シベリアの夜長を古代史に夢を馳せて〜その234〜 |  アンドロゴス生涯学習研究所

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今回からホツマツタヱ15アヤの解説を始めます。
今日はそのPart1です。

このアヤはきわめて高度な哲学から成り立っていますが、「此の程度が読めなくては、トミと云えない」と言わんばかりの内容になっており、これまで読めた人は誰ひとり居ませんでした。
何度も読み返すと、見落としていたところが見えてきますので、諦めずに読んでください。
実際には、私の訳ではまだまだ、だと思えます。
そもそも、今回、初めてタイトルが読めたのです。
「ミケ」とあれば、御食(みけ)だと思うもんね。

でも、すこしずつ読めるようになるってことは、アセンションかしら?!

タミは字面をなぞって、食品の話かぁ、と思うだけでしたが、トミはそれでは済まないのです。
五行の話だけじゃないし・・・


まずは本文。

●一行訳1

15-1 みけヨろづなりそめのアや  ミケヨロヅナリソメノアヤ 【ミケ、我が邦の・ヨ〔万〕ロヅ、万物の・ナリソメノ、成り立ちの・ア〔敬〕ヤ】
15-1 アめつちも のとけきときに アメツチモ ノトケキトキニ 【ア〔天〕メ・ツ・チ・モ、天の地、我が邦の】、【気候ものどかな時】、
15-1 アまてらす かみのみゆきの アマテラス カミノミユキノ 【ア〔天〕マテラス(枕)】【御上の行幸に】
15-1 フたみかた みしほおあびて フタミカタ ミシホオアビテ 【フ〔二〕タミカタ、二見潟で】【御潮を浴びて】
15-2 みそぎなす とものくすヒが ミソギナス トモノクスヒガ 【禊をしていると】【供に同行したクスヒが】
15-2 いぶかさお アめにもふさく イブカサオ アメニモフサク 【不思議に思って】【ア〔天〕メニ、キミに言った】
15-2 ちゝみかと ヤふさくるまの チチミカト ヤフサクルマノ 【チチミカト、父上】、【ヤ〔八〕フサ・クルマ・ノ、八房の輦で】
15-2 みゆきなす かみもけがれの ミユキナス カミモケガレノ 【行幸される】【御上であっても穢(を祓う必要)が】
15-3 あるやらん ときにアまてる アルヤラン トキニアマテル 【あるのでしょうか】?【そこでア〔天〕マテルは】
15-3 みことのり なんちぬかたゝ ミコトノリ ナンチヌカタタ 【言いました】、【汝、ヌカタタ】、
15-3 もろもきけ わがうまれねに モロモキケ ワガウマレネニ 【皆の者も聞きなさい】【私は生まれついて】
15-3 あかもなく アヲうけうまれ アカモナク アヲウケウマレ 【清らかに】【ア〔天〕ヲ〔緒〕・ウケ、アメの裔を受け継いで・生まれ】
15-4 ねハきよく うくめくたみに ネハキヨク ウクメクタミニ 【根は清く生まれながら】、【道をはずれて惑うタミに】
15-4 めもけがれ あしきうたゑに メモケガレ アシキウタヱニ 【目も穢れ】、【悪しき訴えに】
15-4 みゝけがれ はなもちならぬ ミミケガレ ハナモチナラヌ 【耳は穢れ】、【鼻をつまみたくなるような】
15-4 ヲしゑぐさ ヲさめさとせる ヲシヱグサ ヲサメサトセル 【(僭越な)ヲ〔尊〕シヱグサ、教えぐさで】【ヲ〔尊〕サメ、治め・サトセル、諭さなければならない】
15-5 こゝろばの むはしそゝきて ココロバノ ムハシソソキテ 【心根の】【ム、胸の・ハシ、端々を・ソソキテ、濯いで】
15-5 みおしらげ ヒヲねにかゑる ミオシラゲ ヒヲネニカヱル 【身体を清め】【ヒ〔一〕ヲ〔緒〕ネニカヱル、最初の繋がりである根(ね)に還るのです】
15-5 かんかたち けのしゝはめハ カンカタチ ケノシシハメハ 【(これが)完全な姿なのですが】【ケノシシハメハ、獣の肉を食べると】
15-5 しむけがれ ヨツなるしゝハ シムケガレ ヨツナルシシハ 【シム、精神まで・ケガレ、汚れて】【ヨ〔四〕ツ〔類〕ナル、四足獣の・シシ、肉・は】
15-6 がホすぎて ちゞみけがれて ガホスギテ チヂミケガレテ 【ガホ〔炎〕・スギ、穢の炎が(旺じ)過ぎ・て】、【縮み穢れて】
15-6 みもかるゝ たとえハにごる ミモカルル タトエハニゴル 【身も枯れてしまいます】。【例えば煮ごると】
15-6 みづかわく しゝもにごれハ ミヅカワク シシモニゴレハ 【水分も減りますが】、【肉も煮つめると】
15-6 かわきつく きよなおはめハ カワキツク キヨナオハメハ 【乾き尽きてしまいます】【清い菜を喰めば】
15-7 ちもきよく うしほのことし チモキヨク ウシホノコトシ 【血も清く】、【潮のようになります】
15-7 よゝたもつ アめのうむたみ ヨヨタモツ アメノウムタミ 【代々保ってきた】【ア〔天〕メの地にあふれるタミも】
15-7 このことく ながいきみんと コノコトク ナガイキミント 【このように】、【長生きしようと想うための】
15-7 くいものゝ よしあしわくる クイモノノ ヨシアシワクル 【食品の】、【善し悪しを分ける(技の)】
15-8 なりそめお もろたみきけよ ナリソメオ モロタミキケヨ 【ナリソメ、成初め・を】【皆・聞きなさい】


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●連続訳
我が邦の、万物の成り立ちのアヤ
我が邦の、気候ものどかな時、アマテラス(枕)御上の行幸に、二見潟で御潮を浴びて禊をしていると、供に同行したクスヒが不思議に思ってキミに申しました。
「父上、八房の輦で行幸される、御上であっても穢を祓う必要があるのでしょうか」?
そこでアマテルは言いました。
汝、ヌカタタ、皆の者も聞きなさい、私は生まれついて清らかに、アメの裔を受け継いで生まれ、根は清く生まれながら、道をはずれて惑うタミに目も穢れ、悪しき訴えに耳は穢れ、鼻をつまみたくなるような僭越な、教えぐさで、治め、諭さなければならない心根の胸の端々を濯いで身体を清め、最初の繋がりである根(ね)に還るのです。
これが完全な姿なのですが、獣の肉を食べると、精神まで汚れます。
四種類の気で成る肉は、穢の炎が旺じ過ぎて、縮み穢れても枯れてしまいます
例えば、煮ごると、水分も減りますが、肉も煮つめると乾き尽きてしまいます。
清い菜を喰めば血も清く、潮のようになります。
代々保ってきた、アメの地にあふれるタミも、このように、長生きしようと想うための食品の、善し悪しを分ける技の、成初めを、皆聞きなさい。
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ヌカタタは、クマノクスヒのイミナです。
アマテルの子で、熊野(くまの)の那智(なち)を受け継いでいます。
いわゆる、若王子(にゃくおうじ)という人ですが、この時はまだ幼い頃のようです。
母方(ナミ)のイカツチ衆を統帥する強力な人材です。

ヤフサクルマというのは担ぐ人が8人である輿です。



●一行訳2

15-8 アめつちの ひらけるときの アメツチノ ヒラケルトキノ 【ア〔天〕メ・ツチ、天と地・の】【ヒラケル・トキノ、始まりの時の】
15-8 ヒといきが めヲとわかれて ヒトイキガ メヲトワカレテ 【ヒ〔一〕トイキ一息が】、【メ・ヲ〔雄〕と別れて】
15-8 ヲハアめに めハつちとなる ヲハアメニ メハツチトナル 【ヲ〔雄〕ハア〔天〕メ・ニ】【雌は国土となりました】
15-9 ヲのうつホ かせうみかせも ヲノウツホ カセウミカセモ 【ヲ〔雄〕・ノ・ウツ、内の・ホ〔炎〕、雄の中の炎と】、【風の旺じた風も】
15-9 ホとわかれ うヲせのむねハ ホトワカレ ウヲセノムネハ 【ホ〔炎〕トワカレ、炎と別れて】、【ウ、大きな・ヲ〔雄〕セ・ノ・ムネ、中心・は】
15-9 ヒのワなる いめのみなもと ヒノワナル イメノミナモト 【ヒ〔日〕・ノ・ワ〔輪〕、太陽になりました】。【イ、小さな・雌の源は】、
15-9 つきとなる つちハはにみづ ツキトナル ツチハハニミヅ 【月になったのです】。【大地は・土と水に別れましたが】、
15-10 かつはにハ やまさとゝなる カツハニハ ヤマサトトナル 【同時に・土は】、【(人の住む)山・里になったのです】。
15-10 はにうつほ うけてばハいし ハニウツホ ウケテバハイシ 【土は・大気の気を】【ウケテ、受けて・バ、(その)濁り・は・イシ、石に】
15-10 すがハたま やまにうつほの スガハタマ ヤマニウツホノ 【澄んだ物は珠になりました】。【山に大気の気が】
15-10 とほりなる あらかねのアハ トホリナル アラカネノアハ 【トホリ、享り(と浸透するを掛ける)・成る】。【アラカネ・ノ・ア〔天〕、原石を最上部に置くのは】
15-11 すゞなまり すがはハきかね スズナマリ スガハハキカネ 【スズ・ナマリのやり方で】、【上部に置くのは・キカネ、金】、
15-11 ししろかね うびにあかゝね シシロカネ ウビニアカカネ 【シシロ・カネ、宍色金、銅も】、【ウビ、炎の中心に置く・アカカネ、赤金、銅】。
15-11 ばくろかね それはぎハきに バクロカネ ソレハギハキニ 【バ、一番奥に置くのは・クロカネ、鉄です】【たとえば、ハギ、端木は黄金】に
15-11 きりハしろ ヒのきハきアか キリハシロ ヒノキハキアカ 【桐(の炭)は白金に】【ヒ〔人〕ノキ、檜(の炭)は黄金・赤金に用います】。
15-12 くりハくろ でるあらかねお クリハクロ デルアラカネオ 【クリ、栗(の炭)は・クロ、黒金に用いるのです】【デル・アラカネ、こうして得た粗金・を】
15-12 たゝらなし ふいごにねれよ タタラナシ フイゴニネレヨ 【タタラ・ナシ、手足ら・成し】、【フイゴニ、鞴で・ネレヨ、精錬するのです】。


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●連続訳
天と地の始まりの時の一息がメヲと別れて、雄は天に、雌は国土となりました。
雄の中の炎と、風の旺じた風も炎と別れて、大きな雄の、中心は太陽になりました。
小さな雌の源は、月になったのです。
大地は土と水に別れましたが、同時に土は、人の住む山・里になったのです。
土は・大気の気を受けて、バ、その濁りは、石に、澄んだ物は珠になりました。
山に大気の気が享り(と浸透するを掛ける)・成る。
原石を最上部に置くのはスズ・ナマリのやり方で、上部に置くのはキカネ、金、宍色金、銅も、ウビ、炎の中心に置くアカカネ、赤金、銅。
バ、一番奥に置くのはクロカネ、鉄です。
たとえば、ハギ、萩の炭は黄金に、桐の炭は白金に、檜の炭は黄金・赤金に用います。
クリ、栗(の炭)は・クロ、黒金に用いるのです。
こうして得た粗金・を、手足ら成し、鞴で・ネレヨ、精錬するのです。
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ずっと前、「〜その66〜」で、炭という言葉は出てこないと書きましたが、この15アヤに書かれているのは紛れもない「炭」のことだったのです。

ここで、問題が出てきます。

桐炭や檜炭は多孔質で送風したときの燃焼状態はよくわかりません。
あまり、実験している人はいないのかもしれません。


これは桐でつくった炭。


これは檜の炭です。

「ソレハギハキニ」とあるのですが、「ソレ」は、例えば、とか今、のように、話を切り出すときによく用いますが、「ハギ」がわからないで困ったのです。
「萩の炭は黄金に用います」と訳すのが順当なのですが、萩は、これでも木本(もくほん)か、と想うくらい幹が細いのです。
実際、東京地方でも、秋の彼岸に萩の花を添えたりしますので、萩は草(くさ)だと信じている人のほうが多いでしょう。

そこで、現代的に、切り炭の輪切りに注目してみると、中心はほぼ、純粋な炭素で、周辺に行く程、シリカ成分(珪素)が多いことが知られていますので、ハギは萩ではなく、クヌギ等の太い枝の「端木」ではないかと、考えました。
でも、なんともすっきりしない思いがずっと続いていました。

そんな折、一筋の光が。
このキハギの幹は・・: 神戸の花と木(今の花と木の様子)という記事を見つけたのです。
https://kobehana.at.webry.info/201711/article_21.html

この人の、「キハギ」の画像を見ていただくと、わかるように、ハギは一番古い幹を中心にして、外側に新しい枝がでてくるようです。
年輪を数えたら、10年物だったというわけで、これは立派な、「木」なのですね。
たしかに、直系が4cmもあれば、炭は焼けると思います。

弥生時代の金の鉱石が何であったかはわかりませんが、最初の鉱石から荒金(あらかね)として加熱溶融し、目的となる金属(きんぞく)を得、それを粗金として精錬をし金属製品を得たのでしょうか。

ここで、「タタラナス」という言葉が出てくるのですが、後世に玉鋼(たまはがね)を作った、つまり、品位のすぐれた砂鉄から直接、製鋼(せいこう)したのとは異なり、現在、見られるような、鑪(たたら)という炉があったかどうかは、わからないのです。
これが室町時代なら、「もののけ姫」そのものの、巨大なタタラから大量の銑鉄(せんてつ)がドバドバ流れ出すような光景があったと思われますが、弥生時代では、大量の鉄鉱石、あるいは砂鉄が用意できたかは不明なのです。
足が地についた考えをめぐらすと、これは「タ・タラ・ナス」であり、「手を足らす」ことだと思われます。
つまり、一人で出来る作業では無い、ということです。
特に、後世の言葉でも、「たたらを踏む」というのがあることからも、室町時代のタタラ場の様子は明快です。
炉に火をいれている間中、吹子を操作し続ける人の手が必要なのです。

現代の刀工なら一人で火加減をして、箱吹子(はこふいご)を左手で出し入れ、右手でヤットコを持ち、刀身をひっくり返し、程良いところで、取り出して鉄床(かなとこ)に置き、ヤットコを左手に持ち替えて、右手に小鎚(こづち)を持って、何度か叩き、頃合いを見て、弟子に相槌(あいづち)を打たせ、温度が下がったら、ふたたび炉に戻し、箱吹子を操作して炉の温度を上げるのです。
こういった一連の動作は、「鍛造(たんぞう)」という作業なのです。

つまり、刀鍛冶が、砂鉄を還元・溶解・脱炭という過程をやるのではないのです。

通常、製鉄(せいてつ)と製鋼(せいこう)は分けて考えなければならないのですが、出雲の鉄造りは、直接、玉鋼(たまはがね)を作ってしまう特殊なテクノロジなのですね。

素材からいきなり刃物を作ってしまうテクノロジとしては、宇宙から飛来する隕石(いんせき、正確には隕鉄)を素材にした刃物がつくられています。

いずれにしても、燃料を大量に消費する、鉄器の製造は大規模なシステムに向いているのです。
また、逆に、非鉄金属の場合は、あまり多くない素材を確実に使用して製品に仕上げる必要があります。


これは塩釜の、志波彦神社の甑炉です。
小規模な冶金には甑炉(こしきろ)が使われていたと考えるのが合理的です。
ただし、弥生時代には主に合金の青銅が多用されたと考えられますので、鉄製の竈は難しいと思われ、石組みと粘土、灰と炭を用いて、そのつど築いたのではないかと考えています。
甑炉については、いずれまた特集をしたいと思います。


●一行訳3

15-12 はにうくる うつほアまみつ ハニウクル ウツホアマミツ 【土が受けると】【大気の気と雨水で】
15-12 なるくさき うつホハたすく ナルクサキ ウツホハタスク 【草木が生え】、【ウツホ〔炎〕、大気の中の炎の力・ハ・タスク、助ける、成長を促します】
15-13 みつひやす ばハけかれする ミツヒヤス バハケカレスル 【(同様に)水は冷やし】、【バは(良い)気が枯れる元です】
15-13 はなもみも アめのまゝなり ハナモミモ アメノママナリ 【花も実も〕、【ア〔天〕メノママ、自然のまま・です】
15-13 ミツハくふ フヨハくわぬぞ ミツハクフ フヨハクワヌゾ 【ミ〔三〕ツ〔類〕は食べられますが】、【フ〔二〕ヨ〔四〕は食べてはなりません】
15-13 いしたまの フなるハつきず イシタマノ フナルハツキズ 【石・珠の】【フ〔二〕は無尽蔵にあります】
15-14 あらかねの ミつハホねりて アラカネノ ミツハホネリテ 【アラカネ、荒金の】【ミ〔三〕ツハ・ホ〔炎〕が・ネリテ、混ざって〕
15-14 いろかわる くさきのむしの イロカワル クサキノムシノ 【異なる色をしています】。【草木の虫のうち】
15-14 みつなこゑ かぜにこゑアり ミツナコヱ カゼニコヱアリ 【水を持つ虫は泣きませんが】、【風を持つ虫は鳴きます】
15-14 うつホはね はにむしもこれ ウツホハネ ハニムシモコレ 【ウツホ〔炎〕・ハネ、内に炎がある虫は羽を持ちます】、【地に住む虫も羽があります】
15-15 うつほかぜ ホみづのヨつが ウツホカゼ ホミヅノヨツガ 【大気と風】、【ホ〔炎〕ミヅのヨ〔四〕ツから】
15-15 なるとりの ホかつハおよく ナルトリノ ホカツハオヨク 【成る鳥の内】、【ホ〔炎〕カツハ、炎が勝った物は泳ぎます】。
15-15 はにとみづ ホかせのヨつが ハニトミヅ ホカセノヨツガ 【土と水】、【ホ〔炎〕と風のヨ〔四〕ツから】
15-15 なるけもの かぜみづよるお ナルケモノ カゼミヅヨルオ 【成るのは獣ですが】、【風と水が寄るのは】
15-16 なもミこゑ きつねたぬきそ ナモミコヱ キツネタヌキソ 【名も三音の】、【キツネとタヌキです】
15-16 ホとはにの よるハフたこゑ ホトハニノ ヨルハフタコヱ 【ホ〔炎〕と土の】、【寄ったものは・フ〔二〕タコヱで】
15-16 ゐのましぞ ヨツなもこれぞ ヰノマシゾ ヨツナモコレゾ 【猪・猿です】【ヨ〔四〕ツ〔類〕ナ、四種類もこれです】


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●連続訳
土が受けると大気の気と雨水で草木が生え、大気の中の炎の力は、成長を促します。
同様に、水は冷やし、バは、良い気が枯れる元で、花も実も、自然のままです。
三ツは食べられますが、二つと四つは食べてはなりません。
石・珠の、二声は無尽蔵にあります。
荒金の、三つは炎が混ざって異なる色をしています。
草木の虫のうち、水を持つ虫は鳴きませんが、風を持つ虫は鳴きます。
内に炎がある虫は羽を持ち、地に住む虫も羽があります。
大気と風、炎とミヅの四つから成る鳥の内、炎が勝ったものは泳ぎます。
土と水、炎と風の四つから成るのは獣ですが、風と水が寄るのは、名も三音の、キツネとタヌキです。
炎と土の、寄ったものは二声、猪・猿で、四種類もこれです。
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荒金の三つとありますが、色がある金属は、普通は単体では金と銅だけで、これは合金なのでしょうか。
キアカというのは金銅かもしれません。

このへんまでくると、だいぶ、分からない感じが強くなります。
何度も読み返すうちに、あぁ、と気がつくのです。
今日は体調が悪く、ここまでにしておきます。



さて、ホツマツタヱに関するご意見ご要望、いちゃもん、文句、NGのあるかたは掲示板のほうに書いていただければ、うちのヱが対応します。
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