シベリアの夜長を古代史に夢を馳せて〜その356〜 |  アンドロゴス生涯学習研究所

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さて、今日はホツマツタヱ8アヤの解説、Part10です。

まずは本文。

●一行訳17

8-87 チゝ※ヲがむ すべてナゝ※ます チチヲガム スベテナナマス 【チ、千・チ、千・ヲ〔尊〕ガ、拝・ム(完了)、それぞれに礼を言いました】。【ス、統・ベ(分詞)・テ(分詞)・ナ〔七〕ナ、名・マス、団、全部で七団の(ハタレマは)】、
8-88 こゝ※チみな ヒとなるのりの ココチミナ ヒトナルノリノ 【ココ、心・チ〔千〕・ミ(寧)ナ、名、それぞれ多彩な想いと家柄でしたが】、【ヒ〔人〕ト・ナ、成・ル(分詞)・ノリ、法・ノ、(晴れて)貴人となる法の】、
8-88 みかがみと せおりつヒめの ミカガミト セオリツヒメノ 【ミ、身・カガミ、鑑・ト(仮属詞)、自分の内省として】、【セ、瀬・オ、降・リ(分詞)・ツ・ヒ〔人〕メ、媛・ノ、セオリのヒメが】、
8-88 もちいでゝ のちのはたれの モチイデテ ノチノハタレノ 【モ、持・チ(分詞)・イ(継)・デ、出・テ(仮属詞)、持ち来ていた】、【ノチ、後・ノ・ハ、破・タレ、綻・ノ、そして後日ハタレが】、
8-88 ヒととなる まふつのかがみ ヒトトナル マフツノカガミ 【ヒ〔人〕ト・ト・ナ、成・ル(分詞)、アメの貴人になる基の】、【マ、間・フツ、総・ノ・カガ、鑑・ミ(分詞)、マフツの鑑を】、
8-89 みるために フたみのいわと ミルタメニ フタミノイワト 【ミ、知・ル(分詞)・タメ、為・ニ、知るために】、【フ、再・タ(類)ミ、見・ノ・イ、祝・ワ(分詞)・ト(仮属詞)、再び仕官した身を祝う岩と】、
8-89 なつけます よゝアらしほの ナツケマス ヨヨアラシホノ 【ナ、名・ツ、付・ケ(分詞)・マ、坐・ス(完了)、名付けました】。【ヨ、世・ヨ、々・アラ、荒・シホ、潮・ノ、世々の(社会の)荒波の】、
8-89 ヤモアひに ひたせとさびぬ ヤモアヒニ ヒタセトサビヌ 【ヤ〔八〕モ〔百〕・ア〔敬〕ヒ、相・ニ、幾多の人間関係に】、【ヒタ、浸・セ(分詞)、ト(逆接)・サ。錆・ビ(分詞)・ヌ(否定)浸しても錆びない】、
8-89 かんかがみ いまながらえり カンカガミ イマナガラエリ 【カン、上・カガ、鑑・ミ(分詞)、(はみ出し者を同化する)御上の鑑みとして】、【イマ、今・ナガラ、永・エ(分詞)・リ(不完)、今も残っているのです】。
8-90 たかノにハ ばけものいでゝ タカノニハ バケモノイデテ 【タカ、高・ノ〔野〕・ニ・ハ(仮属詞)、高野には】、【バ、化・ケ(分詞)・モノ、物・イ(継)デ、出・テ(仮属詞)、バケモノ(イツナ衆の残党)が出たので】、
8-90 いふきぬし みやおたつれハ イフキヌシ ミヤオタツレハ 【イ、伊・フキ、吹・ヌシ、主、イフキヌシが】、【ミヤ、宮・オ・タ、建・ツ(分詞)・レ(使役)ハ(結果)、ミヤを建てると】、
8-90 しつまるに ヲしてたまわる シツマルニ ヲシテタマワル 【シツ、鎮・マ(再帰)、ル(完了)・ニ、(騒ぎは)鎮まったので】、【ヲ〔尊〕シ、教・テ、文・タマ、賜・ワ(再帰)・ル(完了)、ヲシテを賜ったのは】、
8-90 たかのかみ またかなさきハ タカノカミ マタカナサキハ 【タカ、高・ノ、野・カミ、守、高野の御守でした】。【マタ、又・カ、夏・ナ、名・サキ、幸・ハ(仮属詞)、また、カナサキは】、
8-91 すみよろし かみのヲしてと スミヨロシ カミノヲシテト 【ス、住・ミ(分詞)ヨ、良・ロ(分詞)シ(使役)、(筑紫に住んで)上手に統治しなさい】。【カミ、守・ノ・ヲ〔尊〕シテ、文・ト、守の文書と】、
8-91 みハのそヲ たまふつくしの ミハノソヲ タマフツクシノ 【ミ(寧)ハ〔衣〕・ノ・ソ、曽・ヲ〔緒〕、先祖の縁の曽於を(知行として)】、【タマ、給・フ(分詞)・ツク、筑・シ、紫・ノ、給わった・筑紫・の】、
8-91 たみすべて ゆひヲさむへし タミスベテ ユヒヲサムヘシ 【タ、手・ミ、身・スベ、統・テ、配下を・統べて】、【ユ、結・ヒ(分詞)・ヲ〔尊〕サ、治・ム(義務)・ヘシ(指示)、(和して)結い治むべしと】、
8-91 わがかハり またフつぬしハ ワガカハリ マタフツヌシハ 【ワ、我・ガ・カハ、代・リ(分詞)、私に代わって(統治しなさい)】。【マタ、又・フ〔文〕・ツ・ヌシ、主・ハ、また、見分官は】、
8-92 かぐやまお つかさとれとて カグヤマオ ツカサトレトテ 【カ、夏・グ、具・ヤ、家・マ、間・オ、夏の縁続の家臣を】、【ツカサ、司・ト、執・レ(分詞)・ト(仮属詞)テ(伝聞)、司れと】、
8-92 かとりかみ たけみかつちハ カトリカミ タケミカツチハ 【カ、夏・トリ、執・カミ、上、(ソサノヲに)夏の裔を束ねる御上(の名を賜りました)】。【タケ、高・ミカ、甕・ツチ、鎚・ハ(仮属詞)、タケミカツチは】、


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●連続訳17
全部で七団のハタレマは、それぞれ多彩な想いと家柄でしたが、晴れて貴人となる法の、自分の内省として、セオリのヒメが、持ち来ていた、そして後日ハタレがアメの貴人になる基の、マフツの鑑を知るために、再び仕官した身を祝う岩と、名付けました。
世々の、社会の荒波の、幾多の人間関係に、浸しても錆びない、はみ出し者を同化する、御上の鑑みとして、今も残っているのです。
高野には、バケモノ(イツナ衆の残党)が出たので、イフキヌシが、ミヤを建てると、騒ぎは鎮まったので、ヲシテを賜ったのは、「高野の御守」でした。
また、カナサキは、筑紫に住んで上手に統治しなさい。
守の文書と、先祖の縁の曽於を知行として、給わった筑紫の配下を統べて、和して結い治むべしと、私に代わって統治しなさい。
また、見分官は、夏の縁続の家臣を司れと、(ソサノヲに)「夏の裔を束ねる御上」の名を賜りました。

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●解説17
かつて、ホツマツタヱ解読の草分け、松本善之助師やら池田満氏が「ヒマス」を「十万」と読んでしまったために、多くの人が数字の間違いに苛まれたものです。
私はさほど思い込みが激しくなかったので、じきに「一団」と読むことができるようになりました。

それでも、多くの人が何十年もムダに費やしたのですよ。
ワシなんか、きがつくのが早かったから、総合的にムダに費やした時間は三十年くらいのものか、な。

ト そりゃ、充分長いって。

ヱ ワシが親父に教わったのが小ニの頃だったか・・・

根 おまえはワシの記事を読まないから、昔のホツマ観のママじゃ。

ト その点、オレは一番被害が少なかったな・・・

ヱ オマエは雀しかやらんからな。

ト わーん、FPSだってやるもん!

根 そりゃ、偉くないが・・・

フタミノイワト、言うところで、「浦」とは言っていないので、海岸ではないようです。


これは現八幡浜市の出来事だったのでしょうか。
ここから800m程南に、JR「双岩(ふたいわ)」駅があります。

 


これがフタミノイワでしょうか。

こうなってくると、速川一族のミヤも必要ですね。
総鎮守八幡神社というのがあります。



総鎮守八幡神社(そうちんじゅはちまんじんじゃ)
愛媛県八幡浜市矢野神山510番地
33.458334,132.427161

祭神
誉田天皇(ほむだのすめらみこと)
大帯媛命(おおたらしひめのみこと)
田心媛命(たごりひめのみこと)
湍津姫命(たぎつひめのみこと)
市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)

標高 20m
利用河川 五反田川

八幡神社ですが、祭神は速川三姉妹ですので、これで間違いないでしょう。




さて、ここでカナサキが九州に赴任するというのは解せないものがあります。
じつは話が飛んで、時間が経っているのかもしれないのです。
なにしろ、このアヤは全体的にアスカの時代のはずなのですから、ニニキネの時代はすぐそこに迫っているのです。
そうすると、タイミング的には、ニニキネがヒヨミのミヤで、タチカラヲを連れて出かけるのと同時だったりするのかも、とか考えるわけですよ。
こんな問題、簡単に解決しないですよね。
もしかして、ツクションみたいな感じで、ざっと見狩りが済んだら帰ってきちゃうとか。
まあ、タカミムスビは中央に居てこそ、だよね。


また、かつて、ワカヒメが幼い頃、スミヱノヲキナというのがでてきましたが、これは先代であるトヨケのことだったのかぁ、とすると、カナサキというカバネは、遥かに以前から襲われていた、ということなのでしょうかねぇ。

このアヤは今回で終わりますので、次回は1アヤをやってみましょうかね。


●一行訳18

8-92 かとりかみ たけみかつちハ カトリカミ タケミカツチハ 【カ、夏・トリ、執・カミ、上、(ソサノヲに)夏の裔を束ねる御上(の名を賜りました)】。【タケ、高・ミカ、甕・ツチ、鎚・ハ(仮属詞)、タケミカツチは】、
8-92 なるかみに たけものぬしの ナルカミニ タケモノヌシノ 【ナ、鳴・ル(分詞)・カミ、神・ニ、イカツチ衆に】【タケ、高・モノ、兵・ヌシ、主・ノ、(イカツチ衆に)丈ている将軍の】、
8-92 かふつちと さきのくにゑに カフツチト サキノクニヱニ 【カフ、甲・ツチ、鎚・ト、カフツチ(剣)と】、【サキ、前・ノ・クニ、国・ヱ、上・ニ、この前に国の上に降りかかった】、
8-93 ゆりしつむ かないしつちも ユリシツム カナイシツチモ 【ユリ、揺・シツ、鎮・ム(分詞)、(地震)騒ぎを鎮めた】、【カナ、要・イシ、石・ツ・チ、道、要・石・の・道(の文)も】、
8-93 たまふなり つハものぬしが タマフナリ ツハモノヌシガ 【タマ、賜・フ(分詞)・ナリ、也、賜った】。【ツハ、強・モノ、兵・ヌシ、主・ガ、強将軍の】、
8-93 たまかえし きよきまことの タマカエシ キヨキマコトノ 【タ、手・マ、間・カエ、還・シ(分詞)、統治権返還は】、【キヨ、清・キ(分詞)・マ、間・コト、事・ノ、穢れのない主従の】、
8-93 はなふりて みちにアもなし ハナフリテ ミチニアモナシ 【ハナ、賜・フリ、物・テ(仮属詞)、賜物として(安堵を与えられたのは)】、【ミチ、路・ニ・ア〔天〕・モ(例)・成し、その方面を天道の権威下に収め】、
8-94 しきアがた アなしうヲかみ シキアガタ アナシウヲカミ 【シ、磯・キ、城・ア〔天〕・ガ・タ、手、(朝廷のプロパティとしての)磯城県とし】、【ア〔天〕・ナ、成・シ(分詞)・ウ、大・ヲ〔尊〕カミ、守、「アメ族の領地に安堵を成した大守」の】、
8-94 ヲしてそえ すゑてうつしヒ ヲシテソエ スヱテウツシヒ 【ヲ〔尊〕、教・シ(使役)テ、書・ソ、添・エ(分詞)、教書を添えて】、【ス、据・ヱ(再帰)・テ(仮属詞)・ウツ、映・シ(分詞)・ヒ〔日〕(ミヤ、現奈良県奈良市春日野町160の春日大社、を)据えて、日のミヤ(多賀若宮)に模して造作したのは】、
8-94 かんヲぢぞ ゐちチがゑなむ カンヲヂゾ ヰチチガヱナム 【カン、上・ヲ〔尊〕・ヂ、爺、ゾ、キミ(ここではアスカ)の曽祖父である】、【ヰ、居・チチ、父・ガ・ヱ、得・ナ(分詞)ム(婉曲)、カバネの父(カナサキ)達が会得した(政治的・神学的)方法が】、
8-94 たまかえし こゝすトのねお タマカエシ ココストノネオ 【タマ、霊・カエ、還・シ(分詞)、霊還し(なのです)】。【コ、子・コ、々・ス(分詞)・ト、人・ノ・ネ、根・オ、(無縁の者も)我が子のように愛する人)の始まりを】、
8-95 むすぶフみ こゝとむすびの ムスブフミ ココトムスビノ 【ムス、結・ブ(分詞)フ〔文〕ミ、文、結ぶ文(従順な家臣となる)契約文書を】、【コ、異・コ、言・ト、人・ムス、結・ビ(分詞)、(さまざまな問題を抱えた)異なる人を結びつけるという意味の】、
8-95 なにすゑて かすがとのとぞ ナニスヱテ カスガトノトソ 【ナ、名・ニ・ス、据・ヱ(分詞)テ、(「ココトムスビ」をカバネとして授け)名に据えて】、【カ、鎹・ス(分詞)・ガ、支・トノ、殿・ト(仮属詞)ソ(強調)、カスガトノ(両者を繋ぎ支える鎹の殿)という讃え名で)】、
8-95 たふとませ きみかなさきに タフトマセ キミカナサキニ 【タフト、尊・マ(分詞)セ(使役)、尊ませました】。【キミ、君・カ、夏・ナ、名・サキ、幸・ニ、キミ(アスカ)がカナサキに】、
8-95 のたまふハ よロものきれど ノタマフハ ヨロモノキレド 【ノ、宣・タマ、給・フ(分詞)ハ、言われるのは】、【ヨ、寄・ロ〔百〕・モノ、兵・キ、斬・レ(分詞)・ド(逆接)、大勢の兵を斬りましたが】、
8-96 たまかえし みたれヲとけハ タマカエシ ミタレヲトケハ 【タマ、霊・カエ、還・シ(分詞)、霊還し(の儀式を)をして】、【ミタ、乱・レ(分詞)・ヲ〔緒〕・ト、解・ケ(仮定)ハ(仮属詞)、乱れた・緒を・解けば】、
8-96 かみとなる こゝちかすがと カミトナル ココチカスガト 【カミ、神・ト(態)ナ、成・ル、神となるのです】。【ココ、心・チ、地・カ、春・ス(分詞)・ガ、日・ト、心地が春日のごとく暖かくなるように】、
8-96 さとのなも ヲきながもりも サトノナモ ヲキナガモリモ 【サト、里・ノ・ナ、名・モ、(この地の)里の名も(春日とし)】、【ヲキナ、翁・ガ・モリ、杜・モ(例)、(知行として)翁の杜(現奈良公園660ヘクタールに相当)も】
8-96 たまわれハ かとりがいもと タマワレハ カトリガイモト 【タマ、賜・ワ(分詞)・レ(理由)・ハ、賜ったので】、【カ、夏・トリ、執・ガ・イモ、妹・ト、人、カトリの妻(故人)の】、
8-97 アさかヒめ こゝとむすびの アサカヒメ ココトムスビノ 【ア〔敬〕サ、浅・カ、日・ヒ〔人〕メ、媛、御家の浅い日の媛(故ハヤスフヒメ)が】、【コ・異・コト、言・ムス、結・ビ(分詞)・ノ、ココトムスビの】、
8-97 つまとして うむかすがまろ ツマトシテ ウムカスガマロ 【ツマ、妻・ト(態)シ、為・テ(仮属詞)、(カバネの)妻として】、【ウ、産・ム(分詞)・カ、鎹・ス(分詞)ガ、支・マロ、麿、縁を支え繋いだカスガマロは】、
8-97 わかヒこぞこれ ワカヒコゾコレ 【ワカ、若・ヒ〔人〕コ、彦・ゾ(強調)・コレ、此、ワカヒコのことです】。


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●連続訳18
タケミカツチは、イカツチ衆に丈けている将軍にふさわしい剣である、カフツチと、この前に国の上に降りかかった、地震騒ぎを鎮めた、要石の道の文も、賜いました。
強将軍(オモイカネ)の、統治権返還は、穢れのない主従の、賜物として安堵を与えられたのは、その方面を「天道」の権威下に収め、朝廷のプロパティとしての磯城県とし、「アメ族の領地に安堵を成した大守」の、教書を添えて、ミヤ(現奈良県奈良市春日野町160の春日大社)、を据えて日のミヤ(多賀若宮)に模して造作したのは、キミ(ここではアスカ)の曽祖父である、カバネの父(カナサキ)達が会得した政治的・神学的方法が、霊還しなのです。
無縁の者も我が子のように愛する人の始まりを、結ぶ文(従順な家臣となる)契約文書を、さまざまな問題を抱えた、異なる人を結びつけるという意味の、「ココトムスビ」をカバネとして授け、カスガトノ「両者を繋ぎ支える鎹の殿」という讃え名で、尊ませました。
キミ(アスカ)がカナサキに、言われるのは、大勢の兵を斬りましたが、霊還しの儀式をして、乱れた緒を解けば、神となるのです。
心地が春日のごとく暖かくなるように、この地の里の名も、春日とし、知行として翁の杜(現奈良公園660ヘクタールに相当)も賜ったので、カトリの妻(故人)の、御家の浅い日の媛(故ハヤスフヒメ)が、ココトムスビの、カバネの妻として、縁を支え繋いだカスガマロは、ワカヒコのことです。

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●解説18
オモイカネはすでに、老齢なので、タケミカツチは次期タカミムスビですが、カフツチなどという、一名首切り刀という物騒なものをもらいました。
AD初頭では淡国付近では大地震があったようなので、この頃だったのでしょうか、明確に書かれていないので想像するしかありません。
ミカツチの鹿島神宮とソサノヲの香取神宮ではそれぞれに、要石があり、この頃の出来事を記念しているようです。

ここで出てくる言葉では特に、「カスガ」というのは趣が深いですね。
これは、「カ、鎹・ス(分詞)・ガ、支」、(両者を繋ぎ支える鎹)の意で、現代には建築用の金物で、「かすがい」、「すじかい」という名称が残っています。


これは東博が収蔵している伝古墳時代の鎹です。
岡山の出土品だとか。

鎹(かすがい)はコの字型の釘(くぎ)の一種で、梁(はり)や垂木(たるき)を接続する部分で、枘(ほぞ)を補強する構造を言います。
筋違(すじかい)は鎹を長手部分で90度ひねった構造の金具で、ラジアル(垂直)に接続する部分をラテラルに固定したいときに用います。
「支(か)」は字の示すように、支える、維持するといった意味で、「支い物」、「突っかい棒」などに残っている文素です。
単語としての用法では、成句で「子は鎹(こはかすがい)」などとして、生きている表現と言わねばなりません。

そのカスガに、春の日という意味を重ねたのですが、後世には「春日」という綴(つづり)だけが残ったということでしょうか。

さて、現代ですが、福島教授が厚労省を告訴したとか、このセンセ、えらく評判が良いですね。
やはり、厚労省をやり込めてるところが、受けているのでしょうか。
https://ameblo.jp/ymhkobayasis/entry-12787561751.html
でもこのままでは、ウイルス派の流れは生きちゃうので、自律神経原因説に目覚めてほしいですね。



さて、ホツマツタヱに関するご意見ご要望、いちゃもん、文句、NGのあるかたは掲示板のほうに書いていただければ、うちのヱが対応します。
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