さあ、アンドレお盆特集(?)の3回目です。
場所は同じく花博工事現場、時は前回を遡る数カ月前です。
まだ、工事の真っ最中、各展示会場は骨組みくらい、事務棟は先の話に出ていたものでなく簡易の2階建て、そして警備員詰め所もプレハブです。
そこに警備員5人が「ニーヨン(24時間勤務)」で5人詰めていました。
ニーヨンの内、4時間は仮眠時間。夜間に2人と3人に分かれます。
警備員詰め所がプレハブの小さなたてものですから、別のチームが仮眠中は中に入れず、警備車両で施設内を巡回することになります、警備車両はトヨタのハイラックス、後ろが荷台になっているピックアップというタイプです、青色パトライトが付いていてそれを回しながら施設内を巡回し、ここには警備員がいますよ…を、まあ見せるわけです。
その日は隊長さんと私、そしてもう1人バイトの3人での巡回でした。
巡回といっても4時間走りっぱなしというわけでなく、重要な施設、先の事務棟や出入り口に止めて警備(時間をつぶす)します。
で、野郎3人ですので、する話といえば「助平」な話か「怖い」話、そのときは「怖い」話…、でした。
隊長さんが話していたのですが、「怖い話」をしているとよくある、嫌~な雰囲気に…
そのとき私はある場所に白い服を着た若い女性がいるのが見えていたのですが、私的にはよくあることで雰囲気は悪いですがそのことは言わずに…
で、巡回に出かけようとエンジンをかけ出発…
隊長さんが運転していたのですが、そのまま真っ直ぐいけばよいものを何故か何回も切り返しをして、その「ある場所」に行こうと…。
で、その「ある場所」の前に来た時、警備車両のエンジンが「ぷっすん」、エンスト。
後ろの席にいた私ですが後方に気配が…
振り向くとさっきの女性が荷台に座ってこっちを見ている
思わず「ワーッ」と言いそうになりましたが「○○○(キリスト教の祈祷文)」を唱え、「フューズ切れましたかね」…
その一言でパニック寸前(もうなってたかな)だった車内が落ち着きを取り戻し、フューズを点検。
このとき「○○○」が効いたのか女性はもういない。
フューズ、なにもない…
よく、見ると車のライトが薄っすらついている…
「バッテリーだ」
押しがけでエンジンがかかりその場から離れることが…。
で、あとで「あの場所」に女性がいたことを話すと隊長さんも姿は見えなかったけどなにかいるのは分かったと。
そして何故、わざわざ切り返し何度もして「あの場所」に行ったのかを聞くと…
エンジンかけてからストップするまで、実は記憶がない!、という。
あまり、「怖い」と思っても「やばい」と思うことは少ないのですが、このときはまじやばかったです。