親戚でない一般人も、大勢の親族達によります。
腹帯の妻は、血縁の喜びです。
天から下された、新たに宿る主君は、代継ぎを得たことで嬉しいキミは、両親の情熱と、三つが交わって、呼応する力と、成って水が通い、液体が増えます。
一ヶ月程経つと、水分は減るため、臍の緒の管に血が通うのです。
母体と胎児が馴染み。血を混ぜることにより、人体を作る五種類の鉱物(栄養素)が、神経叢・信号系として、天道を踏襲するのです。
それも尊重し、八ヶ月目には、重ね着姿の、着飾る時の、実家の母が考慮する事は、そうした行事の時です。
妊婦の母は御家の母なのですから。

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●解説5

この63倍、62倍というのはまだ良く解っていません。
胎児が愛しいと思えるようになるのは、親類縁者ばかりでなく、無縁の者もいたわってくれるから、その心に絆(ほだ)される部分が大きいようです。
「ニコタマ」は「二子玉川」ではなく、「ニコニコ」と云うオノマトペですね。
弥生時代に限らず、日本語はオノマトペを多用しています。

また、妊娠自体は、妻にとって、負担にすぎない、とも言っているのです。
そういえば、最近の両親学級では腹帯だけでなく、7kgの砂袋を入れたジャケットを着用し、動き辛さを体感させるようです。
これは男性ばかりが対象ではなく、妊娠していない女性も対象となるので、弥生時代のアメ族に似ているとも言えます。



https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=b0PBCTVzbVA&embeds_referring_euri=https%3A%2F%2Fwww.city.koto.lg.jp%2F&feature=emb_imp_woyt
これは江東区の両親学級


これは19アヤで出てくる、おぶい紐で幼児を背負う物部氏の男です。

アメ族は男女の差はありますが、半島人や、ユダヤ人のような、女性蔑視ではないのです。
薩摩地方などでは、弥生時代にはアメ族の色が濃い九州でも、古墳時代になると出てくる、男系絶対の隼人(はやと)などというのはそんな勢力だったのではないでしょうか。

さて、何度も言っていることですが、「此処」とあったら、現代語では「そこ」と訳すのが良いのです。
八ヶ月目になって、重ね着をするというのは何なのでしょうか?
ここは、とてもややこしく、実家の母は娘(ここでは妊婦)が行事の時に着る衣の面倒を見なくてはならない、と言っているのですが、十二単より、さらに余分に着るというので、想像しずらいですね。


●一行訳6

16-27 これなるぞ はハハうつほね コレナルゾ ハハハウツホネ 【コ、此・レ(分詞)・ナ、也・ル(不完)・ゾ(強調)、こうした行事の時です】。【ハハ〔衣〕・ハ(主格)・ウ、大・ツホ、壷・ネ、根、(宮内の)母は大きな局なのです】。
16-27 またただハ はるのそらねお マタタダハ ハルノソラネオ 【マタ、又・タダ、父・ハ、また父をタダと呼ぶのは】、【ハル、春・ノ・ソラ、虚・ネ、音・オ(対格)、他愛の無い盲信であっても(序)】、
16-28 はにアみて いだくにたれバ ハニアミテ イダクニタレバ 【ハ、果・ニ(与格)・ア〔敬〕ミ、考慮し・テ、様子を見て】、【イ(継)ダ、抱・ク(分詞)・ニ(造格)・タ、足・レ(条件)・バ(結果)、実行する価値があれば】、
16-28 ただといふ かかハあきのね タダトイフ カカハアキノネ 【タダ、直・ト・イ、云フ、実直と呼ぶのです】。【カカ、母・ハ・アキ、秋・ノ(生格)・ネ、音、母は包容力のある秋を意味するので】、
16-28 いつくしに かゝげあかせる イツクシニ カカゲアカセル 【イツ、慈・ク(分詞)・シ(使役)・ニ(与格)、慈しむことで】、【カカ、掲・ゲ(分詞)・アカ、明・セ(自発)・ル(不完)、(灯火を)掲げ・明るく・させる】、
16-28 こゝろさし ちゝハちてとの ココロサシ チチハチテトノ 【ココロ、心・サ、差・シ(分詞)、志なのです】。【チチ、父・ハ(主格)・チ、道・テ、手・ト、処・ノ(生格)、父は道の指し手の家の】、
16-29 ヲしてなり ちゝハゝあめお ヲシテナリ チチハハアメオ 【ヲ〔尊〕シ(使役)・テ、手・ナ、也・リ(分詞)、(「導き手の・家」)を綴った言葉です】。【チチ、父・ハハ〔衣〕・アメ、雨・オ(対格)、父母は(慈愛の)雨となり】、
16-29 はにあみて つらなるみやび ハニアミテ ツラナルミヤビ 【ハニ、土・ア、編・ミ(分詞)・テ(造格)、大地と共に合わせて】、【ツラ、面・ナ、也・ル(分詞)・ミヤ、雅・ビ(分詞)、表面化した情が】、
16-29 てゝただよ ちぎりしたしむ テテタダヨ チギリシタシム 【テテ、父・タダ、母・ヨ(強調)父母と呼ばせるのです】。【チギ、契・リ(分詞)・シタシ、親・ム(分詞)、性交して睦み合うことで】、
16-29 とゝかゝぞ コつきみめこゑ トトカカゾ コツキミメコヱ 【トト、父・カカ、母・ゾ、父母となるのです】。【コ〔九〕ツキ、月・ミ、見・メ、目・コヱ、声、9ヶ月目には・見目・声が】、
16-30 そなわりて トつきくらいし ソナワリテ トツキクライシ 【ソナ、具・ワ(受動)・リ(分詞)テ、具わって】、【ト〔十〕ツキ、月・クライ、位・シ、為、十ヶ月目に人に成る準備が整い】、
16-30 ソフつきハ つきみちうまる ソフツキハ ツキミチウマル 【ソ〔十〕フ〔二〕ツ、尽・キ(分詞)・ハ(生格)、総てそろって(序)】、【ツキ、月・ミ、満・チ(分詞)・ウ、生・マ(自発)・ル(完了)、月が満ちて生まれるという】、
16-30 みたねこれなり ミタネコレナリ 【ミ(寧)タネ、胤・コ、此・レ(分詞)・ナ、也・リ(分詞)、(それが)代継ぎの子というものなのです】。
16-30 おりしもに ヒめのなげきハ オリシモニ ヒメノナゲキハ 【オ、折・リ(分詞)・シ(自然)・モ(例)・ニ(前置格)、折しも】、【ヒ〔仁〕メ、媛・ノ(生格)・ナゲ、嘆・キ(分詞)・ハ(主格)、姫の心配事は】、
16-31 こおヲもふ かぜのともしヒ コオヲモフ カゼノトモシヒ 【コ、子・オ(対格)・ヲ〔尊〕モ、想・フ(分詞)、子を願うキミ(ここではアマノコヤネ)に】、【カゼ、風・ノ(生格)・トモ、灯・シ(分詞)・ヒ〔灯〕(応えるという)風前の灯とも云うべき不安でした】。
16-31 たまこつむ やすきヒもなく タマコツム ヤスキヒモナク 【タマ、君・コ、子・ツ、紡・ム(分詞)、キミの子を紡ぐ】、【ヤス、保・キ(分詞)・ヒ〔日〕・モ(例)・ナ、無・ク(分詞)、心の安まる日も無く】、
16-31 みつおこひ あるハすおこひ ミツオコヒ アルハスオコヒ 【ミツ、水・オ(対格)・コ、乞・ヒ(分詞)、喉が渇き】、【ア、或・ル(分詞)・ハ(主格)・ス、酢・オ(対格)・コ、乞・ヒ(分詞)、或いは酸っぱいものが欲しくなり】、
16-31 むなさわき つらにのほせハ ムナサワキ ツラニノホセハ 【ムナ、胸・サワ、騒・キ、落ち着きがなくなり】、【ツラ、面・ニ(前置格)・ノホ、上・セ(再帰)・ハ(逆接)、顔はのぼせても】、
16-32 ゑだひゑて ヒめもすなやみ ヱダヒエテ ヒメモスナヤミ 【ヱダ、枝・ヒ、冷・ヱ(分詞)テ(造格)、手足は冷えて】、【ヒ〔日〕メ、目・モ(例)・ス、為・ナヤ、悩・ミ(分詞)、一日中悩み】、
16-32 みけたべず むねのいたみや ミケタベズ ムネノイタミヤ 【ミ(寧)ケ、餉・タ、食・ベ(可能)・ズ(否定)、食事も喉を通らない】、【ムネ、胸・ノ(生格)・イタ、痛・ミ(分詞)ヤ(並立)、胸の痛みや】、
16-32 めのくらみ たまによきヒハ メノクラミ タマニヨキヒハ 【メ、目・ノ(分詞)・クラ、眩・ミ(分詞)、目のくらみがあり、】、【タマ、偶・ニ(与格)・ヨ、良・キ(分詞)・ヒ〔日〕ハ、たまに(気分の)良い日が有るなら】、
16-32 まめひらふ このいたわりも マメヒラフ コノイタワリモ 【マ、真・メ、面、豆・ヒラ、拾・フ(分詞)、夫に尽くしてみるのもよいでしょう】。【コ、此・ノ(生格)・イタワ、労・リ(分詞)・モ(例)、こうした体調の悪さも】、


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●連続訳6
こうした行事の時です。
宮内の母は大きな局なのです。
また父をタダと呼ぶのは、他愛の無い盲信であっても(序)、様子を見て、実行する価値があれば、実直と呼ぶのです。
母は包容力のある秋を意味するので、慈しむことで、灯火を掲げ、明るくさせる志なのです。
父は道の指し手の家の、「導き手の・家」を綴った言葉です。
父母は、慈愛の雨となり、大地と共に合わせて、表面化した情が、父母と呼ばせるのです。
性交して睦み合うことで、父母となるのです。
9ヶ月目には見た目や声が、具わって、十ヶ月目に人に成る準備が整い、総てそろって(序)、月が満ちて生まれるという、それが代継ぎの子というものなのです。
折しも、姫の心配事は、子を願うキミ(ここではアマノコヤネ)に、応えるという、風前の灯とも云うべき不安でした。
キミの子を紡ぐ、心の安まる日も無く、喉が渇き、或いは酸っぱいものが欲しくなり、落ち着きがなくなり、顔はのぼせても、手足は冷えて、一日中悩み、食事も喉を通らない、胸の痛みや、目のくらみがあり、たまに、気分の良い日が有るなら、夫に尽くしてみるのもよいでしょう。

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●解説6
実家の母は、つまり、先代の主ですから、壷の根であり、ここでは「テテ・タダ」とか、言葉の持つ暗示を多用しています。
また、「春の空音(はるのそらね)」は平安時代になっても、虚音(そらね)という概念は、変化せずに残っています。
そして、春・秋と、対比させて、「灯火親しむ秋」に繋いでいるのです。
これは単純な美文素として利用されているのですが、春のくだり、「他愛の無い盲信であっても」は序詞として機能しています。
ホツマツタヱ(オオタタネコの部分)は、韻律はあまり良くなく、散文に近いのですが、クシミカタマの著述(ミハタノフミ)は優れた韻律を持った、見事な文学に仕上がっているのですね。
「ソフツキ」は、「十二分に尽き」で間違い無いので、昔は妊娠期間が12ヶ月だったなどと思ってはダメです。

コモリ守(ここではソサノヲ)は日本漢方の祖、神農の医家を受け継いだ者として、アメ族すべての息災を願っているのです。
現代になっても、「妊婦は豆を拾う」という言葉は残っているのですが、家制度の最小単位である夫婦がそれぞれ相手を尊重するというのが重要なことなのですが、人の心は移ろうもの、夫に対するマメ(忠義)は子が育って行くと、あっさりと子に対するマメに変化してしまうのです。
これは、妻を溺愛している夫には耐え難いことなのですが、人類不変の姿なので、受け入れるしかないのですね。
また、家に付く女と書いて「嫁」であることも同時に進行していくのですね。
女系の跡取り娘はしばしば、同格の妃の一族により殺されてしまうのは女同士の諍いもありますが、ハヤコの一族によるセオリツヒメやハヤスフヒメの暗殺、イワナガヒメの一族によるアシツヒメ(コノハナサクヤ)の暗殺、またトヨタマヒメの一族によるヨドヒメの暗殺もそのような事件なのです。
No1の覇を争うのは愚かな行為には違いないのですが、一族の恨みが凶行に及ぶ前に、夫が身を慎むべきなのです。
トの好きな、麻雀の世界にも諺があります、曰く、「放銃したら終い」と。



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