科挙、両班のお国ですからね…
以下、The Voice of Russia より転載
韓国の教育、万人に開かれているか、それとも選ばれし者のものか?
世界に教育にこれほど真剣に取り組み、その問題が政治にこれほどの役割を果たす国はないのではないだろうか。
韓国ではここ数十年間、教育システムの改革が途切れなく行なわれている。だがこうした改革も万人を満足させることはできていない。これは何も驚くべきことではない。それは社会がずいぶん前から、政府が教育政策のなかに取り組むことの出来ない問題を取り込むよう求め続けているからだ。
一方で韓国ではつねに、教育を受けるチャンスは万人に開かれたものでなければならないとされてきた。韓国には、金持ちの家庭の子どもだけが他の大多数には許されないようなエリート教育を受けるというお金のかかるエリート学校というものは存在しなかったが、これは決して偶然のことではない。こうしたエリート校は先進国にも民主主義の進んだ国にもたくさん存在しているが、韓国にとってはまったく想像不可能なものだ。韓国ではパパのお財布の厚さの如何に関わらず、子どもはみんな教育に関しては様々な可能性を有していなければならないという公理が大衆の意識には深く浸透している。
一方で、教育への機会が均等であることには常に苦情が聞かれる。現行のシステムは才能の発芽を阻害し、大きな科学の達成が行なわれにくくしているというものだ。韓国はノーベル賞受賞者がひとりもいないという苦情も聞かれる。これには平和賞はもちろん含まれない。韓国の高等教育機関が標準的な授業プログラムを採用しており、未来の天才らの要求には注意を傾けていないというわけだ。ところがこうした要求が、教育への機会均等という韓国人にとってはあまりにも貴重な可能性を開く構想とは激しく矛盾することにはほとんどの人が気づいていない。
ここ数年、教育論争はイデオロギー的性格を孕んでいる。韓国の左翼、または自称「進歩的」勢力は平等主義的アプローチを積極的に擁護し、右派、またはよく言われるところの「保守派」は逆になんとかエリート教育を作ろうとしている。とはいえ、これには左翼やイデオロギー主義者のみならず、国民の大多数がかなり懐疑的姿勢を表しているのだが。
この終わりなき闘争の定期的なツアーとなったのが先ごろソウル教育局の採った決定だった。同局は6校の「独立民間校」にライセンスを与える決定をとったのだ。公式的見解では、こうした決定がなされたのは学生募集の段階で犯された違反が原因だが、実際は、左翼が絶対的な役割を果たしているソウル教育局が、李明博政権下で出てきた民間のエリート校およびその右派の保守的行政から離脱を望んでいることが理由だとは分かりきった話だ。
独立民間校は独自の教育プログラムをくみ、生徒募集を行なう大きな権利を有している。右派はこうすることで学校には新たな知能エリートが増え、彼らは同年のこどもよりより多く、より良く学ぶことができると考えている。だが一番最初からはっきりしているのは、かなり引き上げられたハードルの元で学ぶ子どもたちは未来の韓国人アインシュタインだげでなく、裕福な家庭の子どもたちのほうが多いのだ。こういった子どもたちはその大多数において統計上の平均値を示す同年代の子どもより勉強はよくできることは間違いないだろうが、左翼にとってはこうしたシステムは受け入れ難いことも分かる。「進歩的」政治家らは「独立民間校」のネットを広げることで、韓国にひとつは大衆向けの安く、質の悪いもの、もうひとつは金のかかる、エリート向けものという、2つの教育システムがパラレルに存在することになるのではないかと考えている。まさにこうした恐怖感から、ソウルの6つの「独立民間校」の廃止にむけた現在の措置が立ち上がってきたわけだ。
この論争で正しいのは誰かはなんとも言い難い。韓国の教育がここ数十年間で重要な社会的移動の役割を果たしてきたことは間違いない。教育の機会均等化によって貧困家庭出身の何十万人もの子どもがキャリアを積み、良い専門性を手にし、政界、実業界のエリートにもなることができた。それだけではない。貧困家庭出身者に実際的なチャンスを与えるこうした社会的移動手段があるおかげで、社会の緊張はかなり手ごたえがあるほど引き下げられている。
別の見方をすると、保守派にも一抹の正しさはある。教育を最大限標準化しようとすれば、標準的な思考を逸脱した才能豊かな人間が成功をおさめるチャンスは低くなってしまうからだ。
以上、転載終わり
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/2014_11_05/279626561/
詳しくはこちら、(http://korean.ruvr.ru/2014_11_05/279620670/
)
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なんか、まさに科挙、両班のお国ですね。
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